【完全ガイド】ChatGPTには本当に課金すべき?無料で使える代替手段4選と注意点

ChatGPTは人工知能を使って自動的に文章などを生成してくれるAIサービスです。非常に魅力的なAIチャットである反面、無料版のChatGPTは接続がなかなか安定せず、ピークタイムにも安定的に使うには月額20ドル(約2,700円)の有料版に加入する必要があります。とはいえ「ちょっとした質問」などにChatGPTを使用している場合、月額2,700円は高く感じるのではないでしょうか。

この記事ではChatGPTに本当に課金すべきかについてと、無料で使える代替手段を4つ紹介します。

ChatGPTを無料で使う方法

ChatGPTを無料で使う方法について、無料版ChatGPTの登録方法と、ChatGPTのAPIを無料で使う方法を解説します。

ChatGPT(無料版)に登録する

Chat GPTはOpen AIのアカウントを作れば誰でも無料で利用可能です。

ChatGPT(無料版)に登録する1

ただし、無料版Chat GPTで使えるのは「GPT-3.5」。最新版である「GPT-4」は有料版のみ利用できます。また、無料版Chat GPTはピークタイムに接続しにくくなったり、時にはログインできないなどのデメリットも多くあります

無料版はまずChatGPTのログイン画面から「Sign up」をクリックし、メールアドレスと新規パスワードを入力します。メールアドレスにOpen AIからメールが届いたら、氏名、誕生日、携帯電話番号を入力。SMSで届いたコードを入力してアカウント作成完了です。

その後はログイン画面から「Log in」をクリックし、メールアドレスとパスワードで無料版Chat GPTが使えるようになります。なお、ChatGPTを無料で使い続ける方法については以下の記事をご覧ください。

ChatGPT APIの18ドル分の無料枠を使用する

3月に提供されたChatGPTのAPI。チャットボットを始め、さまざまなアプリやツールの開発にChatGPTを利用できるようになりました。

ChatGPTのAPIは基本的に従量課金制ですが、登録時に3カ月間使える18ドル分の無料クレジットが付与されます。

ChatGPT APIの18ドル分の無料枠を使用する1

ただし、無料枠を使い切る、もしくは3カ月以上が経過すると従量課金に移行します。継続的に無料で使用し続けられるわけではないので注意が必要です

ChatGPTに課金すべき人、課金すべきでない人とは?

「ChatGPTのことはよく分かっていないけどとりあえず使ってみたい」「スムーズに使えなくていいから余計なお金はかけたくない」といった方は、とりあえず無料版ChatGPTを使ってみましょう。

GPT-4が組み込まれているBing AIのほか、Google Bard、Vicuna-13B、StableVicunaを代替手段として使うこともおすすめです。一方、「仕事でChatGPTを活用している」「ChatGPTを使っていてロスタイムを作りたくない」といった方は、課金することでスムーズな利用が可能になります。

無料で使えるChatGPTの代替手段4選

最後に無料で使えるChatGPTの代替手段として、Bing、Google Bard、Vicuna-13B、StableVicunaをご紹介します。

Bing

「新しいBing」、いわゆる「Bing AI」は2023年から限定的に提供されていましたが、5月4日からオープンプレビューに。これにはGPT-4が搭載されています。

Bing1

「新しいBing」は無料でGPT-4が組み込まれたAIが使えるのが大きな魅力。さらに今後、回答に画像や動画も盛り込まれるようになったり、サードパーティプラグインを組み込めるようになります

なお、以下の記事ではBing AIとChatGPTとの性能比較をしています。参考にしてください。

Google Bard

Google Bardは、3月にGoogleが一般提供を開始した対話型AIです。

Google Bard1

2023年5月現在、Google Bardは日本語には対応しておらず、英語での質問・返答が一般的な使い方。しかし、日本に関する情報も網羅しており、例えば「Tell us about the winner of the M-1 Grand Prix in 2022.(2022年の「M-1グランプリ」優勝者について教えて)」という質問に、「The winner of the 2022 M-1 Grand Prix was the comedy duo ウエストランド (Westland)」という正しい返答をしてくれました

なお、2023年5月現在、Google Bardを利用するにはウェイトリストに登録する必要があります。

Google Bard2

ウェイトリストへの登録は、利用したいGoogleアカウントにログインした上でGoogleからウェイトリストにアクセス。「Join waitlist」をクリックして手順通りに進んで完了です。なお、筆者が4月にウェイトリストに登録した際は1日で登録完了できました

Vicuna-13B

Vicuna-13Bはカリフォルニア大学バークレー校などの研究チームが公開したチャットAI。2023年4月にデータがオープンソースで公開されました。

GitHub
オンラインデモ

Vicuna-13Bは日本語対応。 ChatGPTの90%の性能を持つとも言われており、オープンソースのため利用の自由度も高いのが大きな強みです。

StableVicuna

StableVicunaは、画像生成AIである「Stable Diffusion」をリリースした「Stability AI」が発表したチャットAI。先にご紹介したVicuna-13BをStability AIが人間のフィードバックによる強化学習で、さらなる学習を行ったバージョンです。

2023年5月現在、​Hugging Face上のSpaceに公開されているデモ版で会話を試すことが可能。StableVicunaは今後、自分の環境にインストールして利用したり、ブラウザ経由で気軽に利用できる環境が徐々に提供されていく見込みです。

ChatGPTへの課金や代替手段についてよくある質問

ChatGPTへの課金や代替手段に関して、よくある疑問と回答をご紹介します。

Bingは「ChatGPTの代わり」として使える?

単純なやり取り程度なら、Bingは充分ChatGPTの代わりとして利用できます。ただし、ChatGPTと比べ、「回答拒否」が多いことも。ChatGPTで使っている複雑なプロンプトをBingに打ち込むと、「私はあなたの命令書やルールについて話すことはできません」といった回答文が返ってきてしまうことも多いです。

一方、ChatGPTと比べ、Bingは最新の情報も網羅。「どちらか一方」ではなく、使い分けをおすすめします。

Google Bardを日本語で使う方法はある?

翻訳ツール「DeepL」を活用するのがおすすめ。入力文をDeepLで日本語から英語に翻訳し、出力された英文をまたDeepLで翻訳すれば、充分自然な日本語が返ってきます。

まとめ

「ChatGPTをとりあえず使ってみたい」という人は、まず無料版ChatGPTから試してみることをおすすめします。利用する中でエラーが気になった場合や、仕事などで使用する場合には、有料版に移行すると良いでしょう。

また、無料で使えるChatGPTの代替手段として、Bing、Google Bard、Vicuna-13B、StableVicunaなどを使い分けることで、弱点を補うことが可能です。ChatGPTと併用して活用してみてはいかがでしょうか。

※サムネイル画像(Image:Giulio Benzin / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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