【2023最新】楽天モバイルは危ない!? 契約のメリット/デメリットやリスクを徹底解説

ドコモ/ソフトバンク/auといった大手キャリアに割って入る形で近年登場した楽天モバイル。低コストで高品質な通信サービスを提供したこと、楽天経済圏の利用者に特典を与えたこと、仮想化技術によってネットワークの効率化を図ったことなどが理由で急激に普及しています。

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女優の米倉涼子さんや今田美桜さんが出演するTVCMでも話題を集める楽天モバイル。「1GB未満無料」「データ3GBまで1年タダ」などの大規模キャンペーンの魅力は唯一無二で、興味を惹かれた方も多いはず。後述するデメリットこそありますが、近年もっとも「コストパフォーマンスが良い」「話題性がある」通信事業者であることは疑いようがないでしょう。(画像引用元:楽天モバイル公式サイトより)

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しかし、一部ネット上からは「楽天モバイルは危ない」との声も。理由には、まず第一に「楽天モバイル債」の発行が挙げられます。

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楽天モバイル債は2023年1月30日~2月9日まで発行されました。債権の発行の背景には「楽天モバイルの基地局整備など設備投資」があると見られます。同社は2022年12月期の第3四半期は2580億円の最終赤字を記録しています。「手元のキャッシュの確保」に奔走していると見れば、不安視する声が出るのもムリはありません。一方で債権としての利回りは「年3.3%の利息」。非常に優秀な債権なので「楽天モバイル債を購入すべきかどうか」はビジネスパーソンにとっては悩ましい問題でもあったはず

このほかにも、あくまで筆者の主観ではありますが「電波が通じずらい」「店舗数が少ない」といったシンプルな理由で、契約をためらってしまう人も多いと見られます。

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楽天モバイルが「危ない」とされる理由としては、筆者個人の見解では新たなサービスとあって「通信の不安定さ」や「使い勝手の悪さ」を指摘する声がとくに多い印象。「楽天回線エリアの対象が限定的」「地下鉄や高層ビルでつながりにくい」など、確かに大手キャリアと同じ感覚で利用すると不便さを感じるでしょう

そこで今回は楽天モバイルがなぜ「危ない」といわれるのか、利用のメリット/デメリットやおすすめする人/しない人の特徴を徹底解説。「楽天モバイルが気になるけど少し不安…」「楽天モバイル債の先行きを改めて検討したい」といった方はぜひ参考にしてください。

楽天モバイルはなぜ危ない? 9つのデメリット/リスク | 電波の不安定さやエリアの狭さに注意

楽天モバイルが「危ない」という声が出る背景には、先に紹介した「楽天モバイル債」の発行などの動きが挙げられます。その他には「電波の不安定さ」「意外と1000円台の料金が必ず発生する事業者でもある」といったデメリットも挙げられます。

楽天モバイルはなぜ危ない?9つのデメリット/リスク  | 電波の不安定さやエリアの狭さに注意1

たとえば「1GB未満無料キャンペーン」が実は終了済みであることを知らない方は多いのでは。実は最低でも1,000円台の利用料金がかかる通信事業者です

まずは楽天モバイルの「デメリット」を紹介します。後述する「メリット」とあわせて読み、楽天モバイルが自分に向いているキャリアか検討してみてください。

1GB未満無料キャンペーンは終了済み | 月額料金は最低でも1,000円台

楽天モバイルといえば、無料キャンペーンによってユーザー数を急拡大させているというイメージを持つ方も多いはず。実際、2022年6月までは月のデータ使用量が1GB未満なら無料というプランがありました。

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楽天モバイルは「1GBまでの通信は無料」であることを華々しく打ち出して登場した新興キャリアでした

しかし2022年7月から新プランに移行。3GBまでで1,078円(税込)に変更となっています。それでもまだ安いですが、「超お得」な期間は終わってしまったのです。

地下鉄や高層ビルで電波が通じない | 大手キャリアとは割り当てられる周波数が異なる

楽天ユーザーの声を聞くと、地下鉄や高層ビルなど電波の届きにくい場所で接続状況が悪いといった評判が多く聞かれます。主な要因は、ドコモやソフトバンク、auなど従来の大手キャリアと異なり、屋内での通信に強い「プラチナバンド」が割り当てられていないこと。

地下鉄や高層ビルで電波が通じない | 大手キャリアとは割り当てられる周波数が異なる1

楽天モバイルは、総務省の開催する「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関するタスクフォース」などで継続的にプラチナバンドの公平な再割り当てを主張しています。「現状では既存キャリア3社が独占し、楽天モバイルがプラチナバンドを利用できておらず不利を被っている」というのが同社の主張であり、一定の妥当性や論理性は確かに認められるのではないでしょうか(画像は2022年8月30日開催の懇談会の楽天モバイル資料から引用)

