【Mac】バッテリーの交換方法は?費用/修理期間も解説!

Macのバッテリーには寿命があります。Appleが推奨しているのは、バッテリー容量が80%を切ったらバッテリー交換することです。しかしMacのバッテリーをどのように交換するかご存じでしょうか。

Macのバッテリーを交換する方法や、バッテリーの交換にかかる費用や修理期間について解説します。

【Mac】バッテリーの交換方法は?

(画像は「Apple」公式サイトより引用)

MacBook AirやMacBook Proといったノート型Macの魅力は、自宅以外に持ち出してカフェやレストランなどで利用できることです。外出先にコンセントがなくても使用できるように、MacBook AirやMacBook Proにはバッテリーが搭載されています。

MacBookのバッテリーは高性能で、MacBook Airの場合最大18時間駆動します。しかしMacBookのバッテリーは充電と放電を繰り返せば徐々に劣化します。耐用年数は比較的長く、3年〜4年といわれています。

Macの使い方によっては3年より短くなる場合もあります。Macのバッテリーが劣化して最大容量が80%を下回ると、Macのパフォーマンスが落ち、突然のシャットダウンを繰り返すようになります。

Macを快適に使い続けるためには、劣化したバッテリーの交換は必須ですが、バッテリーの交換方法をご存じでしょうか。

自分でMacのバッテリー交換ができるなら安上りですが、自分で交換できるほどMacの設計はシンプルなのか疑問に感じるはずです。この記事では、Macのバッテリーを交換する方法を詳しく解説します。

Macのバッテリーを交換する方法は5つあります。これから順番に紹介するので注目してください。

【方法①】Apple Storeで修理

Macのバッテリー交換を行う最初の方法は、Apple StoreにMacを持ち込んで修理依頼をすることです。Apple Storeは世界中にありますが、日本には10店舗あります。

具体的には東京に5店舗(銀座、丸の内、新宿、渋谷、表参道)、愛知県(名古屋栄)、大阪府(心斎橋)、京都府(京都)、神奈川県(川崎)、福岡県(福岡)にそれぞれ1店舗あるので、合計10店舗になります。

Apple Storeとは、Apple社が運営している直営の販売店および技術サポート拠点のことです。

Apple StoreでMacのバッテリー交換をするメリットは、Apple StoreがAppleの技術サポートの拠点であるため、Apple Storeには修理に必要なすべての最新ツールが備えられていることです。

またApple Storeで修理を担当するスタッフも専門的な訓練を受けたスペシャリストであるため、バッテリー交換によってMacに問題が起こることはまずありません。

【方法②】Apple正規サービスプロバイダーで修理

Macのバッテリー交換を行う2番目の方法は、Apple正規サービスプロバイダにMacを持ち込んで修理することです。

Apple正規サービスプロバイダとは、Appleの認定を受けてApple製品の保証対象および保証対象外のApple製品の修理サービスを行う店舗のことです。Apple正規サービスプロバイダとして認定されている事業者は4つあります。

カメラのキタムラ(60店舗)、ビックカメラグループ(26店舗)、クイックガレージ(12店舗)、AND market(1店舗)の4事業者です。

Apple正規サービスプロバイダの技術者すべては、Appleのトレーニングを受け、Appleの純正部品、ツール、診断プログラム、リソースだけを使って修理を行うので、Apple Storeとほぼ同じクオリティで作業を行えます。

バッテリー交換に関してApple正規サービスプロバイダがApple Storeに劣ることはありません。

しかしApple Storeと比べ修理に必要なすべてのツールを備えているわけではないので、修理内容によってはAppleにデバイスを送って修理する必要があります。また交換費用がApple Storeより高いこともデメリットといえます。

【方法③】Appleリペアセンターに配送して修理

Macのバッテリー交換を行う3番目の方法は、Appleリペアセンターへ配送して、修理してもらうことです。Appleリペアセンターとは、Appleの修理工場のことです。

AppleリペアセンターでMacのバッテリーを交換するには、電話かオンラインでまず申し込みを行う必要があります。申し込みの際に指定したAppleリペアセンターへの配送日になると、Apple指定の配送業者が自宅に来て、Macを受け取りに来ます。

