iPhoneの動作が重くなる原因は主に2つ。
・データ容量に空きがない
・メモリ解放が必要
このうち「メモリ解放」をしたことが無い方は、意外に多いのでは?

iPhoneの動作が重いと感じたら、まず「iPhoneストレージ」の空き容量をチェック。「設定」アプリから「一般」→「iPhoneストレージ」で現在の空き容量がわかります。容量の空きが1GBもない場合(例:64GBのiPhoneで63GB以上使用している場合)は、データ削除が先決。容量の空きが1GB以上あるにもかかわらず重い場合は、本記事で紹介する「メモリ解放」の出番です
データ容量に空きがあっても、メモリがいっぱいであればiPhoneの動作が重くなったり、フリーズしたりする可能性があります。本記事では、iPhoneのメモリ解放手順を解説。アプリなども必要ない簡単な手順で、すぐに完了します。

筆者が本記事のメモリ解放手順を試したところ、メモリの空き容量は4.2%から19.7%まで回復しました。ちなみに筆者が使用しているのはiPhone SE(第2世代)ですが、その他のiPhoneでも基本的な操作は同じです。途中でホームボタンを使用しますが、ホームボタンがないiPhone X以降での対応方法も解説しているのでご安心ください
iPhone SE・7・8他でメモリ解放する手順 | 電源オフ画面でホームボタンを長押しするだけ
iPhone SE・7・8など「物理的なホームボタンがあるiPhone」では、電源オフ画面でホームボタンを長押しするとメモリ解放ができます。

【左】本体右の電源ボタンを長押しし、「スライドで電源オフ」の画面を表示させます。【右】この状態でホームボタンを長押しし、「パスコードを入力」の画面が表示されればOK。そのままパスコードを入力してホーム画面を開けば、メモリが解放されます。動作が軽くなったか確認してみてください
iPhone X以降でメモリ解放する手順 | 仮想ホームボタンを長押し
iPhone X以降の機種からは物理的なホームボタンが廃止。一方で仮想ホームボタンを設置すれば、ホームボタンの長押しによる「メモリ解放」自体は引き続き可能です。
そのため、まずは仮想ホームボタンである「AssistiveTouch」を設置しましょう。
なお「アクセシビリティ」が見つからない方は、「一般」から入るようにしてください。
「一般」→「アクセシビリティ」→「AssistiveTouch」という手順で設定可能なケースもあります。

念のため、AssistiveTouchの設定も確認しておきましょう。【左】「最上位メニューをカスタマイズ」をクリック。【右】メニューのなかに「ホーム」があれば問題なしです。ない場合、「+」ボタンから追加しましょう。これでメモリ解放の準備は完了です
仮想ホームボタンの設置が完了したら、後はiPhone X以前の機種と同様にホームボタン長押しでメモリ解放ができます。

本体右の電源ボタンを長押しします。【左】「スライドで電源オフ」が表示されたら、画面上に表示されているAssistiveTouchをタップ。【右】表示された「ホーム」ボタンを長押ししたらメモリ解放完了です。ホーム画面を開き、iPhoneの動作を確認してみてください。なおホーム画面に戻る際に、パスコードの入力を求められることもあります。たとえばiOS 16.2の場合は「ホーム」長押し後、「キャンセル」をタップするとパスコード入力画面が表示され、適宜入力するとホーム画面に戻ることができます
まとめ | 「iPhoneの動きが重い→メモリ解放」と覚えておくと便利
今回は、アプリ不要で簡単にできる「iPhoneのメモリ解放の手順」を解説しました。
筆者も長年iPhoneを使っていますが、少し挙動がおかしくても「まあ問題ないだろう」「解決するのは手間がかかりそう」と考えて放置してしまうことが多いです。しかし、フリーズやアプリ落ちの頻度があまりにも高くなると、大きなストレスを感じてしまいます。
今回の方法なら1分もかからずにメモリ解放ができるので、iPhoneの動作に違和感を感じたときはぜひ試してみましょう。「データ容量はまだ空きがあるのにiPhoneの動きが重い→メモリ解放」と覚えておくと便利です。
※サムネイル画像(Image:oatawa / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています