楽天カードは、オンラインショッピングやリアル店舗での決済に幅広く利用されている定番クレジットカード。一方で実は楽天カードのポイント還元率は国際ブランドや用途によって、かなり大きな見直しが進んでいることをご存じですか?
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
あらためて2023年最新の「楽天カードのメリット・デメリット」を整理すると以下の通り。楽天市場や楽天ペイの利用頻度が低く、なおかつクレジットカードの用途が「公共料金などの支払い」であったり、国際ブランドにMastercardを選んでいる人の場合、楽天カードを使うメリットが薄れてきているのは事実です。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
この記事では、楽天カードのメリットとデメリットを徹底的に解説。楽天カードの国際ブランドの違いや、併用すべき他社のカードも紹介します。
【目次】
楽天カードはやめたほうがいい?デメリット6つ
楽天カードのメリット
楽天カードのデメリットをカバーするには?
楽天カードはどの国際ブランドを選ぶべき?
楽天カードにはゴールドカードやプラチナカードもある!
楽天カードのデメリットを解決するおすすめ代替カード4枚
楽天カードに関するよくある質問
まとめ
楽天カードはやめたほうがいい?デメリット6つ
年会費無料で還元される楽天ポイントも使いやすいと人気の楽天カードですが、以下のようなデメリットがあります。総じて「楽天経済圏の恩恵をあまり受けていない人」や「Amazonでの買い物の機会が多い人」などにとっては、あまり魅力的なカードではないかもしれません。
楽天市場や楽天ペイを使わない人にはメリットが少ない
楽天カードのメリットは、楽天市場や楽天ペイでのポイント還元率が高いこと。たとえば楽天市場では楽天カードの利用でデフォルトで還元率3%。楽天カードから楽天ペイにチャージすると、1.5%の還元率となります。
参考元:楽天ペイ公式サイト
逆に言えば、楽天市場や楽天ペイを使わない人にとってはメリットが少なくなります。
楽天カード(Mastercard)のAmazonでの還元率が0.2%
楽天カードは、国際ブランドによってAmazonでのポイント還元率が異なります。2023年1月5日から、Mastercardブランドの楽天カードはポイント還元率が0.2%に下がりました。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
公共料金や税金など一部利用先で還元率が0.2%に下がる
楽天カードは、公共料金や税金など一部利用先でポイント還元率が0.2%に下がりました。
具体的には以下のような用途で、還元率が低下します。
・公共料金(電気・ガス・水道)
・国税(所得税・法人税等)
・地方税(住民税・固定資産税等)
・国民年金保険料
・Yahoo!公金支払い
ETCカードの年会費が有料(一部会員ランクを除く)
(画像引用元:楽天ETCカード公式サイト)
なお、ゴールドカード会員、プレミアムカード会員、または楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員である場合、ETCカードの発行は無料です。
コールセンターが繋がりにくい
楽天カードのコールセンターは、営業時間が9:30~17:30と短く、電話が繋がりにくいという不満が多く聞かれます。とくに月曜日やお昼の時間帯、引き落とし日直後などは混雑するため、長時間待たされることがあります。また、コールセンターへの電話はフリーダイヤルではなく有料で、料金がかかります。
ステータス性が低く持っている人が多い
楽天カードは年会費無料で入会できることや、楽天市場や楽天ペイでのポイント還元率が高いことなどから、カード発行枚数が2800万枚を突破した所持する人が多いクレジットカード。そうした経緯からステータス性が低く見られることもあります。
審査基準も緩いと言われており、高級店や高額商品の支払いに使う場合は、他のカードに比べて見栄えが悪いと感じる人もいるかもしれません。
参考元:楽天カード公式サイト
楽天カードのメリット
楽天カードのメリットは、ポイント還元率の高さ。そのメリットを最大に活かすためには、楽天市場での買い物や、楽天ふるさと納税の利用などが挙げられます。
また、海外旅行保険やETCポイントも付帯。Androidスマホ利用者なら、Suicaへのチャージでもポイント還元があります。
