2022年のスマホ業界の一大ニュースといえば、iPhone 14シリーズの発売だろう。日本では神格化されつつあるブランドの新作とあり、人気を集める一方で過去シリーズを推す声も挙がるなど良くも悪くも話題を呼んだ。賛否巻き起こるのは有名機種の証でもあるが、その陰に隠れるかたちで世界的メーカーから新作が発売されていたことをご存じだろうか。
2022年9月にサムスン電子から発売された「Galaxy Z Fold」と「Galaxy Z Flip4」だ。その特徴は、折りたたみデザイン。数年前には未来のテクノロジーとして折れ曲がる・丸められるディスプレイがニュースになっていたが、未来のスマホは現実のものになっていた。なぜ、世界的メーカー×折りたたみスマホという話題性の塊が社会浸透していないのか。それを裏付ける興味深い調査結果が発表された。
折りたたみスマホユーザーは12.7%、耐久性を不安視する声も
3月8日、Webメディア・コンテンツの制作運営事業を展開する七変化は、折りたたみスマホに関する調査結果を発表した。まず、「折りたたみスマホを持っているか」という問いに対し、持っていると答えたのは12.7%という結果になった。世間を見渡しても折りたたみスマホを持っている人は稀なことから、ある程度予想どおりと言える。
ただ、「折りたたみスマホを知っていますか?」の設問には、91.6%が「具体的にどんなものか知っている」「詳しくは知らないが、存在は知っている」と答えた。『知ってはいるけど、持ちたいかというとそれほど……』、そんなユーザー心理が見えてくる。
「折りたたみスマホのイメージ」について、世間は「畳んでいるとこの折れ目から割れそう」「機種代が高くて、操作が難しそう」といった不安をもっているようだ。近年のスマホはデディスプレイや背面ボディの耐久性の高さをうたう機種も続々と登場しており、ユーザーの耐久性に対する標準値は以前より上昇している。そうした時代にあると、折りたたみスマホの柔軟な部分を「壊れやすそう」という捉え方をされても仕方がないように思えてくる。
あなたも使いたくなる?折りたたみスマホユーザーが語るメリット
イメージ向上が課題とされる折りたたみスマホだが、実際使用しているユーザーはどのようなメリットを感じているのだろうか。「折りたたみスマホに満足している点」についてのアンケートには、「大画面になって見やすい」「マルチタスクに優れているので片方ずつ違う作業ができる」「コンパクトで小さめのポケットでも収まる」といった満足の意見が寄せられた。
販売店ではサンプル機が用意されている場合もある。新規性のあるタイプゆえに先入観のみで判断しているユーザーも多いはずだ。意外なメリットや相性の良さを実感できる可能性に期待して、折りたたみスマホに触れてみるのも一手だ。
出典元:【株式会社七変化/PR TIMES】
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