楽天モバイルが「公平な割り当て」を求めた結果、総務省による移行の検討が進められているものの、まだ改善には時間を要する見込みです。

エリアによっては自宅でも圏外 | まだ通信エリア拡大は道半ば

楽天モバイル公式ページによると、楽天回線エリアの人口カバー率は98%を突破とされていますが、依然としてつながりにくさを感じる声はあります。なかには自宅が圏外という人も。自分の行動範囲がエリア圏内かどうかは使ってみないと厳密にはわからないため、乗り換えは「危ない」といわれるのも納得です。

エリアによっては自宅でも圏外 | まだ通信エリア拡大は道半ば1

ちなみに基本料0円のpovo2.0を導入して、デュアルSIMかつ自前ローミング。繋がらないときは「povo 2.0」「楽天モバイル」のデュアルSIM使いで、povo 2.0のau回線をサブとして保有しておくという手があります

楽天回線エリア外は月5GB超過で低速化 | 最大1Mbpsなので動画視聴はほぼ不可

楽天回線エリア外でも、パートナー回線を利用して通信が可能です。ただし、こちらは月5GBを超過すると最大1Mbpsと通信が低速化。

楽天回線エリア外は月5GB超過で低速化 | 最大1Mbpsなので動画視聴はほぼ不可1

2020年4月から本格的にサービスを提供した「楽天モバイル」。当初は自社回線が少なく、エリア外ではauのパートナー回線につながるようになっていました。しかしユーザー数の急増に伴い、2021年10月からは39都道府県においても順次ローミングが終了。筆者の楽天モバイルスマホでも、たまに圏外になったり電話がつながりにくいことがあります(画像は筆者撮影)

1Mbpsは動画視聴などがほぼ不可能な通信スピードです。「動画視聴をしたい」「月5GBも超えたくない」という場合は、楽天回線エリア内またはWi-Fi環境での使用しか実質的にできないでしょう。

電話をうまく着信できない場合がある | 仕事に使うのは厳しい

「エリアによっては圏外になる」「低速になる」といったデメリットがあるため、当たり前ですが「電話をうまく着信できない場合」もあります。ビジネス向けの利用としてはやや心もとない面があるといえるでしょう。

店舗数が少ない | 閉店ラッシュの傾向も見られる

楽天モバイルは最近提供が始まったサービスということもあり、まだ店舗数が少ないのが現状。ドコモなどが全国2,000店舗以上を構えるなか、楽天モバイルは2022年3月に1,000店舗をようやく突破。

店舗数が少ない | 閉店ラッシュの傾向も見られる1

2022年12月頃から「楽天モバイル神楽坂店閉店したんだ 数カ月しか保たなかったんじゃないか」「コリドー通り楽天モバイル、11月30日で閉店。」「楽天モバイル豊橋ミラまち店、2022年11月30日閉店。」といった閉店レポートがSNSやネットで話題に上がっていました。2023年には郵便局内の楽天モバイル店舗の大量閉店も発表されています。閉店が続くというのはユーザーにとってはネガティブな事象。ネットで手続きできるとはいえ、契約にあたって店頭でいろいろと質問したいという人もいるはず。近隣に店舗がなければ不便に感じる可能性は高いです(画像は筆者撮影)

操作サポートが有料 | 操作説明をしてもらうには550円(税込)かかる

楽天モバイルの店舗では製品やアプリの操作説明を依頼できますが、そのためには「あんしん操作サポート」への加入が必要。加入には550円かかります。また、すべてのショップが対応しているわけではありません。

通話料無料にはアプリの利用が必要 | うっかり標準アプリで電話しないよう注意

楽天モバイルでは、専用の通話アプリ「Rakuten Link」を使うことで通話料が無料に。

通話料無料にはアプリの利用が必要 | うっかり標準アプリで電話しないよう注意1

Rakuten Linkの便利なところは「相手側がアプリを使う必要がない点」。筆者個人の見解ですが、慣れるとLINEでの電話より便利です。しかしスマホに標準で備わっている電話アプリを使うと通話料がかかるため、慣れるまでは要注意

「通話料無料」と思い込んでいると、思わぬ出費に繋がることがあります。

iPhoneは受信通知が標準アプリに届く | そのまま電話を折り返すと通話料が発生

楽天モバイルでiPhoneを使う場合、「Rakuten Link」アプリを使用していなければ電話やSMSの通知はスマホの標準アプリに届きます。そのまま電話を折り返してしまうと先述の通り通話料がかかるため、こちらも注意が必要。

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