楽天市場やふるさと納税でポイントが貯まる
楽天カードの大きなメリットは、楽天市場やふるさと納税における楽天ポイントの還元率の高さ。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
また、楽天ふるさと納税で寄付に楽天カードを使うのもおすすめ。
(画像引用元:楽天ふるさと納税公式サイト)
海外旅行保険やETCポイントも付帯
楽天カードには海外旅行傷害保険が付帯しています。この保険の対象となるのは、出国前に楽天カードで決済をした「募集型企画旅行」。該当するかどうかは旅行代理店に確認しましょう。
補償内容 | 保険金額 | 楽天カード |
傷害死亡 後遺障害 |
最高額 | 利用付帯:2,000万円 |
傷害治療 | 1事故の限度額 | 利用付帯:200万円 |
疾病治療 | 1疾病の限度額 | 利用付帯:200万円 |
救援者費用 | 年間限度額 | 利用付帯:200万円 |
賠償責任(自己負担額なし) | 1事故の限度額 | 利用付帯:3,000万円 |
携行品損害 | 年間限度額 | ― |
お問い合わせ先 | ― | 楽天カード株式会社保険デスク(楽天損保) 0120-456-029 (海外から:81-18-888-9289) |
保険適用条件 | ― | 利用付帯 |
また、楽天カードでは、楽天ETCカードも発行可能。還元率1%(100円で1ポイント)でポイントが貯まります。なお、ETCカードは発行手数料無料ですが、年会費550円(税込)がかかります。
参考元:楽天カード公式サイト
Suicaへのチャージでもポイント還元(Android端末限定)
楽天Payから楽天カードを利用して、「おサイフケータイ」機能が搭載されたAndroid端末のモバイルSuicaにチャージにすると、還元率0.5%(200円で1ポイント)で楽天ポイントが貯まります。
楽天カードのデメリットをカバーするには?
楽天カードには6つのデメリットがあることなどを解説しました。一方、前述した通りの「メリット」も多数健在です。
一つひとつデメリットを検討していくと、たとえばAmazonのポイント還元率の低下は「Mastercard」のみです。またステータス性の低さは「より上位の楽天カードを発行する」ことによって改善できる可能性があるでしょう。
つまり楽天カードのデメリットは、カードの国際ブランド選びや「楽天ゴールドカード」などの発行によってカバーできる可能性があります。
楽天カードはどの国際ブランドを選ぶべき?
楽天カードはVISA、Mastercard、JCB、American Express(アメックス)からクレジットカード会社を選んでカードを作ることができます。
そのため、自分の利用目的や嗜好に合わせて選ぶことがおすすめです。以下に各国際ブランドの特徴をまとめました。
VISA
世界各地域の加盟店で利用できます。海外での優待特典が充実しており、ヨーロッパやアジア各国、ハワイやグアムの有名ショッピングセンターでのお買い物やグルメ、アクティビティなどでもお得に利用可能。タッチ決済にも対応しています。
Mastercard
Amazonでのポイント還元率が0.2%と低くなっているので、Amazonのヘビーユーザーにはおすすめできません。しかし、利用可能店舗は国際ブランドの中でトップクラス。豊富な優待・特典プログラムがあり、たとえば海外ではニューヨークやロンドン、パリ、シンガポール、香港など世界中の主要都市でお得に使える「プライスレスシティ (Priceless Cities)」を展開しています。
JCB
国内では大型加盟店との協賛サービスが充実しており、「東京ディズニー・リゾート」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」での貸切イベントご招待キャンペーンなどがあります。海外では日本人に人気のアジア地域やハワイ、バリ島などで便利なサービスが豊富。各国に日本語対応可能な窓口があり、海外旅行初心者の方にも安心です。タッチ決済にも対応しています
アメックス
アメックスは、国内外で高級感のあるカードとして知られており、特別な優待やサービスを受けることができます。たとえば、チケットの先行販売やレストランの割引、海外の人気渡航先での特典などがあります。
しかし、利用可能店舗数が他のブランドに比べて少ないというデメリットも。とくに日本国内では、コンビニやスーパーなどで使えないこともあります。
楽天カードにはゴールドカードやプラチナカードもある!
