高性能なカメラの多くは、日本のメーカーから発売されている。精密機械の代表ともいえるカメラにおいては、内部に使われている部品のほとんどが、日本の高度な技術力によって生み出されており、世界的に見ても他国のメーカーを圧倒するほどの独占市場となっているのだ。
2023年7月23日に投稿された、星景写真家 湯淺光則 NORI YUASA@m_roadsterさんの「ソニーのセンサーって、電源入れないとダレて傾いてるの、知らない人はびっくりするんじゃ?」というツイートには、ソニー製のカメラのイメージセンサーの傾きを撮影した動画が添付されていた。この投稿には、6300件を超える「いいね」がついており、ネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介します。
ソニーのセンサーって、電源入れないとダレて傾いてるの、知らない人はびっくりするんじゃ?😅 pic.twitter.com/S5OxeIgr8H
— 星景写真家 湯淺光則 NORI YUASA (@m_roadster) July 23, 2023
ダレたセンサーが電源オンで急に真っすぐに!
ツイートに添付された動画には、電源オフ時には傾いていたカメラのイメージセンサー部分が、電源をオンにすると「カチャッ」という音とともに、真っすぐになる様子が撮影されていた。
脱力感のある傾きから、急にピシッとセンサーが姿勢を正す不思議な光景に、思わずクスっと笑ってしまった人も多いのではないだろうか。
電源をオンにするとともに、イメージセンサーが急に真っすぐになる今回の現象は、ソニー製のカメラの一部機種で確認されているそうだ。皆さんもぜひ、お手持ちのカメラがあれば、一度、チェックしてみるとおもしろいかもしれない。
投稿者の星景写真家 湯淺光則 NORI YUASAさんによると、「α7SIII以前のカメラでは緩んで下がるものの、傾いてはいません。」とのことなので、小学生の休み時間のようなダレたセンサーを見たい方は、α7SIII以降の機種で確認してみよう。
オンオフの切り替えは大事!
このツイートを見たネットユーザーたちからは、「PENTAXなんて電源入ってない時、カチャカチャ鳴ってますよw(カメラ内手ブレ補正)」と、他メーカーではダレるどころかセンサーが固定されていないことを報告する声や、「はっ!? 寝てません起きてます! 起きてます! って言ってそうですね」と、電源オンでセンサーが傾きから真っすぐになる様子が、まるで居眠りのようだと、おもしろおかしく表現する声など、さまざまなコメントがリプライ欄には寄せられていた。
このほかにも、「人っぽくて可愛い。なんか、愛おしい。そーだよね、オンオフ切り替え大事だよね。」と、センサーに対して妙に共感するコメントなどもあがっている。
ここ連日、屋外の気温は地球温暖化どころか、地球沸騰化とも言われるほどの灼熱なので、休むときは休み、働くときは働き、普段からオンとオフをかっちりつけて生活していくというのは、われわれ人間にとっても夏を乗り越える上で、必要不可欠なスキルと言えるだろう。
……このようなことを小さなカメラのイメージセンサーに教えてもらう日が来るなんて、誰が予想しただろうか。
傾きは負荷の少ない位置に移動するため
冗談はさておき、一体なぜ、一部のソニー製のカメラのイメージセンサーには、このような傾きがあるのだろうか。
投稿者の星景写真家 湯淺光則 NORI YUASAさん曰く、「ソニーの公式見解はこうです。カメラの電源オフ時にはイメージセンサーへの負荷が最も少ない位置に移動します。従来モデルから放熱機構を変更したことなどにより、この位置が変わりました。電源オンで水平に保って保持しますので、撮影には影響ありません。」とのことである。
どうやら傾いている時は、センサーが気を抜いていたというわけではなく、負荷が最も少ない場所へ移動しているそうだ。
まるで人間のようなイメージセンサーの動きに、思わず笑ってしまう今回の投稿。ツイートに添付された動画を視聴される際は、ぜひ音声ありで「カチャッ」という可愛い音も聞いてみてほしい。
※サムネイル画像(Image:「星景写真家 湯淺光則 NORI YUASA(@m_roadster)」さん提供)