スマホ決済アプリ「利用していない」約2割、使わない理由は?【朝日大学マーケティング研究所調べ】

近年、対象店舗が拡大していき、より利便性を増しているスマホ決済。タッチやQRコードなどで簡単に決済することができ、チャージや入金も容易であるため、現金を持ち歩かないという人も少なくないだろう。しかし、スマホを利用しているにもかかわらず、まだ決済アプリを導入していない人もいる。今回はその理由について調査したアンケート結果と考察を紹介しよう。

スマホ決済を導入していない人は2割。そのうち3割がアプリの操作や設定に自信なし?

高齢者の方など、スマホを所有していても苦手意識がある人は多いようだ(「朝日大学マーケティング研究所」調べ)

朝日大学マーケティング研究所が、スマホによるキャッシュレス決済の利用について調査を実施。まず、スマホ決済の利用率を調べると、78.0%が利用しており、22.0%が利用していないと回答。約8割の人がスマホ決済を使いこなせているようだが、なぜ2割の人は決済アプリを導入していないのだろうか。

続いて、スマホ決済アプリなどの利用者と非利用者のそれぞれに「スマホの設定や操作を自分で行えるか」と質問。すると、利用層は約9割が「自分で操作や設定がほとんどできる」と答えたが、非利用層は「ほとんどできる」と回答したのは7割ほどにとどまった。決済アプリは、支払い自体は比較的簡単にできるものの、個人情報や口座と紐づける都合で登録や設定が複雑なものが多く、スマホの扱いに慣れていない人には難しいかもしれない。

スマホ決済を導入しない理由は、スマホ操作の習熟度にあり

高齢者の方など、スマホを所有していても苦手意識がある人は多いようだ(「朝日大学マーケティング研究所」調べ)

スマホの設定などが苦手な人はどのように対応しているのだろうか。「スマホの操作がうまくできない場合の対処法」についてのアンケートでは、利用層、非利用層のどちらも「ネットで情報を集めて何とか自身で対処する」が最も多いようだ。しかしその割合の見ると、利用層は91.7%、非利用層は78.4%と約13%の差が生じた。

一方で「作業を諦める」という回答に着目すると、利用層はほとんどいないが非利用層は1割を超えている。非利用層のスマホの扱いに慣れていない人のなかには、ネットでの情報収集や情報の取捨選択が上手くいかず、それゆえに諦めてしまうという人もいるかもしれない。

また、非利用層は利用層と比べ、アプリの「設定」や「使い方の習得」「機種変更で引き継ぐ」ことについて、自分だけで対応できないという回答が多いことがわかった。設定や操作の方法が理解できなければ、アプリを使いこなせないのは当然だといえる。機種変更でデータを引き継ぐ際も準備や手続きが必要になるため、アプリにもよるが自分一人でデータを移行できない人も少なくないようだ。

スマホ決済アプリに限らず、スマホのツールを活用するためにはある程度の操作や設定に対する知見や慣れが必要になってくる。サービスに興味があっても、アプリ内の登録ができないために導入を断念するという人もいるだろう。スマホの扱いに慣れていない人でも利用できるように、操作をサポートするシステムを用意することが期待される。

出典元【朝日大学マーケティング研究所(PDF)

オトナライフ編集部
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