楽天カードには「楽天ゴールドカード」や「楽天プレミアムカード」、インビテーション制の「楽天ブラックカード」があります。
楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカードは年会費が2,200円(税込)で持てるゴールドカードです。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカードは、楽天市場でのポイント還元率がさらにアップするカードです。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
プレミアムカードでは、海外の空港ラウンジを無制限で利用できるプライオリティ・パス会員カードの発行が無料ででき、対象の国内空港ラウンジも無料で利用できます。国内旅行保険やショッピング保険も自動付帯しており、保険金額も高額です。限定の優待サービスもあります。海外旅行や出張機会の多い人におすすめです。
楽天ブラックカード
楽天ブラックカードは、楽天カードの中で最上位に位置するカードです。
(画像引用元:楽天カード公式サイト)
楽天カードのデメリットを解決するおすすめ代替カード4枚
楽天カードの国際ブランド選びを見直したり、楽天ゴールドカード以上への切り替えを検討しても「楽天カードのデメリットが上回る」と感じた場合、他のカードに乗り換えるのも手です。楽天カードのデメリットを解決するおすすめ代替カード4枚をご紹介します。
最短5分で審査完了、楽天カードより早く発行できる三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は、三井住友カードが2021年2月に新たに発行を開始した、カード番号などが印字されていないナンバーレスのクレジットカードです。
(画像引用元:三井住友カード)
Amazonやスタバを頻繁に使うならJCBカードWの方がお得
JCBカードWは、申し込み条件に18歳から39歳までと年齢制限があるJCBが発行する年会費無料のクレジットカードです。
(画像引用元:JCB公式サイト)
楽天カードよりもステータス性のあるアメックスグリーン
アメックスグリーンカードは、アメリカン・エキスプレスが発行する旅行優待やサポート体制の手厚さが評判のクレジットカードです。
(画像引用元:アメリカン・エキスプレス公式サイト)
キャッシング枠もあって安心のイオンカードセレクト
イオンカードセレクトは、イオン銀行の普通預金口座と連動したクレジットカードです。
(画像引用元:イオンカード公式サイト)
楽天カードに関するよくある質問
楽天カードに関するよくある疑問をまとめました。
楽天カードはなぜやめたほうがいいと言われるの?
紙の明細書やETCカードの年会費が有料である点や、広告メールが多い点、海外旅行保険が改悪されたことなど、使い勝手やサービス面で不満がある人も多いようです。また、楽天経済圏でないお店ではポイント還元率が1%と高くなく、公共料金や税金などの支払いでは0.2%しか還元されないので、ポイントの貯め方にも注意が必要です。
楽天カードの審査基準と審査落ちする人の特徴は?
楽天カードの審査基準は緩いと言われており、ネット上では「無職でも作れるカード」ともジョークを交えて語られることも。とはいえ高校生や、信用情報がブラックの場合、総量規制の上限を超えているといった場合は審査落ちしてしまうことも。
こうした場合、ほかのクレジットカード会社でもクレジットカードを作るのは困難です。状況を改善してから再挑戦しましょう。
楽天カードは2枚持てますか?
2021年6月1日から、楽天カードは2枚目が作れるようになりました。国際ブランドやデザインを自由に選べるので、使い分けて利用すると便利です。
楽天カードの最新の入会キャンペーンと申し込み方法は?
2023年4月現在は、以下のキャンペーンが行われています。
・入会&利用で通常5,000ポイントプレゼントが10,000ポイント
(2023/4/14(金)10:00~2023/4/24(月)10:00)
・楽天カードの紹介キャンペーン 紹介した方もされた方も1,000ポイント
なお楽天カードの申し込みからカード受け取りまでの流れは、以下の通りです。
1.楽天カード公式サイトから申し込みフォームにアクセスする
2.国際ブランドやカードの種類を選択し、氏名・住所・生年月日、支払い口座、勤務先情報など必要事項を入力する
3.利用規約に同意し、「お申込みを完了する」ボタンをクリック
4.「お申し込み受付のお知らせ」メールが届いたら申し込みが完了
5.審査結果がメールで届くまで待つ(最短即日)
6.審査に通ったらカードが郵送されるので受け取る
カードは「お申し込み受付のお知らせ」メール到着後、通常約1週間~10日前後で郵送されます。また、カード受け取り時に本人確認書類が必要な場合があります。
再加入でもキャンペーン特典はもらえますか?
過去に楽天カードを発行したことがある人は、新規入会キャンペーン特典に関してはもらえません。
楽天カードは不正利用が多いというのは本当?
楽天カードは不正利用が多いという噂は、一概に本当とは言えません。
不正利用はクレジットカード全般に起こりうる問題であり、楽天カードだけが特別に多いわけではありません。実際に楽天カードでは、不正利用を防ぐためにワンタイムパスワード認証や不正検知システムの導入など、強固なセキュリティ対策を行っています。
まとめ
楽天カードは、楽天経済圏をよく利用する人にはおすすめですが、ETCカードを発行したい人や公共料金の支払いをメインに考えている人、楽天経済圏をあまり利用しない人にはメリットが薄いと言えます。また、国際ブランドの選択によりAmazonでの還元率が変わってくるので注意が必要です。
※サムネイル画像は(Image:「楽天カード」公式サイトより引用)
監修日:2023年6月14日