スマホやパソコンのトラブルの中にフリーズがあります。フリーズとは利用中のアプリやデバイスが正常に動作しなくなり、操作がまったく不可能になる現象をいいます。Macでもフリーズの現象が起こることがあります。Macでフリーズする原因と対処法について詳しく解説します。
【Mac】フリーズする原因

Macの電源を入れて起動させ、ログインパスワードを入力してロック解除をしようとしても、画面がまったく反応せずログインできないといった経験をしたことはないでしょうか。
あるいはMacを立ち上げてアプリを操作中に、突然アプリが固まってしまい反応しなくなったため、操作ができなくなったことはないでしょうか。Macに起きるこうした症状は、フリーズしたときに見られる典型的なものです。
フリーズとは、コンピュータやソフトウェアの動作が停止して、操作を受け付けなくなる現象や状態のことをいいます。デバイスがフリーズすると、入力装置からの入力が一切できなくなるので、マウスでのデバイス操作が完全にできなくなります。
Macもデバイスなので、フリーズというトラブルに見舞われることがあります。この記事では、Macでフリーズする原因や、フリーズしたときの対処法について詳しく紹介します。
Macがフリーズする原因は大きく3つに分類できます。どのような原因がフリーズというトラブルを引き起こすのか見てみましょう。
【原因①】スリープ状態から復帰時などにマシンに高負荷がかかっている
Macでフリーズする原因として考えられるのは、Macのスリープ状態から復帰時などに高負荷がかかることです。Macは一定時間操作しないと自動的にスリープ状態に入ります。
再びMacを操作するためにマウスやトラックパッドに触れると、スリープ状態が解除されてMacが復帰しますが、この際マシンに高負荷がかかると、フリーズします。
高負荷がかかるとは、パソコンの計算処理をする頭脳であるCPUが処理できないほど、多くのアプリやソフトウェアを起動させ、CPUに負荷をかけすぎることをいいます。
またCPUのデータ処理を行う「作業机」であるメモリ領域が不足すると、CPUに負荷をかけてしまうため、スリープ状態から復帰時などにフリーズが起きます。
CPUに負荷をかける要因の中には、画像処理ソフトや動画処理ソフトの利用が挙げられます。
【原因②】Mac公式以外のサードパーティー製アプリを使用
Macがフリーズする場合に考えられる別の原因は、Macが公式に提供しているアプリではなく、サードパーティー製のアプリをインストールして使用していることです。
サードパーティー製とは、Macというオリジナルメーカーが開発したデバイスや周辺機器、アプリを対象に、それに対応する製品やアプリの開発と提供を行う会社や個人のことをいいます。
Mac公式のアプリの場合、Appleの厳しい検査を通過し、品質を保証されたアプリだけがApp Storeで提供されるため、Macとの相性もよく不具合や誤作動を起こすことはありません。
しかしサードパーティー製のアプリは、Macと完全に適合しない場合があり、そのため誤作動を起こすことがあります。またアプリが想定していない操作をした結果バグが生じる場合もあります。
そのためMacのフリーズを引き起こすことがあります。
【原因③】内蔵ハードディスクに不具合がある
Macがフリーズする場合に考えられる原因はもう1つあります。Macの内蔵ハードディスクに問題があることです。Macのモデルの中には、SSDではなくHDD(ハードディスク)を内蔵しているものがありますが、ハードディスクには寿命があります。
一般的には、ハードディスクの寿命は3年〜4年だといわれています。ハードディスクは物理的に、回転する円盤に磁気でデータの読み書きを行います。
こうした仕組みのために、ハードディスクは使っているうちにディスクの表面がすり減り、最終的には完全に回転しなくなってしまいます。
またハードディスクは書き込み中に強い衝撃を受けると、プラッタと磁気ヘッドの接触により故障したり壊れたりする場合があります。寿命や故障によってハードディスクに問題があると、Macがフリーズします。
【Mac】フリーズするときにまずやってみること
ここまで、Macがフリーズする場合に考えられる3つの主要な原因について紹介しましたが、原因に対応する対処法をピンポイントで紹介する前に、まず試していただきたい一般的な対処法から紹介します。
Macがフリーズした原因を特定するのは簡単ではないので、もしフリーズしてしまったら、これから紹介する3つの一般的な対処法を実行してみてください。
スリープにして時間を置く
まず試していただきたい対処法は、Macをスリープ状態にしてしばらく待ってみることです。Macがフリーズする原因の大半は、CPUに高負荷がかかっていることです。そのため、CPUがデータやシステムの処理を終えれば、フリーズは改善されます。
Macのスリープ状態とは、CPUを省電力モードにして、メモリ以外の装置をすべて停止することで、Macの電力消費を抑える機能のことです。スリープ状態でもCPUはメモリを使って作業を行います。
MacBook AirやMacBook Proの場合、蓋を閉じればMacがスリープ状態に入ります。スリープにして省電力モードになったCPUが、こなしきれなかった作業を少しずつ行い、作業が終わればMacのアクセスランプが消えるので分かります。
アクセスランプが消えたことを確認したら、蓋を開いてスリープ状態を解除し、フリーズの問題が修正されたかどうかを確認してみてください。
アプリの強制終了
2番目に試していただきたい対処法は、起動しているアプリを強制終了することです。立ち上げたアプリはまったく反応しないものの、キーボードやマウスは問題なく動くようであれば、フリーズの原因はアプリだと特定できます。
アプリがフリーズの原因なら、アプリを終了すればフリーズの問題は解決されますが、アプリを強制終了すると保存していないデータはすべて消えてしまうので、まず通常の方法でアプリを終了できるか試してみましょう。

デスクトップ画面下部のDockにある、起動していて反応しないアプリを見つけ右クリックします

メニューがプルダウンされるので「終了」を選択しクリックしましょう
Macがフリーズして画面が固定されて反応しないようなら、「command」キーと「Q」キーを一緒に押せばアプリが終了します。
通常の方法でアプリを終了できないようなら、強制終了を実行してください。「option」キー、「command」キーを一緒に押した後、「esc」キーを押します。

「アプリケーションの強制終了」画面がポップアップするので、反応しないアプリを選択したら「強制終了」をクリックします

確認ポップアップが表示されるので「強制終了」をクリックしましょう
Macの再起動
3番目に試していただきたい対処法は、Macの再起動です。再起動するとメモリが解放されるため、フリーズの問題が解消される場合があります。
また再起動すると、生じていた不具合やエラーの問題が改善されるので、再起動後のパフォーマンスは向上します。Macの再起動方法を見てみましょう。

デスクトップ画面上部のメニューバーにある「Appleロゴ」をクリックします

プルダウンメニューが表示されるので「再起動」を選択しクリックします

確認ポップアップが表示されるので「再起動」をクリックしましょう