PayPayが自社クレカ以外を排除! − PayPayカードよりお得なクレカ6選

スマホのコード決済No.1のPayPayが、2023年8月から自社の「PayPayカード」以外のクレカを利用できなくすると発表しました。これまでは他社クレジットカード(以下クレカ)を登録してクレカ払いができただけに、SNS上でも「PayPayがまた改悪!」と話題となっています。PayPay STEPの条件も年々厳しくなっていますし、さすがにPayPayから離脱して、もっとお得な決済方法を検討する人も出てくるでしょう。そこで今回は、PayPayカードよりお得なクレカを6つ紹介します。

PayPay一強体制に入ってついに「回収モード」に突入か!?

2023年5月1日、シェアNo.1スマホ決済サービス「PayPay」は、自社が発行する「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」以外のクレカを23年8月1日から使用できなくすると発表しました。

これにより、すでにPayPayに登録してある他社のクレカやデビットカードなどは、8月1日以降に登録を解除されて使えなくなってしまいます。

●PayPay「クレジットカードの新規登録および利用の停止について」は→こちら

23年8月1日からは自社クレカ「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」以外は使えなくなる

これまでPayPayアプリには他社クレカを登録してクレカ払いすることも可能でしたが、23年8月1日からは自社クレカ「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」以外は使えなくなります(筆者撮影)

また、同時期に2023年7月から「PayPayステップ」の還元率が200円につき1%に変更されたり、ソフトバンクの携帯料金として支払える「まとめて支払い」に、2.5%のチャージ手数料が発生することも発表され、SNS上では「PayPayがまた改悪!」と話題になりました。

●PayPay「[重要]PayPayステップおよびPayPayカード特典の内容の変更について」は→こちら

実はPayPayユーザーはすでに2023年4月時点で5,700万人を超えており、2022年度の連結決済取扱高も10兆円の大台を突破するなど、スマホのコード決済サービスのなかでは、ダントツの一強体制を確立しています。

さらに、あと払いでお得に使えるPayPayカードも、23年3月末時点で1,000万人以上が利用している状況もあり、「いよいよPayPayはこれまで投資してきた分の回収モードに突入したのでは?」と噂されているのです。

●PayPay「PayPay、連結決済取扱高が過去最高の10兆円超え!」→こちら

PayPay、連結決済取扱高が過去最高の10兆円超え(Image:paypay.ne.jp)

2022年度の連結決済取扱高が10.2兆円に達したPayPay。内訳を見てみると、PayPayが7.9兆円、PayPayカードも2.3兆円を記録しています(画像はPayPay公式サイトより転載)

そもそもPayPayで他社クレカを使うメリットなんてあるの?

PayPayカード

(画像引用元:PayPayカード公式サイト

そもそもPayPayカードは、年会費永年無料で利用できるクレカです。通常の利用で1%還元されますが(23年7月からは200円につき1%)、Yahoo!ショッピングとLOHACOで利用すると100円につき5%も還元されます。さらに「5のつく日」は最大+4%が加算されるのです。

また、ポイントは付与されませんが、PayPayカードはPayPay残高にチャージできる唯一のクレカでもあります。

そして、PayPay残高払いでは最大1%しか還元されないのに対し、PayPayカードであと払いするとポイント還元率は最大1.5%になるのです(ゴールドカードは最大2%)。

ただし、PayPayで1.5%還元を獲得するには毎月300円以上の決済を30回かつ10万円以上利用する必要があるなど、厳しい修行をすることになりますので、詳しくはこちらの記事で確認してください(23年7月からは、200円以上の決済を30回かつ10万円以上利用に変更されます)。

もちろん、PayPayではPayPayカードを使わなくても、銀行口座や現金、ヤフオク!・PayPayフリマの売り上げから残高にチャージできますし、他社クレカを登録してクレカ払いすることも可能でした。

