キャッシュレス決済が身近になったいまも、お財布のなかに常に何枚か硬貨がキープされている人も少なくないでしょう。そんな硬貨のなかに実は額面以上の価値があるものが混ざっている可能性があります。それがプレミア硬貨と呼ばれるものです。
プレミア硬貨は売るときに高値で換金できる可能性があります。では、どういった硬貨がプレミア硬貨として価値があるのでしょうか?また、プレミア硬貨は売るといくらになるのでしょうか?
この記事では、100円玉のプレミア硬貨を中心に、価値のある年号やプレミア硬貨について詳しく解説します。
プレミア硬貨ってなに?
プレミア硬貨とは一言で言えば「額面以上の価値がある硬貨」です。

後半で紹介しますが、たとえば「エラーコイン」や「東京オリンピック記念の硬貨」などは典型的なプレミア硬貨です。一方、近年は「1円玉」「5円玉」の発行枚数が、キャッシュレス決済の普及の影響で激減。実は「1円玉」が3000円相当まで急騰するなど、身近な硬貨の評価価格が上がっています
100円玉の価値のある年号は?
キャッシュレス決済が普及した2023年現在でも、よく使う硬貨と言えば「100円玉」ではないでしょうか。
記念硬貨ではなく、通常発行されていた100円玉で「プレミア化」しているのは主に以下の2通りの年号です。
稲穂100円銀貨:昭和34年(1959年)~昭和41(1966年)
稲穂100円銀貨とは、昭和34年(1959年)~昭和41(1966年)にかけて発行された100円銀貨。
(画像引用元:楽天市場(一部編集部にて画像加工))
評価額はコインの状態にも大きく左右されますが、1枚200円~500円程度の額が期待されます。ネットオークションなどでは、数十枚単位などで出品されていることも多いです。
平成13年(2001年)
現行の100円玉として、もっとも希少価値が高いものは平成13年(2001年)発行のもの。平成13年(2001年)は前年に発行された新500円玉の発行が強化され、100円玉の発行が極めて抑制された年に当たります。
評価額は硬貨の状態にもよりますが、200円前後の評価額が期待されます。
100円玉の希少な硬貨一覧
記念硬貨や「エラーコイン」は、通常発行された100円玉よりも希少性が高く評価額も上がりやすいです。額面の価値の3倍以上の価格が付くことも珍しくはありません。
希少な100円玉の例は、以下の通りです。
エラーコイン
たとえば100円玉の周りのギザがない「ギザなし」や、刻印のズレが見られる「エラーコイン」は希少価値が高いです。日本の造幣技術は非常に高いため、エラーコインが発行され、市場に流通すること自体が少ないためです。
評価額はエラーの程度にもよりますが、たとえばギザなしであれば数百円~1000円程度。より珍しいエラーや、発行枚数が少ない年のエラーコインであれば数千円以上まで上がることが期待されます。
東京オリンピック記念100円銀貨(昭和39年)
聖火台の上に五輪マークを配している「東京オリンピック記念100円銀貨」は昭和39年に発行。記念硬貨であることに加え、銀の含有量が60%であり、銀としての価値もある点で人気が高いコインです。
(画像引用元:造幣局)
天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨
二重橋と皇居が描かれた「天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨」は、昭和51年に天皇陛下の御在位50年を記念して発行された記念硬貨です。
(画像引用元:造幣局)