ネットでもパソコンユーザー間でも常に議論されることの1つが、Macを購入すべきかWindows PCを購入すべきかということです。これからパソコンの購入を考えている人や、パソコンの乗り換えを考えている人にとっては関心の高いテーマです。MacとWindowsの違いについて詳しく解説します。
「Mac」や「Windows」とは

Windows PCを長年使っていて、Macに乗り換えようと考えている人、あるいはMacをこれまで使用していて、最近Windows PCに乗り換えた人など、MacとWindows PCの間でデバイスの乗り換えを行うユーザーはたくさんいます。
これからパソコンを購入しようと考えている人も、Windows PCを購入するか、Macを購入するかでまず決定をしなければなりません。ネットでもよく目にするトピックの中には、MacとWindowsの違いやそれぞれのメリット・デメリットがあります。
デバイスやITに詳しい人であればごく一般的なことですが、MacとWindowsとはそもそも何なのか、皆さんはご存じでしょうか。この記事ではMacとWindowsの違いをさまざまな角度から検証します。
とくにこれからパソコンの購入を考えている人は、最後までこの記事を読んで参考にしてください。
「Mac」とは

Macとは、Apple社が開発と販売を行っているパーソナルコンピュータで、「Macintosh(マッキントッシュ)」とも呼ばれています。搭載されているOSは「macOS」と呼ばれ、最新macOSは「macOS Ventura」です。
現在販売されているMacには、ノート型MacであるMacBook Air、MacBook Pro、デスクトップ版MacであるiMac、Mac mini、Mac Studio、Mac Proの6製品があります。
MacはAppleの創業者スティーブ・ジョブズ氏の思想や夢を実現させるために開発され、直観的で視覚的なインターフェース、文字フォントの細かさや美しさ、図像の精度などが重視されています。
そのためグラフィックデザイン、イラストの制作、Webデザイン、書籍や雑誌などの組版業務などのコンテンツ制作に有用なプラットフォームとして利用されています。
Macはプログラム開発に欠かせないLinux系のソフトウェアが問題なく利用できるプラットフォームであるため、理学・工学といった科学・エンジニアの分野や、物理学や天文物理学といった研究室で世界的に採用されています。
ーMacのメリット/デメリット
有名な映画のオフィスシーンで必ず目にするのが、「Appleロゴ」の付いたMacコンピュータです
メリット | デメリット |
デザイン性に優れオシャレなものが多い | 値段が高い |
自分に合ったモデルを選びやすく、オーバースペックによる無駄な出費を抑えられる | 対応ソフトウェアやアプリが少ない |
高解像度のRetinaディスプレイを採用しているので、より自然に近い高い色彩の表現力を実現できる | HDMI出力端子を備えていないので、プレゼンテーションなどに不向き |
Linuxコマンドが使えるためプログラムがしやすい | Microsoft Officeとの互換性が悪い |
セキュリティが高い | カスタマイズ性がそれほどない |
ーMacがおすすめな人
2020年にAppleシリコン(M1)搭載のMacBook AirやMacBook Proがリリースされて以来、Macは世界のパソコンシェアを増やしているといわれています。そのようなMacをおすすめしたいのは、以下の点に該当する人です。
●オシャレなデザインや高解像度のディスプレイが欲しい人
●高性能なパソコンが欲しい人
●Appleのアプリ開発やLunixのプログラム開発を考えている人
●周辺機器でApple製品が多い人
「Windows」とは

Windowsは、Microsoftの創業者であるビル・ゲイツ氏によって開発されたOS(オペレーションシステム)です。
OS(オペレーションシステム)とは、パソコンを動かすための基本ソフトウェアのことで、ハードウェアとユーザーをつなぐための基本的動作を担うものです。Microsoft社はこれまで「MS-DOS」というOSを提供していました。
「MS-DOS」とは、「CUI」つまりマウスではなくキーボード操作でパソコンを操作するプラットフォームのことです。
しかし「GUI」つまりマウスや指などで直観的にパソコンを操作できるOSの開発の必要に迫られ、1995年にWindows 95をリリースします。
Windows 95によって、すでに「GUI」を実現していたAppleのMac(Macintosh)と肩を並べるレベルのOS(Windows OS)を世に送り出すことができました。現在のWindows OSは「GUI」です。
Windowsは多くののパソコンメーカーによって採用される主流OSとなっているため、Windowsの世界シェアは2021年時点で80%を超えています。AppleのMacが占める世界シェアはわずか7.9%です。
ーWindowsのメリット/デメリット
2023年1月時点で、最新のWindows OSは「Windows 11」です。日本ではほとんどの企業や会社がWindows PCを採用しているため、最初に操作したパソコンがWindowsだったという人はたくさんいます。
Macと同様にWindowsにもメリットとデメリットの両方が存在します。以下にWindowsのメリットとデメリットをまとめるので参考にしてください。
メリット | デメリット |
CPUのメーカーの指定やGPUの増設、また不要な機能を削ってオーバースペックを回避できるなど、カスタマイズ性に優れている | Windowsをターゲットにしたコンピュータウイルスが多く、セキュリティに不安がある |
世界的に普及率が高いため、対応ソフトが多い | パソコンメーカー独自のソフトウェアをプリインストールしているケースが多く、メモリを消費する |
価格が比較的安く、ユーザーのニーズに応じて必要スペックだけを搭載した製品を選べるので自由度が高く、予算に見合った製品を見つけやすい | 古いWindows PCの買取価格がとても安い |
操作がしやすい | 最新OSにバージョンアップすると操作が変わることがある |
世界シェアが大きいため情報量が多く、トラブルにあった時の対処法を見つけやすい | macOSをインストールできない |
ーWindowsがおすすめな人
Windowsがおすすめな人を以下にまとめるので、自分が該当するかどうか確認してみましょう。
●音楽や動画などのメディアより、Word、Excel、PowerPointといったMicrosoft Officeを使った作業頻度の方が高い人
●PC関連の資格を取る予定の人
●これからパソコンを始めようと考えているパソコン初心者
●コストパフォーマンスを重視してパソコンを購入したい人