「実現してほしかった未成線ランキング」を発表! 関東1位は羽田・成田リニア新線構想

多くの人が利用する“鉄道”。日本全国には様々な路線がありますが、「ここが開通していればいいのに…」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。そんな中、株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」では、「実現してほしかった未成線ランキング」を発表。関東と関西でそれぞれ人気の高かった“計画されながらも実現されていない鉄道路線(未成線)”を紹介していきましょう。

関東編の未成線ランキング第1位は「羽田・成田リニア新線構想」!

実現して欲しかった未成線ランキング(関東編)

実現してほしかった未成線ランキング(関東編)(「株式会社LIFULL」調べ)

まずは、関東編をご紹介。LIFULL HOME’Sは、関東の主要な12の「未成線」について、一都三県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の20~60代男女1,100人にアンケート調査を実施しました。

「羽田・成田リニア新線構想」

羽田空港と成田空港を15分で結ぶ「羽田・成田リニア新線構想」が1位に!(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

調査の結果、最も多かったのは「羽田・成田リニア新線構想」でした。そもそも羽田空港と成田空港間の移動は、エアポート快特・アクセス特急で約1時間40分、途中乗り換えが必要な京成スカイライナーを利用しても1時間10分以上かかってしまいます。そこで、不便さを解消するために考えられたのが、羽田空港と成田空港を15分で結ぶ「羽田・成田リニア新線構想」。

両空港間のアクセス強化だけでなく、首都圏各地からの空港アクセスも改善される構想でしたが、高額な事業費などから計画は実現していません。そのため回答者からは、「乗り継ぎが楽になりそう」「成田空港が使いやすくなり、羽田空港の混雑緩和につながる」「インバウンド需要もあると思う」などの声が上がり、同構想を求める声が相次いでいます。

「東京山手急行電鉄」

山手線の外側に環状線を計画!“第二の山手線”とも言える「東京山手急行電鉄」(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

「成田新幹線」

東京駅から30分で成田空港に到着する「成田新幹線」(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

続いて、2位には山手線の外側に環状線を計画した「東京山手急行電鉄」がランクインしており、3位には「成田新幹線」が浮上。東京駅と成田空港を結ぶ「成田新幹線」は、都心から離れた成田空港へのアクセス路線として期待されていたものの、反対運動などによって実現しませんでした。もし、実現していれば、東京駅からわずか30分で成田空港に到着する計画だったこともあり、回答者からは「これからは国際線の利便性が重要」「都心への移動が容易になれば、成田空港の稼働率も上がると思われる」などのコメントが寄せられています。

「実現してほしかった未成線ランキング(関東編)」では、1位と3位に“空港関連の路線”があがっていたため、多くの人は旅行や出張、帰省などで利用する空港へのアクセス向上を求めていることが分かりました。

実現してほしかった未成線ランキング(関西編)

実現してほしかった未成線ランキング(関西編)(「株式会社LIFULL」調べ)

続いて、関西人気No.1を決める「実現してほしかった未成線ランキング(関西編)」の結果をチェックしていきましょう。同調査では、関西の主要な12の「未成線」について、京都府・大阪府・兵庫県在住の20~60代男女1,100人にアンケート調査を実施しています。

「関空リニア構想」

大阪市中心部~関西空港が10分台で移動可能になる「関空リニア構想」が1位にランクイン!(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

見事1位に輝いたのは、大阪市中心部と関西国際空港をリニアモーターカーで結ぶ「関空リニア構想」でした。実現すれば、現在30分以上かかる大阪中心部と関西空港の移動時間を10分台にまで短縮できる構想だったものの、新たに関空アクセスを担う新線「なにわ筋線」の計画が進んだことで、具体化にはいたっていません。

回答者から「空港の利用が遥かに便利になる」という声も上がっている点から、関東と同様に“空港移動”の時間短縮や利便性を期待する人は多いようです。

「箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)有馬線」

大阪から有馬温泉へ直線的にアクセスできる「箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)有馬線」(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

「阪急新大阪千里環状線」

北摂エリアの東西方向の移動や、阪急沿線から新大阪駅へのアクセスが便利になる「阪急新大阪千里環状線」(画像は「株式会社LIFULL」プレスリリースより引用)

そして第2位には、大阪から有馬温泉への移動がスムーズになる「箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)有馬線」が、第3位には、北摂エリアを一周して新大阪駅へ向かう「阪急新大阪千里環状線」がランクイン。

有名な観光名所や、利用者の多い主要駅へのアクセス向上に期待が寄せられており、「既存路線は通勤色が強く観光気分にならない。新線に観光特急を走らせて欲しい」「阪神間から新大阪駅に行く場合、かなり遠回りしている。阪急の計画では、移動時間を大きく短縮できる」といった声が上がっています。

SNSであったらいいな「#ホームズ架空鉄道選手権」開催が話題!

ちなみにLIFULL HOME’Sでは、「ここに鉄道があれば…」という妄想を募集する「#ホームズ架空鉄道選手権」を開催中。初日から大きな反響を呼び、X(Twitter)の「旅行・トレンド」カテゴリーにおいて「#ホームズ架空鉄道選手権」がおすすめトレンド入りしている。

実際にどのような架空鉄道に関するコメントが寄せられたのか見てみると、「大分の幸崎駅から」「愛媛の八幡浜駅までを結ぶ佐田岬線を開通してほしい」「井の頭線が西武新宿線の東伏見あたりまで延長してくれると嬉しい」「淡路島横断鉄道として、明石から淡路島経由で徳島まで行ける路線があったら最高」など様々な声が。

中には、モノレールしかない沖縄に鉄道を作る人や、関東のJR路線を引き直す人、自宅の最寄り駅をターミナル駅に設定した路線を考案する人なども見られました。

今回取り上げた調査結果をきっかけに、「あったらいいな」と思う鉄道路線を考えてみると案外楽しいかもしれませんね。

出典元:【LIFULL HOME’S PRESS 1 2

※サムネイル画像(Image:YMZK-Photo / Shutterstock.com)

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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