23年5月現在、PayPayでは「PayPay残高払い」「PayPayあと払い」のほか、他社クレカを登録してクレカ払いすることが可能

23年5月現在、PayPayでは「PayPay残高払い」「PayPayあと払い」のほか、他社クレカを登録してクレカ払いすることが可能です(赤カコミが他社クレカの登録)

しかし、他社クレカではポイントがつかないのに、なぜ他社クレカを使っている人がいるのか、不思議に思う人もいるでしょう。

たとえば、あおぞら銀行のVisaデビットカードは、23年7月31日までのキャンペーンで、最大6%も還元されますので(月上限は1,000円)、最大1.5%還元のPayPayより断然お得です。

●あおぞら銀行「Visaデビット特定加盟店プレゼントプログラム」は→こちら

そのため、PayPayにあおぞら銀行のVisaデビットカード登録しておけば、PayPay加盟店においてサイフからカードを出すことなく6%還元が受け取れるというわけです。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

Visaデビット特定加盟店プレゼントプログラム(Image:aozorabank.co.jp)

こちらがあおぞら銀行のVisaデビットカードのキャンペーン。23年7月末までの期間限定ですが最大6%も還元されるので、最大1.5%還元のPayPayを使うのはバカらしくなります(画像はあおぞら銀行公式サイトより転載)

PayPayカードよりお得なクレジットカードオススメ6選①

【1】「三井住友カード(NL)」はコンビニ利用で5%還元!

三井住友カード(NL)

(画像引用元:三井住友カード公式サイト

「三井住友カード(NL)」は年会費永年無料のクレカです。通常は0.5%還元ですが、コンビニやマクドナルド、すき家などで“タッチ決済”すると最大5%もポイント還元されます。

PayPayあと払いでも還元率は最大1.5%なので、お店が限定されるとはいえ、毎月PayPay STEPの厳しい修行などしなくても3.5%もお得になるのは見逃せませんよね。

また、PayPayカードに海外旅行保険はありませんが、三井住友カード(NL)なら、最高2,000万円が付帯します(利用付帯)。

もし、海外旅行に行かないという人は「選べる無料保険」によって、日常生活の賠償責任保険、交通事故のケガ保険、持ち物の損害保険などに変更することも可能となっています。

このように、無料で保険に加入できるのですから、三井住友カード(NL)は、持っているだけでお得です。

セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、すき家、サイゼリヤなどでタッチ決済すると5%還元されます(Image:smbc-card.com)

セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、すき家、サイゼリヤなどでタッチ決済すると5%還元されます。なお、ファミマは22年12月までで対象外となっています(画像は三井住友カード公式サイトより転載)

指定店舗で決済するときは必ずタッチ決済しましょう。タッチ決済以外では2.5%しか還元されません

指定店舗で決済するときは必ずタッチ決済しましょう。タッチ決済以外では2.5%しか還元されませんので、ご注意ください(筆者撮影)

【2】「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」は指定店で最大30%還元!

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

(画像引用元:セゾンカード公式サイト

アメリカン・エキスプレス・カード(アメックス)といえば、高額な年会費がかかるステータス性の高いクレカでしたが、現在は年会費無料でも持てるカジュアルなカードも登場しています。

なかでも「クレディセゾン」が発行する「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」は年会費実質無料で利用できます(前年に1円以上の利用がないと年会費1,100円)。

通常は1,000円で1pt(5円相当)ポイントしか還元されませんが、QUICPayの利用で1,000で4pt(20円相当)=2%相当還元(永久不滅ポイント4倍)となります。

コンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンドなどで、QUICPayを利用すると、ポイント還元率が通常の4倍(Image:saisoncard.co.jp)

コンビニ、ドラッグストア、ガソリンスタンドなどで、QUICPayを利用すると、ポイント還元率が通常の4倍(2%)になります(画像はセゾンカード公式サイトより転載)

