Twitterの「シャドウバン」とは、一時的に他ユーザーから見えなくなるペナルティのこと。たとえば、近年ではASMR系の一部のアカウントや、アダルト関連のダウンロードサイトへのリンクを投稿したユーザーがシャドウバンの対象になっていたケースがあります。
ツイートやリプライが検索結果に表示されない、フォロワーにしか表示されないなどの場合は、シャドウバンが原因の場合も。本記事ではTwitterのシャドウバンについて、チェック方法・解除方法・予防策を画像付きで解説します。
Twitterのシャドウバンとは | ツイートへの反応が急減したら要注意
Twitterの「シャドウバン」とは、特定のアカウントやツイートの表示回数が著しく減り、他人の目に触れにくくなるペナルティを指します。以下のような投稿がシャドウバンの対象になりやすいです。

たとえばトレンドトピックや実況ハッシュタグへの連投、「アーティスト名/曲名/曲名/曲名」のような長い署名式ツイートは、シャドウバンの対象になりやすいと考えられています。また、botなど自動化ツールを利用した大量ツイートも、Twitterの規約違反となるためシャドウバン対象になる可能性があるので要注意
Twitterのシャドウバンは本物のBAN(凍結)とは異なり、あくまでシャドウ(こっそり行われる)なBAN。主にTwitter上の検索結果やリプライ表示に対するペナルティという意味合いが強く、ツイートや閲覧の機能自体が制限されるものではありません。
しかし、シャドウバンに気付きにくいことは非常に厄介です。自身のツイートに対する反応が著しく減ってから、初めてシャドウバンの対象となっていると気付くというケースもあります。
なおシャドウバンには様々な種類があります。種類やそれぞれの影響の違いについては、後半でより詳しく解説します。
シャドウバンのチェック(確認/テスト)が可能なツール
Twitterのシャドウバンがチェックできるサードパーティ製ツールをご紹介します。
ShadowBird – Twitter ShadowBan Check
ShadowBird – Twitter ShadowBan Checkはユーザー名を入力し、項目ごとのシャドウバンをチェックできるツール。
ShadowBird – Twitter ShadowBan Checkにアクセスします。

【1】①「Screen Name」と書かれた欄に@以下のユーザー名を入力し、②「Check」をクリック。【2】緑のチェックマークがついている項目はシャドウバン対象ではありませんが、赤く表示されバツ印がついている項目はシャドウバン対象となっています
Twitter Shadowban Test
Twitter Shadowban Testも、項目ごとにアカウントがシャドウバンの対象になっているかどうか確認できるツールです。
Twitter Shadowban Testにアクセスします。
Shadow Ban Checker
Shadow Ban Checkerもこれまでのツールと同じような操作感でシャドウバンのチェックが可能です。
Shadow Ban Checkerにアクセスします。
Twitter Shadowban Test
Twitter Shadowban Testも、他のツールと使い方は同じ。まずTwitter Shadowban Testにアクセスします。

①「User」に@以下のアカウント名を入力し、②「Check」をクリック。③検索結果が表示されます。なお筆者が執筆時に複数回試したところ、一部の検索結果はエラーとなりました。安定してシャドウバンチェックをしたい方は、「ShadowBird – Twitter ShadowBan Check」などのツールの方が適しているでしょう
Twitterの検索窓でシャドウバンのチェックをする方法
Twitterアプリ内の検索窓を利用して、自分がシャドウバンの対象かチェックする方法は下記の通りです。

【1】①Twitterアプリの検索窓で「from:」+自身のユーザー名を入力。なお、「from:」と「ユーザーID」の間にスペースを入れると正しく検索できません。【2】②シャドウバン対象でなければ、自身のツイートやリプライが問題なく表示されます
Twitterのシャドウバンの種類
先述した通り、Twitterのシャドウバンには種類があります。

一番軽いシャドウバンは「Search Suggestion Ban」。Twitterのセンシティブ設定を解除していないユーザーにはツイートやアカウントが表示されづらくなります。より重い「Search Ban」はアカウントやツイート、リプライが他ユーザーに発見されづらくなります。「Reply Deboosting」や「Ghost Ban」ではリプライがシャドウバンの対象となり、特に「Ghost Ban」では完全に第三者には表示されなくなります
Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)
Search Suggestion Ban(サーチサジェスチョンバン)は、Twitter内での検索表示の優先順位が引き下げられるものです。具体的にはTwitterのセンシティブ設定を解除していないユーザーにはツイートやアカウントが「話題」などの欄で表示されづらくなります。
Search Ban(サーチバン)
Search Ban(サーチバン)はアカウントやツイートが、Twitter内での検索時に非常に他ユーザーに発見されづらくなります。ハッシュタグをつけてツイートした場合にも同様であり、比較的重めのシャドウバンです。
Reply Deboosting(リプライデブースティング)
Reply Deboosting(リプライデブースティング)は厳密には「アカウント単位」ではなく「リプライ単位」で行われるシャドウバンです。そのユーザーをフォローしていない人には、当該のリプライが「さらに返信を表示する」の中に格納され、やや発見されづらくなります。
Ghost Ban(ゴーストバン)
Reply Deboosting(リプライデブースティング)よりも、一段階重いシャドウバンです。第三者には完全にリプライが表示されなくなります。
シャドウバンの主な原因と対処法
シャドウバンの原因と対処法を解説します。
軽めのシャドウバンの場合 | 24時間~48時間「何もしない」
「Search Suggestion Ban」や「Search Ban」など軽めのシャドウバンは、24時間~48時間で解除されることが多いです。この場合はツイートや「いいね」などいっさいのアクティビティを中断し、数日ほど何もしなければ解消されるでしょう。
重めのシャドウバンの場合
以前は「Ghost Ban」などの重めのシャドウバンの場合、Twitterのヘルプセンターに問い合わせることで解除できる方法がありました。しかし、Twitterの人員大量解雇報道後以降、Twitterのヘルプセンターの仕様が変更され、2023年6月現在は問い合わせフォームがなくなっている状態です。
重めのシャドウバンの場合、アカウントが復活するのを待つしかありません。
シャドウバンの予防法は「ツイートの信頼性」を高めること
シャドウバンの最も効果的な予防法は、ツイートの信頼性を高めることです。
前述の通り、シャドウバンはTwitterの検索結果の表示へのペナルティという意味合いが大きいもの。そしてTwitterはツイートの人気度や信頼性を評価して、検索結果の表示順位などを決定しています。そのため、重複ツイートやパクツイ(他ユーザーのコピー)などを繰り返すとシャドウバンの対象になってしまう場合があります。
ちなみに「シャドウバン」はTwitter以外のSNSでも発生することがあるペナルティですが、他のSNSでも上記のように「連投をしない」「ハッシュタグを乱用しない」「同じ内容の繰り返しの投稿を避ける」といったことに気を付け、投稿内容の信頼性を高めていくことでBANの対象にはなりにくいです。
まとめ
Twitterのシャドウバンは、主に検索順位に対する軽度なペナルティです。しかし「Ghost Ban」のような重度のBANがかけられると、Twitterの利用に大きな悪影響が出ることも。
Twitterはツイートの信頼性を評価しているので、利用規約違反をしないように気を付ければ、シャドウバンの対象になることはまずないでしょう。
ただし「シャドウバン」関連の近年の動向として、2022年夏ごろからASMR関連コンテンツへの規制が厳しくなっている点には要注意。
ASMRは「センシティブな内容」に該当することに加え、ASMR音声の販売サイトが増えていることから「同一の遷移先への外部リンク付きツイートの連投」や「ハッシュタグの乱用」も増加傾向。よってシャドウバン、もしくはそれよりも重い凍結といったペナルティが課せられるケースが目立っています。
また冒頭でも解説した通り、アダルト作品のダウンロードサイトへのリンクなども同様にシャドウバンの対象となることが増えています。
センシティブな内容や「連投」「ハッシュタグの乱用」にはこれまで以上に気を付けたほうがいいでしょう。