PayPay「オフライン支払いモード」を使ってみた! 決済上限額が1回5,000円→5万円に変更

地下にあるショップや山間部など、スマホの電波が弱くてPayPayでの決済ができないことがありますよね。そのようなときは、仕方なく現金やクレカで支払っている人も多いことでしょう。でも、これからは心配いりません。実は、2023年7月20日から、PayPayはネットに接続できない状態でも決済ができる「オフライン支払いモード」に対応したのです! そこで今回は、ネットに接続していなくても本当にPayPayの決済が可能なのか、実際に筆者が実験してみました。

PayPay最大の弱点だったネット接続なしでの決済がついに可能に!

PayPayの「オフライン支払いモード」

人気No.1のスマホ決済サービス「PayPay」。2023年10月時点でのユーザー数は6,000万人を越えたそうです。

でも、地下にあるショップやレストラン、山間部などでPayPayを使おうとすると、電波が悪くてネットに接続できず焦ってしまうことがありますよね。

ほかにも、通信障害や大規模災害、SIMの高速データ通信量を使い切って速度制限されているとき、混雑した大規模イベント参加時など、意外とネットが接続しづらくなることはあります。

しかし、今後はそのような心配をする必要はありません。実は、2023年7月20日以降、PayPayは電波が届かずネットに接続できない状況でも「オフライン支払いモード」で決済できるようになったのです!※2023年12月18日から決済上限が拡大されています。

ただし、1回の決済では最大50,000円まで、1日5回までに限定されます。また、オフライン支払いモードで決済しても「PayPay!」という決済音は鳴らず、保有している残高およびクレジット(旧あと払い)の利用上限になるなどの制限はあります。

■PayPayオフライン支払いモードの制限

【金額制限】1回最大50,000円
【回数】1日5回・30日間10回まで
【上限】PayPay残高、クレジット(旧あと払い)の利用上限を超える決済はできない
【対応店舗】ストアスキャン方式のお店
※店舗によるバーコード読み取りのみ
【決済音】決済音は鳴らない

●PayPay「「PayPay」に国内主要コード決済初、インターネットにつながっていなくても決済ができる機能(特許出願中)を搭載!」は→こちら

なお、現在PayPayでオフライン支払いモードが利用できるのは、大手コンビニなどの「ストアスキャン方式」のレジがあるお店だけです。

QRコードをスマホで読み込んで支払う、「ユーザースキャン方式」を採用する個人商店などでは利用できませんのでご注意ください。

このように多少の制限があるとはいえ、ネットに接続できないときでもPayPayで決済ができるのは、かなり便利でしょう。

オフライン支払いモードはストアスキャン方式にしか対応しない

写真上がストアスキャン方式(バーコード)、写真したがユーザースキャン方式(QRコード)。オフライン支払いモードはストアスキャン方式にしか対応しないので注意しましょう(画像はPayPay公式サイトより転載)

実際にコンビニの買い物でPayPayのオフライン支払いモードを使ってみた!

ネットに接続できなくても決済ができるPayPayの「オフライン支払いモード」ですが、筆者はあえてネット接続を完全にオフにして、近所のコンビニの買い物で試してみました。

ネット接続をオフにしてPayPayを起動すると、ホーム画面に「インターネットに接続できません 5,000円までのバーコード決済が可能です」と表示されます。

※2023年12月18日から50,000円までの決済が可能です。

その状態で、いつもどおりコンビニのセルフレジに行って商品のバーコードを読み込み、決済時にハンディスキャナーでPayPayのバーコードを読み込んでみます。

すると、「PayPay!」という決済音はせず、画面には何の変化もなく静かに支払いが完了したのです。

決済音がしないので、こちらを見つめる店員さんに怪しまれないかと、少しだけドキドキしましたが、レシートも発行されてしっかり決済できたようです。

その後、自宅に帰ってからネットに接続すると、即座にスマホ画面に「決済が完了しました」という通知が届きました。これでオフライン支払いモードでの決済が完了したことになります。

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順1

スマホがネットに接続できていない状態でPayPayを起動すると、このような画面が表示されます。「支払いを続ける」をタップしましょう

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順2

すると、バーコードとQRコードが表示されます。クレジット(旧あと払い)なら5,000円まで支払い可能とあります。画面左上の「×支払い」を押すとホーム画面に戻ります※2023年12月18日から50,000円/回まで上限が拡大されています

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順3

こちらはPayPayのホーム画面です。やはりクレジット(旧あと払い)の場合、バーコード支払いのみ可能で、1回の支払い上限は5,000円と表示されています※2023年12月18日から50,000円/回まで上限が拡大されています

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順4

筆者は、あえてネット接続を完全にオフにした状態のまま、コンビニのセルフレジで買い物をしてみました(筆者撮影)

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順5

商品のバーコードを読み込んだあと、スマホ決済を選択。PayPayのバーコードをハンディスキャナーで読み込むと、決済音がしないまま支払いが完了しました(筆者撮影)

PayPayのオフライン支払いモードで決済する手順6

自宅に帰ってネット接続をオンにすると、すぐにスマホ画面上部に「決済が完了しました」という通知が届きました

まとめ

いかがでしょうか? 1回最大50,000円、1日5回まで、そしてストアスキャン方式のお店のみという制限はありますが、ネットがつながらない状況でもPayPayで決済できるのは、本当に便利ですよね。

とくに最近は、通信障害や大規模災害、大型イベントでの混雑時、あるいは高速通信のデータ通信量を使い切って制限制限されているときなど、ネットに接続できない場合もあります。

みなさんも、万一のときに備えて、あえてネット接続をオフにして、一度試してみてはいかがでしょうか? ちょっとドキドキしますが……。 

オトナライフ編集部
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