新型のサウンドピーツ「Mini Pro HS」「Capsule3 Pro」ワイヤレスイヤホンを聴き比べしてみた!

格安でも高性能なイヤホンメーカーとして有名なSOUNDPEATS(サウンドピーツ)から、2022年に「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」という2つの新型ワイヤレスイヤホンが発売されました。いずれもコスパに優れたモデルですが、いったいどちらを買えばいいのでしょうか? そこで今回は、実際に筆者が「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の2機種を使って使用感などをレポートしましょう。

まずはSOUNDPEATSの新型「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の基本スペックを確認!

「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」は、最近Amazonでの販売を中心に存在感を増してきているイヤホンメーカーです。

低価格のわりに性能が高く、コスパに優れる製品として有名なSOUNDPEATSから、2022年にはワイヤレスイヤホン「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の2機種が発売されています。

いずれも同じような価格帯ですが、果たしてどちらを買えばいいのでしょうか? そこで今回は、筆者が実際に聴き比べて両者の使用感などを紹介します。

その前に、まずは「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の基本スペックを確認しておきましょう。

「Mini Pro HS」はミニサイズの完全ワイヤレスイヤホンで、ANC(アクティブノイズキャンセル)機能を搭載。本体のみで8時間の連続再生が可能で、ケース充電を含めると28時間も使用することができます。

これに対し「Capsule3 Pro」は、Mini Pro HSよりも少し大きい初代AirPodsのような形状の完全ワイヤレスイヤホンです。

もちろんANC機能を搭載しており、本体のみでの連続再生時間は8時間ですが、ケース充電を含めると52時間も駆動するのが特徴となっています。

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基本スペック

■Mini Pro HS
【本体重量】10g
【ケース込重量】38g
【ドライバ】10mmダイナミックドライバ
【本体のみ再生時間】約8時間
【ケース充電込再生時間】約28時間
【本体のみ再生時間】約8時間
【Bluetooth】Bluetooth 5.2
【コーデック】LDAC/AAC/SBC
【ANC機能】最大40db
【接続】Type-C
【ワイヤレス充電】非対応
【定価】7,980円

SOUNDPEATS(サウンドピーツ)「Mini Pro HS」の基本スペック

Mini Pro HSはこぶりな楕円形のケースで、完全に開ききればフタが固定される。フタの開閉で電源が入ることがないので、カバンのなかで不意に開いてもバッテリーを消費することはない(筆者撮影)

■Capsule3 Pro
【本体重量】10g
【ケース込重量】49g
【ドライバ】12mmダイナミックドライバ
【本体のみ再生時間】約8時間
【ケース充電込再生時間】約52時間
【本体のみ再生時間】約8時間
【Bluetooth】Bluetooth 5.2
【コーデック】LDAC/AAC/SBC
【ANC機能】最大43db
【接続】Type-C
【ワイヤレス充電】非対応
【定価】8,480円

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SOUNDPEATS(サウンドピーツ)「Capsule3 Pro」の基本スペック

Capsule3 Proは少し大きめで手のひらサイズ。ケースはつや消し加工が施されたマッドなケース。こちらもフタはしっかりと閉まり、完全に開いたときだけ固定される仕様だ(筆者撮影)

「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の実際の使用感や音質はどう違う?

SOUNDPEATSの新機種「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の基本スペックを確認したところで、実際に筆者が両機種をテストして、「装着感」「音質」「ANC(ノイキャン)」「スマホ連携」といった項目つについて比較していきたいと思います。

■装着感

【Mini Pro HS】
Mini Pro HSは、まず小型で着けている感覚が非常に少ないことに驚きます。帽子やマスクにイヤホンが干渉することもありません。

逆に小さすぎて、装着時のベストポジションを探すのに苦労しました。単純につまみにくくて、グリグリ動かしにくいといった感じです。

しかし、一度装着すれば着けていることを忘れるほど軽やかな点は高く評価できるでしょう。

SOUNDPEATS(サウンドピーツ)「Mini Pro HS」の装着感

Mini Pro HSは、装着するとつまむ部分が少なく微調整はしいくいが、その分、装着したときのつけ心地は軽い(筆者撮影)

