物価高騰で新型スマホに手を付けにくい人が増えている昨今。そのような状況で需要が大きくなっているのが中古スマホ市場だ。今回は株式会社ニュースドテックが発表した、インターネット通販「みんなのすまほ」(楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon)での6月の中古スマホ販売数ランキングを紹介。スマホの買い替えを検討している方は参考にしてほしい。
前月首位のiPhone 8は第3位に
先ずは中古iPhoneランキングを見ていこう。栄えある第1位となったのは「iPhone SE(第2世代)64GB」。2020年発売と比較的新しく、もともとが廉価モデルであるためか、スペックの割に価格は安いのが特長。中古端末のランキングでは常に上位に位置しており、お手頃価格だがスペックが高水準である点から、個人だけでなく法人の購入も増えてきているという。
第2位には「iPhone 7 32GB」、第3位には「iPhone 8 64GB」がランクイン。これらも中古端末としては長年人気の機種で、いまだにトップクラスの取引量を誇っている。しかし、iPhone 8は次期OSであるiOS 17の対応機種から外れてしまったもともあり、近頃はiPhone SEシリーズの方が好まれる傾向にあるようだ。
AndroidではGalaxyシリーズがトップ2を独占
続いて中古Androidの販売数ランキングを見ると、「ドコモ SC-42A Galaxy A21」が第1位に。SC-42A Galaxy A21はランキング内では最も新しいモデルで、首位を獲得するのは今回が初。また、第2位に「ドコモ SC-02M Galaxy A20」がランクインしており、Galaxyシリーズがトップ2を独占するのも史上初とのことだ。
第3位にランクインしたのは「ドコモ F-01J arrows NX」。5月にarrowsシリーズを手がけるFCNT株式会社が民事再生法の適用を申請したことで、スマホの製造や販売、修理などの事業を一時的に停止することが発表された。その影響もあってか、6月のランキングでは3機種のarrowsシリーズがトップ10入りを果たす結果に。また、2023年上半期の中古Androidの販売数シェアをブランド別に見ると、arrowsは僅差でXperiaを上回り第3位に居座っている。新型モデルの製造が停止されたことで、arrowsの中古端末が今後どのようにシェアを伸ばしていくか注目したい。
今回の調査では、iPhoneはSEシリーズやiPhone 7、iPhone 8が安定した人気を誇り、比較的安価なAndroidは順位変動の激しさが垣間見られた。中古端末はコスパの良さが魅力だが、モデルによっては最新のOSや修理サービスが非対応なケースもあるため、中古端末を選ぶ際はそれらも確認しておくべきだろう。
出典元:【ニューズドテック/PR TIMES】
※サムネイル画像(Image:ALDECA studio / Shutterstock.com)