UQモバイルは、auと同じくKDDI株式会社が運営している通信キャリアです。
(画像引用元:UQモバイル公式サイト)
auのサブブランドなので、auからUQモバイルへ乗り換えることを検討中の方も多いのではないでしょうか。しかし乗り換えるにあたって、どのようなデメリットがあるのか気になりますよね。
今回はauからUQモバイルへの乗り換えたときのデメリットや、乗り換えの手続き方法を図解で解説します。記事の後半ではYES/NOで答えるだけで、どちらを選ぶべきかすぐ分かるチャート図もご用意したのでぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
1.auからUQモバイルに乗り換えた際に後悔しがちな主な理由
2.「実際の料金がわかりにくい」という声も | auとUQモバイルの料金を比較
3.UQモバイルへの乗り換えがおすすめなauユーザーの特徴
4.auからUQモバイルへの乗り換えるときの流れ
5.auからUQモバイルに乗り換えるなら「オンライン」「店舗」どちらで手続きすべき?
6.【一覧】「au」と「UQモバイル」の違いの詳細
7.まとめ
auからUQモバイルに乗り換えた際に後悔しがちな主な理由
「auからUQモバイルに乗り換えて後悔した」という人からよく聞く、後悔しがちな主な理由をご紹介します。
【理由1】auからのメールアドレス引継ぎは有料
auからUQモバイルへ移行後もauメールアドレス(@ezweb.ne.jp/@au.com)を利用したい場合は、有料になります。
【理由2】 無制限プラン・大容量プランがない
UQモバイルではauの「使い放題MAX」に当たる大容量プランがなく、契約できるプランの最大データ容量は20GBとなっています。
UQモバイルの料金プランは以下の3プランのみです。
一例ですが、YouTubeで標準画質の動画を毎日1時間視聴した場合、月間の通信量は約18GB。他にもたとえばスマホゲームをプレイするとき、まずゲームアプリをダウンロードします。スマホゲームアプリの容量は非常に大きいことが多いです。
(画像引用元:Fate/Grand Order公式サイト)
【理由3】家族間の無料通話がない
auには家族でau携帯電話を利用すると、家族間の国内通話料・SMS送信料が24時間無料になる「家族割」がありますが、UQモバイルは同様のサービスを提供していません。
なお、家族でUQモバイルを利用し割引対象の料金プランに加入していると、利用料金から永年550円/月割引になる「家族セット割」は存在します。
【理由4】最新iPhoneをキャリアで分割購入できない
auでは最新のiPhoneを購入できますが、UQモバイルでは最新のiPhoneは販売していません。2024年4月現在、購入できるのは二世代前のiPhone13から。もちろん、auでは可能だった最新iPhoneの分割購入もできません。なお、アップルストア等でSIMフリー端末を購入し利用することは可能です。
【理由5】データ専用プランがない
UQモバイルではデータ通信専用プランの提供がありません。通話機能ありのSIMカードのみ契約可能なので、タブレット等に利用したい場合は適していません。
【理由6】auからUQモバイルへの乗り換えは「キャンペーン対象外」になることも多い
auからUQモバイルへの乗り換えについては、同じKDDIからの番号移行扱いとなるため、UQモバイルが随時開催している新規契約・他社からの乗り換えでau PAY還元キャンペーンは適用されないので注意。2024年4月現在、新規契約や他社からの乗り換えで指定のオプションに加入した場合、最大10,000円のau PAY残高還元が行われているので少し残念です。
【理由7】auスマートバリューは適用対象外
auでは、auひかりなど対象の光回線サービスとauスマホをセット契約すると最大月額1,100円割引になる「auスマートバリュー」がありますが、UQモバイルは適用対象外です。
ただし、UQモバイルにもauひかりなど対象の光回線サービスやauでんきとセット契約すると最大月額1,100円割引になる「自宅セット割」があるので、代わりに自宅セット割に加入することをおすすめします。auスマートバリューの代わりに加入するようにしましょう。
「実際の料金がわかりにくい」という声も | auとUQモバイルの料金を比較
以前のUQモバイルは「料金プランがわかりにくい」と言われていましたが、現在のプランはシンプルに3プランのみとなっています。auやauのオンライン専用ブランドpovoと比較すると以下の通りです。
データ使い放題を選びたい場合:auを使い続けるのがおすすめ
通勤・通学途中も動画再生やゲームをプレイするなどデータを大量に使う人や、自宅にWi-Fiなどがなく制限を気にすることなくデータ使い放題を選びたい人には、「使い放題MAX 5G/4G」プランがあるauを引き続き利用するのがおすすめ。
料金を安くするためには、乗り換えではなく家の光回線をauひかりにしてauスマートバリューの適用を受けるなど、各種割引の適用を受けられないか検討してみましょう。
月のデータ使用量が20GBまでの場合:povo 2.0がおすすめ
月々のデータ使用量が大きく変動する人や、月のデータ使用量が20GBまでの人には、povo 2.0がおすすめです。
povoは月額基本料金が0円、お好みのデータ使用量をトッピングして購入する形式なので月々のデータ使用量が大きく変動する人でも無駄なく利用できます。また、データ追加トッピング20GBが2,700円(税込)なので、月のデータ使用量が20GBまでの場合UQモバイルより料金が安くなります。なお、povoは手続きからサポートまですべてオンラインになるので、オンライン手続きに不安がない人に向いています。
格安SIMに乗り換えつつ端末購入もしたい場合:UQモバイルがおすすめ