その際、Appleリペアセンターによって準備された入れ物にMacを入れて配送業者に手渡します。

AppleリペアセンターによるMacのバッテリー交換が終わると、再びApple指定の配送業者が自宅に、バッテリー交換を終えたMacを届けてくれます。

Appleリペアセンターへの支払い方法で代金引換の場合は、バッテリー交換を終えたMacを届けてくれた配送業者に直接お金を手渡します。

【方法④】修理の専門業者に依頼して修理

Macのバッテリー交換を行う4番目の方法は、パソコンやスマホなどの修理を行う専門業者に修理を依頼することです。

修理専門業者に依頼して修理を行うメリットは、Apple Store、Apple正規サービスプロバイダやAppleリペアセンターで行うよりも料金を安く抑えられることです。ただApple純正のバッテリーで交換しないかもしれません。

Apple純正のバッテリーで交換を依頼する場合、修理代金の差別化ができないことを理由に、Apple Store、Apple正規サービスプロバイダ、Appleリペアセンターでの修理をすすめる修理専門業者もいます。

修理専門業者にMacのバッテリー交換を依頼することには、もう1つのデメリットがあります。修理専門業者はApple正規サービスプロバイダとは違い、Appleが承認していません。

そのため修理専門業者に一度でもバッテリー交換をしてもらうと、Appleの保証対象外商品に区分されてしまうため、次回からApple Store、Apple正規サービスプロバイダ、Appleリペアセンターで修理をしてもらえなくなります。

Appleは自社製品の分解や改造を行ったデバイスはすべて保証対象外になるというルールを定めています。バッテリー交換も「分解」や「改造」とみなされるため、Appleでの修理は今後行えなくなるということです。

【方法⑤】自分で修理をする

Macのバッテリー交換を行う5番目の方法は、自分でバッテリー交換を行うことです。自分でバッテリー交換すれば工賃はかからず、バッテリー料金だけ払えばいいので最も安い方法といえます。

ネットショッピングでApple純正のバッテリーが販売されているので、Macと最も相性のいいバッテリーを購入して交換作業が行えます。しかし、バッテリー交換した結果、Macが故障するリスクがあることを忘れないようにしましょう。

さらにバッテリー交換後にAppleの保証対象外商品に区別されてしまうため、Appleのサービスを利用できなくなるリスクも忘れないようにしましょう。

【Mac】バッテリーの交換費用や修理期間は?

(Image:Tada Images / Shutterstock.com)

Macのバッテリー交換を行う5つの方法をここまで紹介しましたが、バッテリー交換でとくに気になるのは交換費用です。また仕事でMacを使っているなら、修理期間も気になるはずです。

iPhoneの場合、バッテリーの交換の料金は7,500円〜14,900円で、修理期間は1時間ほどです。iPadの場合、バッテリーの交換料金は15,000円で、修理期間はApple Storeの場合5日〜7日かかります。

iPhoneやiPadと比べ、Macのバッテリー交換費用と修理期間はどれほど違うのか確認してみましょう。

費用や期間はどれくらい?

以下にApple Store、Apple正規サービスプロバイダ、Appleリペアセンターでバッテリー交換した場合の費用をまとめるので参考にしてください。

注意事項は、Apple正規サービスプロバイダの交換費用が表示金額より高い場合があることです。店舗で料金を確認してください。

機種 モデル バッテリー交換費用
MacBook Pro 13- inch, Mid 2012 23,800円
MacBook Pro Retina, 15- inch, Late 2013 23,800円
MacBook Pro Retina, 13- inch, Early 2015 23,800円
MacBook Pro Retina, 15- inch, Mid 2015 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 15-inch, 2016 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 15-inch, 2017 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 15-inch, 2018 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 15-inch, 2019 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports 23,800円
MacBook Pro 13-inch, M1, 2020 23,800円
MacBook Pro 14-inch, 2021 23,800円
MacBook Pro 16-inch, 2021 23,800円
MacBook Pro 13-inch, M2, 2022 23,800円
MacBook Pro 14-inch, 2023 37,500円
MacBook Pro 16-inch, 2023 37,500円
MacBook Air 11-inch, Early 2015 15,800円
MacBook Air 13-inch, Early 2015 15,800円
MacBook Air 13-inch, 2017 15,800円
MacBook Air Retina, 13-inch, 2018 15,800円
MacBook Air Retina, 13-inch, 2019 15,800円
MacBook Air Retina, 13-inch, 2020 15,800円
MacBook Air M1, 2020 15,800円
MacBook Air M2, 2022 15,800円
MacBook Retina, 12-inch, Early 2016 23,800円
MacBook Retina, 12-inch, 2017 23,800円

続いて修理専門業者にMacのバッテリー交換を依頼した場合の料金を以下にまとめます。修理専門業者によって値段にばらつきがあるので、直接修理専門業者の店舗に赴いて確認してください。

