PinTでんきの電気料金は高すぎる?デメリットや東京電力との比較、料金一覧総まとめ

電気代の高騰が問題となっている中、少しでも電気料金を少なくしたいと考えている方は多いでしょう。そこで候補となるのが、いわゆる「新電力」。

今回は、「株式会社PinT」という電力会社の「PinTでんき」についてご紹介します。PinTでんきと大手電力会社を比較した料金のほか、料金プランや供給エリア、申し込み方法などを詳しく解説します。PinTでんきに興味がある方はぜひ参考にしてください。

PinTでんきとは?

株式会社PinTは東京電力エナジーパートナーと新電力ベンチャー「パネイル」の共同出資による電力小売サービスなどを担っている会社。ほかにも、ガス小売なども行っています。

PinTでんきとは?1

供給エリアは、沖縄・一部離島を除く日本全国。新電力会社は電気料金が市場連動型となっていることもありますが、 PinTでんきは使用量に関わらず、電力量料金単価が一定となっています

PinTでんきは高い?東京電力、関西電力との比較

実際に「PinTでんき」が高いのか安いのか、大手電力会社である東京電力と関西電力と比較してみました。

PinTでんきは高い?東京電力、関西電力との比較1

(東京電力):PinTでんきの電気料金プランは、電力量料金の単価が一律に設定されています。大手電力会社では単価が使用量に応じて設定されているのに対して、PinTでんきは使用量にかかわらず単価が一律で設定されます。たとえば東京電力と比較すると、基本料金はPinTでんきの方が安いですが、従量課金は東京電力の方が安いです。なお電力量料金の単価はエリアによっても差があり、東京電力のエリアではお得感はほぼゼロに近いと言えるでしょう

PinTでんきは高い?東京電力、関西電力との比較2

(関西電力):関西電力のエリアでは300kWh~の料金で、関西電力よりもPinTでんきの方が安いです。そのため電力使用量が非常に大きな家庭ではPinTでんきの方がお得です

Pintでんきのデメリット

上記の通り、PinTでんきは電気の使用量が多くないのであればさほどお得ではありません。

他の新電力は大手電力よりもより柔軟かつ安価な料金プランを設定していることも多く、新電力への乗り換えにあたってメリットを感じられない方も多いでしょう。

またPinTアカウントを作成すると適用されるPinTアカウント割引は、使用料金に応じて割引率が大きくなります。一人暮らしの場合、電気をあまり使わないケースも多いでしょう。割引があっても、その割引率が小さくお得感を感じられないかもしれません。

PinTでんきの特徴・メリット

PinTでんきの特徴やメリットをご紹介します。

電力量料金の単価が一律

前述の通り、東京電力など大手電力会社は「従量課金」です。一般的な家庭では従量課金の恩恵を受けやすいですが、電力の消費量が大きな家庭では「割高感」が強まります。そのため極めて電力の使用量が大きな家庭では、一律の単価の方が料金体系がシンプルかつお得なケースがあります。

PinTアカウント割引でお得

「PinTアカウント割引」は、PinTアカウントを作成すると、毎月の利用料金から1%~7%割引されるというお得なサービスです。

PinTアカウント割引でお得1

割引率はサービス料金の合計が5,000円までが1%、5,000円~20,000円までが3%、20,000円~50,000円までが5%、50,000円以上が7%となっています

なお、割引の計算は少々特殊。例えばサービス料金が毎月30,000円だった場合、「~5000円」に対して1%割引+「5,001円~20,000円」に対して3%の割引+「20,001円~30,000円」に対して5%の割引がそれぞれ掛かるため、割引額は1,000円となります。

PinTポイントを貯めて使える

PinTは2022年10月から、オリジナルポイント「PinTポイント」の提供を開始しています。毎月のサービス利用料金100円に対して1ポイント~7ポイントを貯められるシステムで、貯まったポイントは1ポイント=1円から料金支払いに充当可能です。

