スマホ世界シェア「Samsung逆転」Appleを抜きトップ奪取!

世界中の情報を知りたい時に調べることができ、世界中の人と好きな時につながることができる。現代社会の当たり前となった国境を越えたデジタルコミュニケーションは、スマートフォンをはじめとした、モバイル機器の普及が支えていると言って差し支えないだろう。地球上にくまなくモバイル機器を普及させるには、その役割を担うテクノロジー企業の存在が不可欠であり、その過程で、AppleやSamsungは世界中の人たちに知られるようになった。そのようなジャイアント同士の熾烈なシェア争いに、変化が訪れたのは2月。“首位交代劇”が生まれたのだ。

Apple首位陥落! Samsungが世界シェアでトップに立つ

世界の機種シェア

デッドヒートを繰り広げてきたSamsungとApple(「アウンコンサルティング株式会社」調べ)

2月8日にアウンコンサルティングは世界40カ国を対象に行った、2023年12月時点のモバイルにおける各国主要OS・機種シェアに関する調査結果を発表した。OS部門のシェアでは、Androidが72.37%に対してiOS:26.98%と、大きな差があることがわかった。前回調査時からその差は開いているようで、Appleにとっては上昇の契機を探りたいところだろう。

つづいて機種部門のシェアだが、ここでもAppleは苦い想いをすることに。首位を走っていたAppleは、今回、Samsungに抜かれて2位に後退した。3位以下を大きく引き離した2社によるデッドヒートは近年熾烈さが増していた。2010年代は、Samsungが独走していたが、Appleが2020年代に入ると猛追のうえ一時は首位に。好敵手を得た2社の争いは世界から注目されるようになった。今回首位と2位をわけたその差、わずか0.4ポイント。首位と2位が与える印象の違いは明白であり、Appleとしては悔しい想いをしていることだろう。

Appleに光明あり!? ヨーロッパ各国でシェア拡大中

主要OS 国別シェア01

(「アウンコンサルティング株式会社」調べ)

主要OS 国別シェア02

(「アウンコンサルティング株式会社」調べ)

主要OS 国別シェア03

(「アウンコンサルティング株式会社」調べ)

主要OS 国別シェア04

フランスやドイツではSamsungのシェアが低下する現象が(「アウンコンサルティング株式会社」調べ)

このままSamsungとAppleが広がるとは限りない。同調査では世界40カ国のOS・機種のシェアも網羅し、エリアはもとより国ごとの傾向を知ることができる。各国で大小さまざまな変化が起きているなか、印象的なのはフランスやドイツ、イタリア、オランダで起きるApple人気である。その4カ国では、Samsungのシェアは低下しており2社の差は広がり、フランスではその差6.1ポイントと、Appleは少し抜け出したかたちだ。なお、日本はAppleが一人勝ちの状態で、その占有率は67.11%。Samsungはトップ争いすらできておらず、2位にはSonyがランクインしている。

世界には、スマートフォンが普及していない国があるだけに、その動向がシェア争いに影響を与えるはずだ。その陣取り合戦を勝つカギとなるのは、その国の地域性やニーズと機種の強みがいかに合致するかだろう。SamsungとAppleの二大巨頭、そのほかの企業がどのような策で世界のシェアをくみ上げていくのか、今後の調査結果が楽しみだ。

出典元:【アウンコンサルティング

※サムネイル画像(Image:mokjc / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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