また、季節ごとにショップが変化するお得な「セゾン・アメックス・キャッシュバック」キャンペーンが実施されていることに注目です。

たとえば、23年春はコメダ珈琲店で30%(最大500円まで)、ミニストップで30%(最大500円まで)、成城石井で30%(最大1,000円まで)、ビックカメラで30%(最大1,000円)などとなっています。

このキャンペーンは事前エントリーが必要になりますが、過去には、Amazon、メルカリ、スシロー、やよい軒、ウエルシア、ドトール、すき家、ガストなどでも30%キャッシュバックが実施されていました。

●セゾン・アメックス・キャッシュバックは→こちら

セゾン・アメックス・キャッシュバック(Image:saisoncard.co.jp)

お得な「セゾン・アメックス・キャッシュバック」は、季節ごとに最大30%キャッシュバックされるショップが変化する仕組みです(画像はセゾンカード公式サイトより転載)

【3】三菱UFJカードはローソンや松屋などで5.5%還元!

(画像引用元:三菱UFJカード公式サイト

三菱UFJカードは、三菱UFJニコスが発行する銀行系のクレカです。年会費は1,375円ですが初年度無料で年1回利用すれば翌年も無料となります。

通常のポイント還元は1,000円につき1pt(5円相当)しかもらえませんが、セブン-イレブンやローソン、松屋、ピザハットオンライン、コカ・コーラ自販機(タッチ決済、QUICPay、Coke ON Pass)で利用すると、グローバルポイントが5.5%も還元されるのです。

しかも、23年7月31日まではキャンペーン登録&アプリログインで4.5%が上乗せされ、最大10%還元となるのです。これはお得ですよね。

もちろん、三菱UFJカードなら海外旅行傷害保険が最高2,000万円(利用付帯)や、ショッピング保険も年100万円も付帯します。

●三菱UFJカード「グローバルポイント」は→こちら

 

セブン-イレブンやローソン、松屋などで三菱UFJカードを利用すると5.5%還元されますが、23年7月末までは4.5%が上乗せされ10%も還元されます(画像は三菱UFJカード公式サイトより転載)

●三菱UFJカード「グローバルPLUS」は→こちら

さらに、三菱UFJカードでは「グローバルPLUS」というサービスも用意されており、月3万円の利用で基本ポイントの10%分、月10万円以上の利用で20%分が加算されるようになっています。

【4】「JCB カード W」ならAmazonやセブン-イレブンで2%、スタバは最大5.5%還元

JCB カード W

(画像引用元:JCB公式サイト

JCBが発行する「JCB カード W」は年会費永年無料のクレカです。40歳未満(18〜39歳)限定ですが、40歳以降も年会費無料で継続利用可能となっています。

JCB カード Wの特徴は、通常のJCBカードよりポイント還元率が2倍(1,000円でOki Dokiポイント2pt)になることです。Oki Dokiポイントは1pt=5円相当なので実質1%還元になります。

JCB カード Wで注目したいのは、JCBオリジナルシリーズパートナー店舗で最大21倍のポイントが得られることでしょう。

これにより、Amazonやセブン-イレブンは+3倍で2%還元、スターバックスは+10倍で5.5%も還元されるのです。

●JCB「JCBオリジナルシリーズ」は→こちら

貯まったOki Dokiポイントを交換するときはレートが変化します。たとえばnanacoは200pt=1,000円分、Pontaやdポイントは200pt=800pt分、Amazonでの支払いでは1pt=3.5円換算で利用できます。

ちなみに、JCB カード Wなら海外旅行傷害保険が最高2,000万円(利用付帯)、海外でのショッピング保険も100万円まで付きますよ。

スターバックスやAmazon、セブン-イレブンなどのパートナー店で利用するとポイントが最大21倍になるのがJCB カード Wの魅力(Image:jcb.co.jp)

スターバックスやAmazon、セブン-イレブンなどのパートナー店で利用するとポイントが最大21倍になるのがJCB カード Wの魅力です(画像はJCB公式サイトより転載)

