自宅・帰省先そのWi-Fiは大丈夫? – GW中にチェックしておきたい設定とは?【サイバーセキュリティ連盟】

世界的にデジタル化が進み、より勢いを増していくのがサイバー攻撃だ。スマホやパソコンにウイルスを仕掛けてハッキングや情報流出を図る犯罪は有名なため、セキュリティソフトを導入するなどの対策をしている人も少なくない。しかし、ネットワーク犯罪では、スマホやパソコン以外にも注意しなくてはならない点がある。

近年、増加しつつあるWi-Fi経由のサイバー攻撃

GW中にチェックして欲しいWi-Fi設定

余裕があるときでないと、ネットワーク周辺機器までは確認しないので、この機会に(画像は「一般社団法人サイバーセキュリティ連盟」プレスリリースより引用)

一般社団法人サイバーセキュリティ連盟によると、Wi-Fiを経由したサイバー攻撃が企業にみならず、一般家庭でも増加しているという。不正アクセスされることで、知らぬ間に個人情報が抜き取られていることや、スマートフォンにウイルスを仕込まれてテザリング機能などで接続したパソコンの情報を盗まれる危険性がある。

さらに、不正アクセスされているWi-Fiがサイバー攻撃の発信元に書き換えられるケースも考えられる。実際に2022年、都内の大手企業に対して起きたサイバー攻撃の発信元を調べると、ある男性の自宅であることがわかった。そこで警察の家宅捜査が入ると、別の何者かによってルータが不正アクセスされており、その男性はまったく関係ないことが判明した。このように、いつのまにかサイバー犯罪に巻き込まれているという可能性があるのが、Wi-Fiの不正アクセスの恐ろしい点だといえる。

Wi-Fiルーターで確認しておくべきポイントは?

オフィス・自宅・帰省先のWi-Fiルーターチェックポイント

トラブルなどが発生した際にメーカーに型番を連絡することになるので、シールは剥がさないようにしておこう(画像は「一般社団法人サイバーセキュリティ連盟」プレスリリースより引用)

それではどのようにして、不正アクセスを対策すればよいのだろうか。まずすべきは、Wi-Fiルーターをチェックすることだ。Wi-Fiルーターは、「型番」「サポートが終了していないか」「規格が古くないか」「管理画面パスワードが初期設定のままになっていないか」を主に確認しておきたい。

(画像は「一般社団法人サイバーセキュリティ連盟」プレスリリースより引用)

サポート期間は各メーカーのWebサイトから確認できる。もし、サポート期間が切れている場合は脆弱性が改善されず、サイバー攻撃を受けやすくなるため、早急に買い替えた方がよいだろう。規格はセキュリティ方式を指しており、最新バージョンの「WPA3」ではないルーターは替えることをオススメする。管理画面のパスワードについては、初期設定のものはもちろんだが、連続した数字や自分の名前のアルファベットなど、推測されやすいパスワードは非常に危険なため、英字、数字、記号などを絡めて設定してほしい。

また、ファームウェア(デバイス制御に必要なシステム、スマホのOSのようなもの)も常に最新の状態を保つべきだろう。こちらもメーカーのWebサイトから更新プログラムが配信されているため、適宜アップデートしておくとよい。

スマホやパソコンに比べWi-Fiルータは設定などを確認する機会が少なく、サイバー攻撃を受けてもなかなか気づけないかもしれない。そのため、スマホなどの普段から使用する端末だけでなく、ネットワークの周辺機器についても定期的に確認しておく必要がある。今回のゴールデンウィークで帰省する際に、実家のWi-Fiをチェックしておくと、思わぬ犯罪に巻き込まれるリスクを減らせるかもしれない。

出典元:【一般社団法人サイバーセキュリティ連盟/PR TIMES

※サムネイル画像(Image:Camilo Concha / Shutterstock.com

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