近年の物価高騰で買い替え需要がさらに高まっている中古スマホ。とくにiPhoneシリーズの最新機種は年々価格が上がっているため、こだわりがない人にとっては型落ちモデルでも十分だろう。中古のiPhone市場は人気機種がそれほど変化しないが、2023年の第1四半期はどうなのだろうか。
安定した人気を誇るiPhone 8
iPhone 7はそろそろランキング圏外になってしまうかも（「iPhone 格安SIM 通信」調べ）
株式会社マーケットエンタープライズは、Webメディア「iPhone 格安SIM 通信」にて2023年1～3月における中古iPhoneとiPadのランキングを発表した。
iPhoneランキングでは、「iPhone 8」が相変わらず断トツの人気を誇っている。1万円台と非常に安価にもかかわらず、日常生活で使う分には十分な性能を持っており、前回のランキング同様にトップ3を独占している。しかしiPhone 8が発売された2017年から5年以上が経過しており、近いうちにサポートが終了するのではと予想されている。また、次のiOSではiPhone 8が非対応しないという噂も。そのような理由もあり、iPhone 8の取引数は減少傾向にあるようだ。
不動の1位であったiPhone 8に取って代わると考えられるのが「iPhone SE」だ。筐体はiPhone 8と同じだが、後年に発売されただけあってスペックはiPhone 8より高いため、今後取引数を伸ばしていくと考えられている。さらにランキングの新顔として「iPhone XR」が登場。これはドコモの出張店舗で中古端末が1円で販売されたことが影響していると推測できる。
サービスが終了しているにもかかわらず、中古需要が高まっている端末も
ランキングトップ10のうち、5つが新たにランクイン（「iPhone 格安SIM 通信」調べ）
続いてiPadの中古端末について紹介。iPad全体で見ると、取引数は2022年10月～12月と比較して3.2%減少。ランキングでは、前回に引き続き「iPad（第6世代）」が首位を維持。ただしこちらも2018年発売で4年以上経過していることもあり、取引数自体は減少傾向にあるようだ。
一方、好調なのが「iPad mini 4」で取引数を大きく伸ばしている。15,000円～20,000円とリーズナブルな価格で手に入り、動画視聴や電子書籍なども十分に楽しめるスペックが魅力だ。手軽に持ち運べるコンパクトサイズも人気の秘訣。しかし、2022年でサポートは終了しているため、その点が今後の取引数に影響を及ぼすと考えられる。
iPhoneとiPadは双方とも全体の取引数は減少傾向にあり、ランキングでは低価格で必要最低限の性能を持つコスパの良い端末が人気であるようだ。中古モバイルアナリストの菅野辰則氏によると「値上げラッシュにより通信領域にまで節約思考が広がり、スマホの買い替え需要も減少した」とのこと。
ランキング上位のモデルの取引量が減少しているなど、中古端末市場にも変化の兆しがあるため、今後のランキングに注目だ。
出典元:【iPhone格安SIM通信】
出典元:【株式会社マーケットエンタープライズ./PR TIMES】
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