【5】「Amazon Mastercard」はAmazonで2%、コンビニでも1.5%還元

Amazon Mastercard

(画像引用元:Amazon Prime Mastercard公式サイト

Amazon Mastercardは年会費永年無料のクレカです。通常は1%還元ですが、Amazonで利用するとAmazonポイントが1.5%、Amazonプライム会員なら2%もポイント還元されます。

また、セブン-イレブンやファミリーマート、ローソン(ナチュラルローソン・ローソンストア100・ローソンスリーエフ含む)など、コンビニの利用でも1.5%(200円ごとに3pt)還元されます。

これなら、毎月PayPay STEPで1.5%を獲得するために修行しなくて済みますよね。

もちろん獲得したポイントはAmazonアカウントに自動的に加算され、Amazonでの買い物で1pt=1円として支払いに利用できます。

また、最高2,000万円の海外旅行傷害保険(利用付帯)のほか、年200万円までのショッピング保険も付帯していますので、Amazonプライム会員なら必須のクレカと言えるでしょう。

●三井住友カード「Amazon Mastercard」は→こちら

プライム会員ならAmazonで2%還元されるだけでなく、コンビニでの利用でも1.5%還元される(Image:smbc-card.com)

プライム会員ならAmazonで2%還元されるだけでなく、コンビニでの利用でも1.5%還元されるのはお得ですよね(画像は三井住友カード公式サイトより転載)

【6】「リクルートカード」は常に1.2%還元!「じゃらん」の利用なら3.2%!

リクルートカード

(画像引用元:リクルートカード公式サイト

「リクルートカード」は年会費永年無料ですが、どこで利用しても常に基本ポイント還元率が1.2%なのが最大の魅力です。

PayPay STEPでは、毎月厳しい条件をクリアしないと1.5%になりませんので、何もせずに1.2%還元を受けられるのは楽チンでしょう。

しかも、ほかのクレカのように事前エントリーが必要だったり、特定の場所以外では0.5%還元になるといった心配もありません。

もちろん、リクルートカードは同じリクルート系のサービスでの特典も多く、たとえば「じゃらん」では3.2%(最大10%還元のプランもあり)、「ポンパレモール」では4.2%も還元されます(最大20%還元の商品もあり)。

貯まったリクルートポイントは1pt単位から「1pt=1pt」でPontaポイントやdポイントに交換することも可能ですので、使い道にも困らないでしょう。

また、海外旅行保険は2,000万円、国内旅行保険は1,000万円が利用付帯しますし、ショッピング保険も国内・海外とも年間200万円がつきますので、万一のときも安心ですね。

「じゃらん」で利用すると3.2%も還元される(Image:recruit-card)

リクルートカードはどこで利用しても基本的に1.2%ポイント還元されますが、リクルート系のサービスではもっとお得です。たとえば、「じゃらん」で利用すると3.2%も還元されます(画像はリクルートカード公式サイトより転載)

まとめ

いかがでしょうか? スマホのコード決済で天下を獲ったPayPayは、いよいよ「回収モード」に入ってきたと思われます。

もちろん、PayPayは最大1.5%還元されるだけでなく、毎月開催されるお得なキャンペーンやクーポンが利用できたり、Yahoo!ショッピングがお得に利用できるなどの特典もあります。

しかし、これまでPayPayにオールインしてきた人も、冷静になって考えれば、毎月PayPay STEPで1.5%還元率を維持するのに必死で修行しなくても、ポイント還元率の高いお得なクレカは多くあります。

皆さんも、今回紹介したようなクレカのサービスとぜひ一度比較してみてください。もしかすると、今よりもっとポイントが貯まるかもしれませんよ。

藤原博文
編集・ライター。長年、パソコンやスマホ、サブカル関連雑誌の編集部を渡り歩いてきた編集者。個人的に株式、投資信託、FXなどの投資活動を活発に行っているほか、クレカや電子マネー、スマホ決済アプリなどのポイ活にものめり込み、最近はマネー系の記事も数多く手掛ける。

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