マイナンバーカードの不正利用を確認する方法 – マイナポータルで簡単にチェックできる!

2023年5月時点で、すでに77%以上の人が交付申請を済ませているマイナンバーカード(以下マイナカード)。でも、個人情報が漏れたり不正利用されていないか、セキュリティ面が心配な人も多いと思います。そこで今回は、マイナカードが不正利用されていないか調べる方法を紹介します。これで、安心してマイナカードを使えますよ!

マイナカードは便利だが、セキュリティ面で不安もある?

1人2万ポイントももらえる「マイナポイント」キャンペーンの効果もあって、2023年3月5日時点でマイナカードの申し込み累計は約9,451万件、約75.1%の人がすでに申込申請を済ませたそうです。

●総務省「マイナンバーカード交付状況について」は→こちら

そもそもマイナカードは、顔写真付きの身分証明書や健康保険証としても使えますし、コンビニのマルチコピー機で住民票や印鑑登録証明書が簡単に取得できるなど、持っていれば意外と便利なものです。

マイナカード

マイナカードは、表面が顔写真付きの身分証明書と使えるほか、裏面は12桁の個人番号が記載されている(筆者撮影)

マイナカードで健康保険証の利用申請をすれば、病院や薬局の受付手続きに健康保険証代わりに利用することができる

マイナカードで健康保険証の利用申請をすれば、病院や薬局の受付手続きで健康保険証代わりマイナカードがに利用できる(筆者撮影)

マイナカードがあれば、近くのコンビニで住民票や印鑑登録証明書を発行できる

マイナカードがあれば、住民票や印鑑登録証明書などを、役所に行かなくても近所のコンビニで取得できる(筆者撮影)

でも、やはり気になるのがマイナカードから個人情報が漏れたり不正利用されないか? といったセキィリティ面でしょう。

マイナカードのICカードは、非常に高度な暗号化技術が使用されているので、そう簡単にハッキングされることはないと言われていますが、絶対ではありません。

そこで今回紹介するのが、マイナカードが誰かに勝手に使われていないか、利用履歴を調べる方法です。これなら、不正利用の被害を最小限に止めることができるでしょう。

マイナカードの「やりとり履歴」を調べる方法は?

マイナポイントで2万ポイントをもらう条件のなかには、「マイナポータル」というWebサイト(アプリもあり)で、健康保険証の利用申請や、公金受取口座の登録をする必要があります。

実は、このマイナポータルでマイナカードの「やりとり履歴」を調べられるので、これをチェックすることで不正利用されていないか確認することが可能となっています。

まず、スマホでマイナポータルサイトを開いてログインしましょう。数字4桁の利用者証明用電子証明書を入力後、マイナカードをスマホにかざせばすぐにログインできます。

マイナポータルにログインしたら、ホーム画面を下にスクロールして「やりとり履歴」をタップ。次に「提供要求」ボタンを押しましょう。

対象期間を指定すればやりとり履歴の提供要求が実行され、 過去にどのようなアクセスがあったのか確認できるのです。

ちなみに、この履歴は利用者登録をしたあと利用者登録変更を行っていない場合、最長15カ月前までチェックできるようになっています。

実際に、筆者もやりとり履歴を調べてみたところ、2022年7月に社会保険診療報酬支払基金がアクセスしただけだったので、とりあえず不正アクセスはなかったと考えられます。

●マイナポータル(公式)は→こちら

●マイナポータル(iPhone)は→こちら
●マイナポータル(Android)は→こちら

マイナポータルにログインする手順

マイナポータルにログインする手順1

マイナポータルを開いたら画面右上の「ログイン」をタップ(左写真)。次の画面でも「ログイン」を押す(右写真)

マイナポータルにログインする手順2

利用者証明用電子証明書では、マイナカード取得時に登録した数字4桁のパスワードを入力して「次へ」を押す。3回間違えるとロックされるので要注意!(左写真)。この画面が表示されたらNFCをオンにしてマイナカードをスマホにかざそう(右写真)

マイナポータルにログインする手順3

「ログイン認証に成功しました」と表示されたらマイナカードをスマホから離す(左写真)。すると「ログイン中」と表示される(右写真)

