ダイソーのモバイルバッテリー、価格差3倍以上のAnker製品より充電速度が早いか検証してみた!

外出中でも気軽にスマホの充電ができる「モバイルバッテリー」。数多くの種類がある中、100円ショップでおなじみのダイソーからも「モバイルバッテリー10000mAh」(1,100円/税込)という充電器が販売されています。手頃な価格のため、実際に使用した時の性能が気になる人も多いでしょう。

そこで今回は、同商品と筆者が愛用している「Anker PowerCore Fusion 5000」(3,590円/税込)の充電スピードを比較。バッテリー残量が50%の状態から充電し、100%になるまでの時間を検証していきます。

ダイソーとAnkerのモバイルバッテリーを比較してみた!

ダイソーとAnkerのモバイルバッテリー

左がダイソーの「モバイルバッテリー10000mAh」で、右が「Anker PowerCore Fusion 5000」

まずは「モバイルバッテリー10000mAh」のスペックやサイズ感、重さなどの基本性能をチェックしましょう。

ダイソー「モバイルバッテリー10000mAh」基本性能

安価ではあるものの、パッと見ではチープさはないように感じました

(画像は「ダイソー」公式サイトから引用)

「Type-C」にも対応した4ポートタイプ!

同商品は「MicroUSB 5V/2A(入力)」「USB Type-C 5V/2A(入力)」「USB-A 5V/2.1A(出力)」「USB-A 5V/1.0A(出力)」に対応した4ポートタイプ。最大出力は5V/2.1Aになっており、スマホだけでなくタブレットの充電にも対応しています。

ダイソー「モバイルバッテリー10000mAh」のパッケージ

「モバイルバッテリー10000mAh」のパッケージ裏面。ポート数が多いおかげで、さまざまな場面で役立ちそう!

なお「Anker PowerCore Fusion 5000」の場合は、MicroUSB×1とUSB-A×2の3ポートタイプ。ダイソー商品の方が価格的に安価ながらも、スマホ以外の充電で使うことが多い「Type-C」に対応しているのは嬉しいポイントですね。

筆者愛用のAnkerのモバイルバッテリー

筆者が愛用しているAnkerのモバイルバッテリーは3ポートタイプ(画僧は筆者撮影)

1度に約3回分のスマホ充電が可能

続いて見ていくのは、モバイルバッテリーが満充電の状態でスマホを充電できる回数。ダイソーのモバイルバッテリーは約3回分のスマホ充電が可能なのに対し、Anker製品は約1回程度のスマホ充電ができます。やはりバッテリー容量はダイソーが10000mAhで、Ankerは5000mAhのため、回数においてはダイソーに軍配が上がるのは当然でしょう。

ダイソーのモバイルバッテリー、スマホ充電回数

約3回も充電ができるので、外出中にバッテリーがピンチになってもひと安心!

「Anker PowerCore Fusion 5000」の充電回数

「Anker PowerCore Fusion 5000」の充電回数に関する情報。筆者が愛用しているモバイルバッテリーは5000mAh… 価格は上回っているもののバッテリー容量はダイソーよりも低いです

(画像は「Anker Japan」公式サイトから引用)

「超薄型」で持ち運びやすいのもポイント

モバイルバッテリーといえば持ち歩くことが多い商品なので、サイズ感も気になるところ。ダイソーのモバイルバッテリーは「超薄型」になっているのがポイントで、厚さは1.6cmほど。長さは約13.5cmで、縦長タイプのデザインに。一方で、Ankerの厚さは約3cmもあり、ダイソー商品の約2倍ほどのサイズです。しかし、長さに関しては約7cmのため、サイズ感としてはAnkerの方がコンパクトな印象です。

ダイソー「モバイルバッテリー10000mAh」のサイズ情報

ダイソー「モバイルバッテリー10000mAh」のサイズ情報。ダイソーの方が薄型ですが、縦に長いので、見た目は少し大きめな印象です

(画像は「ダイソー」公式サイトから引用)

「Anker PowerCore Fusion 5000」のサイズ情報

「Anker PowerCore Fusion 5000」のサイズ情報。多少、厚みが気になるが、コンパクトな手のひらサイズ!

(画像は「Anker Japan」公式サイトから引用)

また重さに関して、ダイソーの商品は約228g、Ankerは約189gでした。実際に両方を持ち比べてみたところ、「どちらも同じくらいの重み」という印象。“約40gの差”は卵1個分(約50g)にも満たないため、大きな違いは感じませんでした。

充電スピードを比較! 〇〇の方が8分も早く満充電に

続いて、今回の本題である充電スピードの比較に移りましょう。筆者が利用しているiPhone SE(第3世代)のバッテリー残量が50%になったタイミングで、それぞれのモバイルバッテリーで充電していきます。

ダイソーとAnkerのモバイルバッテリー02

2つの商品をそれぞれ使ってみて、充電スピードに差が出るのか検証!

まずは、Ankerのモバイルバッテリーで充電をはじめていきます。23時4分から充電を開始して、満充電になった時刻は0時37分。充電完了するまで“1時間33分”かかりました。

Ankerのモバイルバッテリーで充電

最初はAnkerのモバイルバッテリーで充電スタート

Ankerのモバイルバッテリーで充電を開始した時刻

Ankerのモバイルバッテリーで充電を開始した時刻

Ankerのモバイルバッテリーで充電が完了した時刻

Ankerのモバイルバッテリーで充電完了した時刻

次に、ダイソーのモバイルバッテリーで5時48分から充電をはじめたところ、満充電になったのは7時29分でした。ダイソーのモバイルバッテリーの場合は、満充電までに“1時間41分”かかるという結果になりました。

ダイソーのモバイルバッテリーで充電

ダイソーのモバイルバッテリーは、満充電までにどのくらいの時間がかかるのか確認していきます

ダイソーのモバイルバッテリーで充電を開始した時刻

ダイソーのモバイルバッテリーで充電を開始した時刻

ダイソーのモバイルバッテリーで充電が完了した時刻

ダイソーのモバイルバッテリーで充電が完了した時刻。充電スピードはAnkerの充電器よりも遅い結果に…

まとめ

今回の検証結果では、Ankerの方がダイソーの充電器よりアンペア数が低いにもかかわらず、8分も早く充電できました。価格的に上回っているAnkerには、フルスピードの充電を実現する「PowerIQ」と「VoltageBoost」という独自技術が搭載されているため、スピーディーな充電をおこなえたのかもしれません。

しかし、ダイソー商品はAnkerより2,000円以上も安く購入できることを考えれば、個人的に圧倒的な差が開いたように感じませんでした。むしろダイソーのモバイルバッテリーが健闘したと考えた方が妥当だと思います。

ダイソーとAnkerのモバイルバッテリーを比較しましたが、それぞれにいくつものメリットが。安価なダイソーの充電器は、Ankerのバッテリーよりも「差し込み口の数」が多く、Ankerは「コンパクトさ」と「充電スピード」がダイソーよりも優れていました。

商品に求める性能や価格によって購入するべきものは変わってくるので、その時の目的に合わせて好みの充電器をゲットしてみてはいかがでしょうか?

●ダイソーの『モバイルバッテリー10000mAh』の商品ページは→こちら
●『Anker PowerCore Fusion 5000』の商品ページは→こちら

※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2023年6月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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