Googleの検索窓がひっそりと改行に対応 – もしかして対話型AI「Bard」と統合への兆し?

多くの人が使っているであろう「Google」の検索窓。実は、改行に対応していたことが判明した。2023年6月6日、Google Japanの公式ツイッターは検索窓に改行された文字列を入力された画像を投稿した。公式発表はこれだけで、まさに”ひっそり”としたアップデートだ。今回は将来の展望も含め、このアップデートについて紐解いていこう。

「何のため?」「地味にうれしい!」ユーザーからはおおむね好評

Google Japanによるツイート。ユーザーから多くの反応が寄せられた

Google Japanの投稿を見て、すぐに実践したユーザーからは、何のためかわからない派と嬉しい派にわかれた投稿が目立った。改行された文章をコピペするときや、アスキーアートを検索するのに便利だという声も上がっている。

実際に筆者もやってみた。「google.com」の検索窓で「Shift」キーと「Enter」キーを同時に押すことで改行が可能。検索を実行するには、従来通り「Enter」キーを押すと検索できる。

「Shift」キーを同時に押すのを忘れると、改行されない状態のキーワードだけで検索が実行されてしまうので気をつけよう(画像は「google」公式サイトより引用)

「Google Chrome」などのブラウザの新規タブにある検索ボックスでは改行できないので注意が必要だ。パソコン版のブラウザのみに対応しており、今のところスマホには実装されていないが、今後に期待したい。

検索結果は、改行部分が半角スペースに変換されるようで、検索ワードをスペースで区切っても、改行しても結果に違いはないようだ。こちらも実際にやってみたが、上位表示されたサイトも、検索結果の件数も同じだった。それにしても、なぜ大々的にアピールしないのだろうか。かなり大きなアップデートだと意見もあるなか、やはり検索結果に違いがないことから、Google自身が重要視していない、という可能性も考えられる。

「Bard」との統合への兆し? 進化する検索への期待感

Bard

Googleが開発した対話型AI「Bard」。Google検索を活用した最新情報をもって対話ができる(画像は「Bard」公式サイトより引用)

検索窓が改行できるになったのは、さらに先を見据えてのことかもしれない。Googleは2023年3月22日に対話型AI「Bard」を一般公開し、日本でも5月11日から対応がはじまった。BardはGoogle検索を利用し、リアルタイムで正確な情報を提供できるのが大きな特長だ。しかし、6月現在はまだ試験運用中で、早期の本格的な実装が待たれている。

米OpenAIが開発した「ChatGPT」をMicrosoftの検索エンジン「Microsoft Bing」は、現在、一大ムーブメントとなっているChatGPTを組み込み、すでにサービスを開始している。そこでGoogle検索も、将来的にBardと統合されるのではないかという説もあり、今回はその布石かもしれない。

そうなると、今後は「キーワード検索」から「対話型検索」へ、AIを活用した次世代の情報収集への期待がふくらむ。

引用元:【Google Japan(@googlejapan)
参照元:【Google

※サムネイル画像は(Image:「Google Japan」公式Twitterより引用)

オトナライフ編集部
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