機種&モデル バッテリー交換費用
MacBook Pro 16-inch 25,000円~
MacBook Pro 15-inch
MacBook Air 11-inch
MacBook Air 13-inch
13,000円~
MacBook Pro, Retina 13-inch
MacBook Pro, Retina, 15-inch
20,000円~
MacBook Pro 13-inch 14,000円~
MacBook Air 11-inch
MacBook Air 13-inch
11,000円

続いて修理期間をApple Store、Apple正規サービスプロバイダ、Appleリペアセンター、修理専門業者でどのように違うかをまとめるので参考にしてください。

修理方法 修理期間
Apple Store 5日~7日
Apple正規サービスプロバイダ 3日~4日
Appleリペアセンター 5日~7日
修理専門業者 即日~7日

ー費用や期間は確認が必要

Macのバッテリー交換にかかる費用と期間をここまで紹介しましたが、注意していただきたいことがあります。

すでに紹介しましたが、Apple正規サービスプロバイダはApple Storeよりも手数料を取る分バッテリー交換費用が高くなる場合があることです。

近くのApple正規サービスプロバイダに足を運び、バッテリー交換にどれほどの費用がかかるかを尋ね確認してください。

自宅から一番近いApple Storeまでの交通費と、Apple正規サービスプロバイダとApple Storeの料金の差額を比較して、交通費の方がかなり安いようなら、Apple Storeまで赴いてバッテリー交換する方がいいかもしれません。

修理期間に関しても、そのときの混雑状況によって修理期間が長くなったり短くなったりするので、Apple正規サービスプロバイダでバッテリー交換をする予定ならぜひ確認してください。

近くの修理専門業者の場合、バッテリー交換費用と修理期間にかなりのばらつきがあるので、数店舗に足を運び費用と修理期間、また交換用のバッテリーについて確認し、自分のニーズに最も合った修理専門業者を選ぶようにしましょう。

【Mac】バッテリーの交換は自分でできる?

(Image:Viktollio / Shutterstock.com)

Apple保証対象外製品になるリスクを冒さずに、新品のApple純正のバッテリーを確実な方法でMacに取り付けたいなら、Apple Store、Apple正規サービスプロバイダ、Appleリペアサービスがおすすめです。

しかし自分でApple純正バッテリーを購入し、自分でMacに取り付けることができるなら、費用をかなり抑えられます。

バッテリー交換は自分でできる作業です。M1などのAppleシリコン搭載のMacでも、バッテリー交換は自分でできます。自分でバッテリー交換するのに必要なものは以下の3つなので確認してください。

●プラスドライバーもしくはトルクスドライバー
●Y型ドライバー
●自分のMacに対応する新品のバッテリー

自分でバッテリー交換をする場合の作業手順は以下の通りなので確認してください。

1.Mac背面のカバーを固定しているスクリューをプラスドライバーで外し背面カバーを外す
2.バッテリーに繋がっているコネクターをすべて外す
3.新しいバッテリーを所定の場所に置きコネクターに繋げて背面カバーを固定する

この手順は大まかなもので、詳細に関してはAppleシリコン搭載のモデルとそれ以外のMacでは違いがあるので確認してください。

自分でできるバッテリー交換ですが、実際にバッテリー交換を自分でする前に、バッテリー交換をするメリットとデメリットを比較、考慮する必要があります。どのようなメリットやデメリットがあるかを確認しましょう。

自分で交換するメリット/デメリット

自分でバッテリーを交換するメリットは、費用を安く抑えられることです。自分でバッテリー交換ができるなら、新しいバッテリー代と取付に使う工具代だけですみます。

一方自分で交換することにはデメリットもあります。この記事で紹介したように、自分でバッテリーの交換をすると「分解」「改造」をしたとみなされるため、Apple保証対象外製品になってしまい、Appleでの修理が今後できなくなります。

自分でバッテリー交換できるとしても、Appleのサービスを今後受けられなくなることを考えると、果たして安いからという理由でバッテリー交換を自分ですることがいいことなのかどうか、ぜひ考えるようにしましょう。

できるけれどもおすすめしない

この記事で紹介したように、Macのバッテリー交換は自分でできる作業です。しかしできるからといって、おすすめはしません。Apple保証対象外製品になることも理由の1つですが、もう1つ大切な理由があります。

バッテリー交換をする際に、Macを操作するのに不可欠なコネクターなどを間違って外したり傷めたりして、Macそのものを故障させるリスクがあるからです。故障してもAppleでの修理はもうできません。

できるからやる、安いからやるではなく、考えられるリスクを確認し、最善な方法でバッテリー交換をするようにしましょう。

※サムネイル画像(Image:Tada Images / Shutterstock.com)

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