音楽を聴くときに便利なのが、スマホで使える音楽アプリ。月額料金を払って音楽が聴き放題になるサブスク型から、無料で使えるものまで様々あります。しかし、種類が多すぎるがゆえ、どれが自分に合っているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、音楽アプリの選び方とおすすめの音楽アプリをご紹介します。音楽アプリの特徴を比較して、自分にマッチする音楽アプリを見つけましょう。
【図解で分かる】どの音楽アプリがおすすめ?自分にマッチするアプリはどれ?
どの音楽アプリがおすすめか、すぐに分かるチャート図を作ってみました。

YES/NOに沿ってお答えいただくと、自分にもっともマッチする音楽アプリが分かります。たとえば無料プランが必要ではなく、高音質が必要な場合はロスレスに対応している「Apple Music」一択です。また無料版が必要な場合はSpotifyとAmazon Musicの比較で、無料版での機能と曲数ではSpotifyが優れ、有料版も念頭に置いたコスパではAmazon Musicが優れています。なおあくまで上記の図は目安で、また掲載楽曲数を公表していないYouTube Musicは含んでいません。YouTube Musicも含めたより詳しく多様なサービスを比較したい際は本記事の続きをお読みください
人気が高い主要な音楽アプリ一覧(楽曲数・無料プランの有無・その他)
今回のチャートを作成する際にベースとした、人気が高い主要な音楽アプリ一覧と楽曲数や無料プランの有無といった詳細は下記の通り。
なお楽曲数が非公表である点から、楽曲数などをベースとした上記比較表には入れていませんがYouTube Musicも無料版の機能が充実しています。後半で「無料版」に特化した各アプリの比較も取り上げます。
音楽アプリの選び方
音楽アプリを選ぶ際に重要となる要素は、楽曲数、音質、無料版の機能制限や広告表示などでしょう。
楽曲数
音楽アプリを選ぶときに最も重要なのが、配信されている楽曲数です。自分が好きなジャンルやアーティストの曲が聴けるかどうかは、音楽アプリの満足度に大きく影響します。一般的には、1億曲以上配信している音楽アプリが多く、幅広いジャンルや最新曲をカバーしています。しかし、特定のジャンルやニッチな曲に強い音楽アプリもありますので、自分の好みに合わせてチェックしてみてください。
音質
「無料ではなくとも良いので、高音質で好きなアーティストの楽曲をストリーミングで楽しみたい方」もいるでしょう。実はハイレゾ音源やロスレスに対応しているストリーミングはまだ意外と少なく、Apple Musicが大きく先行しています。Spotifyが2023年内に高音質プランへの対応を行うと噂されており、今後「音質」は競争が激しくなりそうです。
無料版の機能制限や広告表示
音楽アプリには、無料で使えるものもありますが、その場合は機能制限や広告表示があることが多いです。例えば、無料版ではフル尺で曲を聴けなかったり、シャッフル再生しかできなかったりすることも。また、画面上や曲間に広告が表示されたり、音声広告が流れたりすることもあります。
音楽アプリの料金は、ほとんどが1000円前後ですが、学生やファミリーなどの割引プランもありますので、自分の予算に合わせて選んでみてください。
その他
上記以外の点としては、アプリの操作性などを重視したい方もいるでしょう。実際にアプリを触ってみた感想などはこの後の各アプリの紹介箇所でレビューするので、参考にしてください。
【無料プラン】音楽アプリおすすめ3選:フル尺再生対応の無料版は3つのみ
無料でフル尺の音楽を聞ける音楽アプリをご紹介します。
Spotify | フル尺再生可能&アプリ版の操作性が良好
Spotifyはスウェーデン発の音楽アプリです。
無料プラン | 有料プラン(Standard) | |
料金(月額) | 無料 | 980円 |
フル尺再生 | 〇 | 〇 |
広告非表示 | × | 〇 |
選曲 | × | 〇 |
スキップ | × | 〇 |
オフライン再生 | × | 〇 |
バックグラウンド再生 | 〇 | 〇 |
歌詞表示 | 〇 | 〇 |
スマホ向けの無料プランに課せられる制限は、Amazon Musicと似ています。広告の非表示はできないものの、フル尺再生で聴き続けられるのはメリット。また「選曲」こそできませんが、シングル単位、アルバム単位での再生ができるため「シングル曲」の再生に困ることはほぼありません。

Spotifyでの楽曲の再生ページの例。Spotifyは「アルバムの中の一曲」をアプリ版で指定して再生することは、無料版では難しいです。しかし「シングル」単位で楽曲が多く登録されています。少なくともシングル曲については、目当ての曲を「再生できない」ということはほぼありません
Amazon Music | フル尺再生可能も選曲は不可
Amazon MusicはAmazonが提供する音楽サービスです。

無料版だと広告は流れるものの、フル尺再生で好きなだけ聞けるのは大きな魅力です。Amazonアカウントを持っていればすぐに利用できるのもおすすめポイント。ただしジャンルや気分に合わせたプレイリストでの再生こそできるものの、曲の指定はできず、スキップ回数にも制限があります
Amazon Musicの無料プランと有料プランの違いは以下の通り。
無料プラン | 有料プラン(個人プラン) | |
料金(月額) | 無料 | 1080円 |
フル尺再生 | 〇 | 〇 |
広告非表示 | × | 〇 |
選曲 | × | 〇 |
スキップ | 回数制限あり | 〇 |
オフライン再生 | × | 〇 |
バックグラウンド再生 | 〇 | 〇 |
歌詞表示 | 〇 | 〇 |
YouTube Music | フル尺再生可能で選曲も可能
YouTube Musicは、その名の通り大手動画プラットフォームのYouTubeが提供する音楽サービスです。

有料プランと比較して曲のラインナップに制限はあるものの、無料でも好きな曲を選んで再生できるのが魅力。アーティストによって無料で聴ける曲の範囲は異なるので、お気に入りのアーティストの曲がどれくらい聴けるかチェックしてみてください
YouTube Musicの無料プランと有料プランの違いは以下の通り。
無料プラン | 有料プラン | |
料金(月額) | 無料 | 1,080円 |
フル尺再生 | 〇 | 〇 |
広告非表示 | × | 〇 |
選曲 | 〇 | 〇 |
スキップ | 〇 | 〇 |
オフライン再生 | × | 〇 |
バックグラウンド再生 | × | 〇 |
歌詞表示 | 〇 | 〇 |
すべての楽曲が対象というわけではないものの、YouTube Musicの無料プランでは多くの人気曲が聴くことが可能。直感的な操作で人気チャートやアーティストごとのビデオ、楽曲をまとめて確認できます。

【左】個性的な機能としては「チャート」が挙げられます。YouTube上での人気チャートやチャンネル登録者数が表示可能で、チャート経由でビデオ再生も可能。曲だけでなくビデオも楽しめます。【右】アーティスト単位でシングル、アルバムの再生やシャッフル再生も可能
デメリットはバックグラウンド再生ができない点。画面を閉じると音楽も止まってしまうため、少し不便に感じることも。また前述の通り、楽曲数が非公表のため「自分が目当てとしている曲があるか」「SpotifyやAmazon Musicよりも楽曲数が多いか」は何とも言えないのも事実です。
それでも「好きな曲」があれば、無料プランで1曲まるごと楽しめるのは大きなメリットです。