【Capsule3 Pro】
Capsule3 Proは、初代AirPodsのように指でつまめる部分があるため、装着時の調整がとてもラクです。

イヤーピースの部分を耳に押し込んで、グリグリとベストポジションに合わせれば、遮音性はかなりのもの。

密着感が高いので、耳への負担は少なからずありますが、純粋に音楽を楽しみたいなら、こちらのほうがオススメです。

SOUNDPEATS(サウンドピーツ)「Capsule3 Pro」の装着感

Capsule3 Proはつまめる部分があるため、装着時の微調整がとてもラクなのが特徴(筆者撮影)

■音質

【Mini Pro HS】
Mini Pro HSは低音を重視した音作りで、高音部分は少し弱い感じがします。このあたりは、スマホに接続してイコライザで自分好みに調整すればいいでしょう。

もちろんハイレゾにも対応していますが、音質の違いはあまり感じませんでした。

【Capsule3 Pro】
Capsule3 Proも低音重視のバランスですが、高音部分の響き具合もなかなか良くなっています。

ハイレゾは音の解像度がクッキリしますが、そこまで大きな差は感じませんでした。しかし、低音好きには十分オススメできる音質です。

■ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)

【Mini Pro HS】
注目のANCの効果ですが、地下鉄の爆音もしっかりと低減されているのが分かります。

さすがに無音になることはないですが、確実に聞きやすくなります。ただ、無音の場所で使うと「キーン」という高周波的な音が聴こえてくるため、場所によっては切り替えが必要になるかもしれません。

【Capsule3 Pro】
Capsule3 ProもANCの効果はほぼ同じです。雑音が低減されているのは分かりますが、外の音がまったく聞こえなくなるということはありません。また、無音状態ではやはり高周波的な音が聞こえてきます。

■スマホ連携

スマホと連携したアプリ機能はどちらの機種も共通です。イコライザでの音質調整やノイズキャンセリングモードの切替、ゲームモードのオンオフなどに違いはありませんでした。

スマホとの連携機能については、「Capsule3 Pro」を解説した記事で詳しく説明しているので、そちらも確認してみてください。

SOUNDPEATS(サウンドピーツ)「Mini Pro HS」「Capsule3 Pro」のスマホ連携

ノイズキャンセリングはANCモード、通常モード、外音取り込みモードの3つがあり、状況に合わせて選べるようになっている

まとめ

いかがでしょうか? 今回はSOUNDPEATSの「Mini Pro HS」と「Capsule3 Pro」の2機種を比較してみました。どちらもノイキャン機能を搭載しながら、1万円を切る格安な完全ワイヤレスイヤホンなので、非常にコスパが高い商品となっています。

さて、実際に使って見た感想ですが、まず「Mini Pro HS」の装着感の少なさは特筆モノで、長時間使用する人やながら作業をする人にはオススメできます。

マイク機能もあるのでテレワーク中に長時間装着し、そのままオンライン会議などで“ながら使い”するのがベストでしょう。

一方、「Capsule3 Pro」の機能や音質は値段を考えると非常にコスパが高く、純粋に音楽を楽しむ人にオススメです。

1万円以下でANC搭載、しかも52時間の長時間使用が可能な点はスゴイの一言。コレならお試し感覚で購入しても後悔することはないでしょう。

なお、両機種の価格差は1,000円ほどしかありませんので、テレワークなどで“ながら使い”が多い人には「Mini Pro HS」。通勤・通学などで音楽をしっかり楽しみたいなら「Capsule3 Pro」といった選び方がいいのではないでしょうか。

いしばしいちろう
編集・ライター。20年以上、某ゲーム雑誌の編集部に所属。ゲームやパソコン、カメラ、鉄道などが得意分野だが、フリーになってからはコスプレイヤーの撮影にハマったあげく、最近はVTuberにどっぷり浸かっている。

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