基本料金を抑えつつキャリアで端末購入したい、オンライン手続きに不安があるのでいざとなったときには店頭サポートを受けられる方が安心といった人には、UQモバイルがおすすめです。特にデータ使用量が20GB以下の中容量ユーザーで、通話もある程度使う頻度が高い人には、20GBで1回10分以内の国内通話が無料の「コミコミプラン(月額3,278円)」がお得になる可能性が高いでしょう。
UQモバイルへの乗り換えがおすすめなauユーザーの特徴
UQモバイルへの乗り換えがおすすめなauユーザーの特徴をまとめました。
実店舗で相談をしたい人
auのもうひとつのサブブランドであるPovoはオンライン専用ブランドであり、手続きやサポートもすべてオンラインのみとなっています。
テザリングを利用したい人
PCやタブレット、ゲーム機をスマホとつないでインターネットに接続できる「テザリング機能」がUQモバイルでは申し込み不要、無料で利用できます。auでも多くのプランでテザリングが無料で利用できますが、申し込みが必要です。
1カ月のデータ使用量が20GB以内に収まる人
UQモバイルの3プランの中で一番データ量が多い「コミコミプラン」でも20GBまでとなっています。1カ月のデータ使用量が20GB以内に収まっている人であれば、auの料金より安くなる可能性が高いため、UQモバイルへの乗り換えをおすすめします。
端末代金を払い終えた人
auで端末を購入したとき、端末代金を分割し基本プランとセット契約することで割引の適用を受けている場合があります。この場合、端末代金の支払いが終わる前に解約すると、割引の適用が受けられなくなり、端末代金の支払い総額が高くなってしまう可能性があります。
auでスマホを購入している場合、端末代金を払い終えてからUQモバイルへ乗り換えることをおすすめします。
auからUQモバイルへの乗り換えるときの流れ
実際にオンライン上でauからUQモバイルに乗り換えるときの手順を解説します。
①使っている端末がUQモバイル対応かをチェックする
●動作確認端末(スマートフォン対応機種)一覧は→こちら
②必要に応じてSIMロックを解除する
●au「SIMロック解除のお手続き」詳細は→こちら
③乗り換えに必要なものを準備する
●UQモバイル「お申し込みに必要なもの一覧」は→こちら
④UQモバイルに乗り換えの申し込みをする
⑤回線を切り替える
契約完了後、「My UQ」にログインし、「お申し込み状況一覧」から「回線切替」→「実行」をクリックして回線を切り替えます。
⑥UQモバイルのSIMに差し替える
物理的なSIMカードを選択した場合、郵送にてSIMカードを受け取り、現在差さっているSIMカードを抜き取り、UQモバイルのSIMに差し替えます。eSIMを選択した場合、eSIMプロファイルをダウンロードします。
通話無料の発信テスト用番号(111)へ電話を掛ければ開通手続きが完了し、 auからUQモバイルへの乗り換えが完了です。
auからUQモバイルに乗り換えるなら「オンライン」「店舗」どちらで手続きすべき?
UQモバイルへの乗り換えは、上記で説明したようにWEBからオンラインショップでの手続きと、UQスポット(UQ専売ショップ)やau Styleといった店舗での手続きが可能です。
「オンライン」で乗り換えるメリットと注意点
「オンライン」で乗り換える大きなメリットは、店舗に行くことなく待ち時間不要で24時間手続きができる点です。忙しい人や店舗が開いている時間に行くことが難しい人には、オンラインで手続きできるメリットは大きいでしょう。また、キャッシュバックなどオンライン申し込み限定のキャンペーンの適用が受けられるのも大きなメリットです。
注意点としては、eSIMではなく物理的なSIMカードを選択した場合は、SIMカードが届くまで開通することができないので急ぎで開通したい場合は気をつけましょう。
「店舗」で乗り換えるメリットと注意点
「店舗」で乗り換える最大のメリットは、対面でのサポートを受けられる点です。特にオンラインでの手続きに慣れておらず、不安がある人にはメリットが大きいでしょう。また、即日開通が可能である点や、乗り換えと同時に端末の購入も検討している場合、店頭で実機を試すことができるのもメリットです。
注意点としては、時間帯によっては店頭が混雑し待ち時間が発生する可能性があることです。できるだけ事前に来店時間をWEB予約しておくことをおすすめします。また、オンライン限定のキャンペーンも多くあるため、それらの適用を受けることができなくなる点も注意しましょう。
【一覧】「au」と「UQモバイル」の違いの詳細
ここまでauからUQモバイルに乗り換えるときのデメリットや手続き方法について解説してきましたが、auとUQモバイルの違いについておさらいしましょう。
UQモバイルはKDDIが提供する通信キャリアサービスです。同じくKDDIが提供するメインブランドのauに対し、サブブランドとして展開されています。
その他には、UQモバイルには家族間無料通話がなく、auは各種割引が充実しているといった違いがあります。
【図解で分かる】「au」と「UQモバイル」はどっちを選ぶべき?
auとUQモバイルの違いは多岐に渡ります。そのため今回は記事作成にあたり、YES/NOで答えるだけで「auとUQモバイル、どちらを選ぶべきか」が分かるチャートを作成しました。
以下のチャートで「auを選択」という結果になったにも関わらず、UQモバイルに乗り換えてしまうと「乗り換えを後悔する」可能性が高いかもしれません。
まとめ
auからUQモバイルへの乗り換えで後悔する理由を大きくまとめると、「データ無制限プランがない」ことと「結局あまり料金が安くならなかった」という点になります。
まず、ご自身が通常利用するデータ容量が基本的に20GBを超えていないか確認しましょう。そして、現在適用されているauの各種割引や家族間通話の頻度を確認し、UQモバイルへ乗り換えたときにどのくらい料金が下がるか計算することをおすすめします。ざっくり乗り換えの向き不向きを確認したい場合は、上記でご紹介したチャートをご利用ください。