マイナポータルで「やりとり履歴」を確認する手順

マイナポータルで「やりとり履歴」を確認する手順1

マイナポータルにログインしたら、ホーム画面を下にスクロールして「やりとり履歴」を選択(左写真)。「新たにやりとり履歴の提供を要求する」にある「提供要求」ボタンを押そう(右写真)

マイナポータルで「やりとり履歴」を確認する手順2

対象期間を1年間程度に決めて「確認」を押す(左写真)。内容を確認したら「完了」をタップしよう(右写真)

マイナポータルで「やりとり履歴」を確認する手順3

すると、やりとり履歴の提供要求の受付が完了するので「状況確認」を押す(左写真)。しばらく待つと「提供要求状況一覧」に履歴が表示されるので、「詳細を表示」をタップしよう(右写真)

マイナポータルで「やりとり履歴」を確認する手順4

2022年7月に「社会保険診療報酬支払基金」というところがアクセスしていることが確認できた。さらに「詳細を表示」を押す(左写真)。詳細ではさらに詳しい情報が表示される(右写真)

マイナポータルの「利用履歴」を調べることも可能

不正アクセスを調べるという意味では、もうひとつ、マイナポータルの「利用履歴」もチェックしておくと安心です。

これは、マイナポータルにいつログインして、何を閲覧したかを確認できるので、身に覚えのない履歴がないかチェックすることが可能となっています。

調べる方法は簡単です。まず、マイナポータルのホーム画面右上の「メニュー」をタップして「マイナポータルの利用履歴」を選択します。

すると、過去の利用履歴一覧が表示されるので、自分以外のアクセスがないか確認していけばOKです。

筆者の場合は、幸いにも気になるアクセス履歴は見当たりませんでした。

マイナポータルの「利用履歴」を確認する手順

マイナポータルの「利用履歴」を確認する手順1

マイナポータルのホーム画面右上の「メニュー」をタップ(左写真)。メニュー画面が表示されたら下にスクロールして「マイナポータルの利用履歴」を選択する(右写真)

マイナポータルの「利用履歴」を確認する手順2

すると、利用履歴一覧が表示されるはずだ(左写真)。利用者は誰がアクセスしても「利用者本人」になるはずなので、どちらかというと「利用内容」をチェックしておきたい(右写真)

もし、マイナカードが不正使用されていたらどうすればいい?

もし、マイナポータルでやりとり履歴や利用履歴を調べて、身に覚えのないアクセスがあった場合はどうすればいいのでしょうか?

まず、マイナポータルはマイナカードが手元にあり利用者証明用電子証明のパスワードが分かれば、同居する家族のスマホでもログインすることが可能です。

手元にマイナンバーカードがある状態で怪しいアクセスがあった場合は、まず家族がアクセスしていないか確認してみましょう。

もし、ハッキリしないときは、今後マイナポータルにアクセスできないようにパスワードを変更しておくと安心です。

次に、マイナンバーカードが盗難に遭ったり紛失して手元にない場合は、不正利用される恐れが出てきます。

重大なトラブルを防ぐために、すぐにマイナンバー総合フリーダイヤルに連絡してカードの機能停止を依頼しましょう。

そのうえで、警察に遺失届か盗難届を提出して、役所でマイナンバーカードの再交付申請を行うことになります。

●地方公共団体情報システム機構・マイナンバーカード総合サイト「マイナンバーカードを紛失した場合の一時停止方法は?」は→こちら

●マイナンバー総合フリーダイヤル(24時間365日対応)
0120-95-0178(音声ガイダンス2番を選ぶ)

マイナンバー総合フリーダイヤル(Image:kojinbango-card.go.jp)

もし、マイナカードを紛失したり盗まれた場合は、不正利用を防ぐために、マイナンバー総合フリーダイヤルに電話して利用停止にしておこう(画像は地方公共団体情報システム機構・マイナンバーカード総合サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? すでに国民の75%以上の人が取得申請を済ませているマイナカードですが、もし不正利用されると、なりすまし被害に遭う可能性も出てきます。

マイナポータルでやりとり履歴や利用履歴をチェックしておけば、不正アクセスにも早めに対処できますので、ぜひ年に1〜2回はチェックしてみてください。

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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