キャッシュレス決済のなかでも、代表格と言えるのがクレジットカードだ。支払いの簡便性もさることながら、ポイント還元率や入会のしやすさなど発行会社ごとに特徴があり、クレジットカード利用者としてはどこがお得か、どこがポイントが貯まりやすいかが迷いどころとなっているだろう。しかし、それらの一般市民感覚を超越したハイステータスクレジットカードの利用者も世の中にはいる。
いわゆるプラチナカードがその類で、高額な年会費にふさわしいコンシェルジュサービスや空港ラウンジ利用権利などのサービスが受けられる。庶民とはかけ離れた生活を送っていると思われるハイステータスクレジットカード所有者は、一体どのようなシーンでクレカ支払いを利用しているのだろうか。
若い世代の“新富裕層”の入会が目立つラグジュアリーカード
世界的クレジットカードブランドのマスターカードにおける最上位クラスのクレジットカードに「ラグジュアリーカード」がある。日常から旅行シーンまで極上のパーソナルサービスを展開するハイステータスクレジットカードであり、日本では2016年から発行されている。日本での歴史は浅いものの、高級感のある金属製クレジットカードというビジュアルで認知している人もいるのではないだろうか。その名称、その洗練されたビジュアルにふさわしい手厚い優待サービスで富裕層の支持を集めている。
「ラグジュアリーカード」では、同カードの利用動向を読み解いた「2022年の新富裕層の消費動向」を発表。アフターコロナに向けた社会状況にあって、2022年のカード利用額は昨対比175%と好調を維持し、なかでも2022年12月の利用額は過去最高の値を記録した。そうした好調の背景には旅行やビジネスシーンでのエアライン利用の復調や、映画・演劇、レストラン・バーなどの嗜好サービスの利用の活発があると分析している。
停滞ムードはどこへやら、景気のよさがうかがえるラグジュアリーカード界隈だが、入会者には20代や30代が40%強を占めるなど若い世代の台頭が目立つ。保持者の平均年収は2,359万円という、まさに桁違いの世界なだけに、若くして財を成した人たちの入会が増えているのだ。
クレカ支払い額が多いのは「税金」「Saas」、法人決済用で保持する経営者の影響か
ラグジュアリーカードの2022年利用金額ランキングも発表された。1位は税金、2位にはSaas(サービスとしてのソフトウェア)・クラウド・サブスクリプションなど、高所得を誇る富裕層、会社経営者ならではの使途が上位に入った。2022年の入会者のうち44%が法人決済用ゴールドカードを占めたこともその裏付けになっている。ラグジュアリーカードは納税のポイント還元率が他社と比較してすぐれており、そうした特徴も税金支払い・新規入会を後押ししていると思われる。
お堅い利用シーンについで、3位にバー・ナイトクラブがランクインしている点も興味深い。飲食業界のにぎわいを景気のバロメーターとして扱う考え方もあるだけに、コロナ禍がひと段落して富裕層が街にお金を還元しているのはよい傾向だろう。ハイステータスクレジットカードの用途から社会の今を知る。今後も動向に注目していきたい。
出典元:【Black Card Ⅰ 株式会社./PR TIMES】
※サムネイル画像は(Image:「Black Card Ⅰ 株式会社」プレスリリースより引用)