PinTポイントを貯めて使える1

ポイント還元率はサービス料金の合計が5,000円までの100円につき1ポイント、5,001円~20,000円までの100円につき3ポイント、20,001円~50,000円の100円につき5ポイント、50,001円以上の100円につき7ポイントとなっています

つまり、サービス料金が30,000円だった場合、「~5000円」に50ポイント+「5,001円~20,000円」に450ポイント、「20,001円~30,000円」に対して500ポイントが貯まるため、合計獲得ポイントは1,000ポイントとなります。

PinTガスとのセット割

PinTでは「PinTでんき」に加えて「PinTガス」も提供しています。

PinTガスとのセット割1

この両者はどちらも「PinTアカウント」の割引や「Pintポイント」付与の対象となるため、電気とガスをまとめることでセット割をよりお得に受けられます

PinTでんきの供給エリア

先述した通り、PinTでんきは、沖縄と離島を除く全国で電力供給を行っています。供給地域内では基本的にどの家庭でもPinTでんきに申し込み可能です。

【2023年5月以降】PinTでんきの電気料金プラン

PinTでんきは2023年5月請求分から、資源価格高騰や円安を理由に値上げを行っています。値上げされた以降の電気料金プランを、それぞれの大手電力会社エリアの料金と比較しました。

北海道電力エリア

PinTでんきと北海道電力の料金の違いは以下の通りです。

北海道電力エリア1

大手電力会社に比べ、PinTでんきの方が基本料金は安いものの、電力消費量に対する単価は大手の方が安くなっています。PinTでんきは単価が一定のため、電力消費量が少ない場合はおすすめできません

東北電力エリア

PinTでんきと東北電力の料金の違いは以下の通りです。

東北電力エリア1

東京電力エリア

PinTでんきと東京電力の料金の違いは以下の通りです。

東京電力エリア1

中部電力エリア

PinTでんきと中部電力の料金の違いは以下の通りです。

中部電力エリア1

中部電力エリアについては、中部電力の電力料金が300kWh超で28.75円(/kWh)のため、27.43円(円/kWh)のPinTでんきの方が安くなっています。つまり、300kWh以上電力を消費する場合、中部電力よりもPinTでんきの方がおすすめです

北陸電力エリア

PinTでんきと北陸電力の料金の違いは以下の通りです。

陸電力エリア

関西電力エリア

PinTでんきと関西電力の料金の違いは以下の通りです。

関西電力エリア1

関西電力エリアの場合も、中部電力エリアと同じく300kWh超の単価はPinTでんきの方が安く設定されています

中国電力エリア

PinTでんきと中部電力の料金の違いは以下の通りです。

中国電力エリア

四国電力エリア

PinTでんきと四国電力の料金の違いは以下の通りです。

四国電力エリア

九州電力

PinTでんきと九州電力の料金の違いは以下の通りです。

九州電力1

九州電力エリアも、中部電力エリア、関西電力エリアと同様に、300kWh超の単価はPinTでんきの方がお得となっていました

PinTでんきの電気料金プランへの新規申し込み方法

PinTでんきの申し込みは公式サイトから可能。現在の住所で利用を開始(違う電力会社からの切り替え)か、引っ越しによる新規利用開始のどちらかを選びます。

すでにPinTガスなどを利用していてIDを持っている場合、マイページからの手続きも可能です。

まとめ

PinTでんきは、消費電力が少ない場合、大手電力会社よりも電気料金が高くなってしまう場合があります。しかし、消費電力が多く、かつPinTアカウント割引やポイント制度をうまく利用することでほかの電力会社よりも安くなる可能性があります。

ただし、電力量料金の単価は一律のため、使用量やエリアによっては不利になる可能性も充分考えられるでしょう。自分のライフスタイルやニーズに合わせて、料金シミュレーションをしてみてください。

オトナライフ編集部
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