新しいiPhoneを購入したらワクワクして早く使いたいですよね。でも、初期設定のまま使っていると使いにくい部分もありますし、プライバシーの保護やバッテリー消費の面で不利になる場合もあります。さらに、自分の趣味嗜好がバレる恐れも……。そこで今回は、iPhoneを新しく購入したらすぐにオフにした方がいい10の設定について詳しく解説しましょう。
【1】アルファベット入力時の「自動大文字入力」をオフにして文字入力を快適に!
iPhoneはアルファベット(英語)を入力しようとすると、自動的に先頭の文字が大文字になってしまいます。
これは英語を入力するときには、大変便利な機能なのですが、それ以外のときはいちいち小文字に変換しなくてはならず、煩わしいだけですよね。
そこで、iPhoneを買ったらすぐにこの「自動大文字入力」機能をオフにしてしまいましょう。このほうが文字入力が早くなります。
キーボードの「自動大文字入力」をオフにする手順
【2】「簡易アクセス」をオフにしてiPhoneの誤動作を防ぐ
iPhoneには「簡易アクセス」という便利機能があるのをご存じでしょうか?
この簡易アクセスは、ホーム画面やアプリの画面を下に半分ほど下げて、片手でもタッチ操作しやすくなる機能です。
しかし、ゲームのプレイ中や友だちにLINEをしている最中にこの機能が動作すると、面倒なことになりますよね。
とくに、iPhone SEやiPhone 12 miniといった画面の小さな機種を使っているなら、あまり使わない機能です。
自分が意図しない動作を防ぐためにも、簡易アクセス機能はオフにしておいたほうがいいでしょう。
「簡易アクセス」機能をオフにする手順
【3】ゲームプレイ中にポップアップ通知を表示させたくないなら「アプリの評価、レビュー」をオフに!
iPhoneを利用しているときに、「アプリの評価・レビューをお願いします」というポップアップ通知が表示されたことはありませんか?
夢中でゲームを楽しんでいるときや、何かの作業に集中しているときに、このようなポップアップ通知が表示されるとイラっとしますよね。
実は、iOS 11以降ではポップアップ通知を表示させない設定が追加されていますので、事前にオフにしておきましょう。
「アプリの評価、レビュー」設定をオフにする手順
【4】「パーソナライズされた広告」をオフにして自分の閲覧履歴を送信させない
Safariでネット記事を読んだりECサイトでショッピングをしているときに、いきなり広告が表示されることがありますよね。
これは、アナタがSafariで検索した閲覧履歴の情報を元に、関心のありそうな広告を表示するシステムになっているからです。
もちろん、個人情報が漏れているわけではありませんが、何となく気持ち悪いと感じる人も多いでしょうし、閲覧履歴のデータをサーバに送っているので、多少バッテリーを消費してしまいます。
そのようなときは、iPhoneの「パーソナライズされた広告」設定をオフにしましょう。これで広告が表示されなくなるわけではありませんが、アナタの閲覧履歴はサーバに送られなくなります。
「パーソナライズされた広告」をオフにする手順
【5】「Appのバックグラウンド更新」をオフにしてデータ通信量やバッテリーの消耗を防ぐ
最近、iPhoneのデータ通信量が増えたり、バッテリー残量が早く減っていると感じたことはありませんか?
もしかすると、その原因は「Appのバックグラウンド更新」にあるかもしれません。
このAppのバックグラウンド更新は、iPhoneの画面で表示されていないアプリがiPhoneの裏側(内部)でデータ通信を行っていたり、位置情報を取得する機能のことです。
この機能によって、SMSやメールの受信が遅延なく届いたり、最新のニュース配信や天気予報などをチェックできるのですが、その分、データ通信量やバッテリーが消耗してしまいます。
もし、データ通信量やバッテリー残量が気になるようでしたら「Appのバックグラウンド更新」はオフにしておいたほうがいいでしょう。
「Appのバックグラウンド更新」設定オフにする手順
【6】自分の趣味嗜好を知られたくない場合は「Siriからの提案」をオフに!
話しかけるだけでiPhoneの操作を自動的に実行してくれる便利な「Siri(シリ)」ですが、アシスタント機能のほかにも、ユーザーが普段よく使っているアプリやWebサイトなどの提案も行ってくれます。
しかし、この「Siriからの提案」はウィジェット画面やロック画面などに表示されますので、自分の趣味嗜好を他人に覗き見られてしまう恐れがあるでしょう。
もし、そのような事態を避けたい人は、Siriからの提案機能をオフにしておけば安心です。
「Siriからの提案」設定にオフにする手順
【7】10回以上パスコードを間違えるとデータがすべて消去される「データを消去」はオフに!
常にiPhoneを安全に使用するために、必ず設定するのが「パスコード」です。パスコードが設定されていれば、万一iPhoneを失くしても、他人がアナタのiPhoneを操作することはできません。
しかし、もし誰かがアナタのiPhoneを勝手に使おうとして、間違ったパスコードを10回以上入力してしまうと、個人情報の漏洩を防ぐために、自動的にiPhoneのデータが消去されてしまうことはご存じでしょうか?
もし、このような事態を防ぎたいなら、「Face IDとパスコード」のなかにある「データを消去」機能をオフにしておいたほうがいいでしょう。
「データを消去」をオフにする手順
【8】フリーWi-Fiを使わないときはWi-Fiの「接続を確認」をオフにしておく
iPhoneで一度接続したWi-Fiは、次回以降パスワードを入力しなくても自動的に接続されるようになっています。
通勤中はSIMカードのデータ通信を利用し、会社や自宅、よく訪れるカフェなどではWi-Fiを利用する人には便利な機能ですよね。
しかし、Wi-Fiの「接続を確認」で「通知」が有効になっていると、周辺にある利用可能なフリーWi-Fiなどをいちいち通知してくるので、煩わしく感じるでしょう。しかもフリーWi-Fiのなかには危険なものも混じっています。
もし、自宅や会社以外のWi-Fiをほとんど使わないということなら、「接続を確認」はオフにしておきましょう。
Wi-Fiの「接続を確認」をオフにする手順
【9】プライバシーが気になるなら「位置情報(GPS)」はオフにしておく
地図アプリや位置情報共有アプリなどを使うときに必要な「位置情報(GPS)」ですが、必要がないときはオフにしておきましょう。
常に位置情報をオンにしたままだと、自宅や勤務先などを他人に特定されてしまう恐れがありますし、位置情報を取得するときにiPhoneのバッテリーを消費してしまうのです。
ただし、位置情報をオフにしてしまうと、iPhoneを紛失したときに、iPhoneの場所を調べる「探す」機能などが使えなくなる点にはご注意ください。
「位置情報サービス」オフにする手順
【10】アップデート中でアプリが使えない場合もある「Appのアップデート」機能はオフに!
アプリの新しいバージョンが配信されたとき、自動的にアップデートしてくれる便利な「Appのアップデート」機能。
しかし、iOS 13からはこのAppのアップデートが初期設定でオンになっているため、アプリを使おうと思ったときに、タイミング悪くアップデート中で使えないこともあります。
また、今のバージョンが気に入っているアプリでも勝手にアップデートされて、逆に使いづらくなってしまった、なんてことも……。
やはり、アプリのアップデートは自分の好きなタイミングで行いたいという人は、このAppのアップデート機能はオフにしておくべきでしょう。
「Appのアップデート」をオフにする手順
まとめ
いかがでしょうか? iPhoneを初期設定のまま使っている人も多いと思いますが、必ずしも初期設定がベストではないことがお分かりいただけたと思います。
プライバシーの保護やバッテリー残量が気になる人は、今回紹介した項目をチェックして、自分なりに設定を変更しておいたほうがいいでしょう。
ただし、特定の機能をオフにすることで、便利な機能が使えなくなる場合もありますので、iPhoneの設定はよく考えてから変更してください。