男子高校生がなりたい職業1位YouTuber→「公務員」変化 – 背景は?【ソニー生命調べ】

子どもの頃に思い描く“将来の夢”は人それぞれですが、最近の中高生はどのような職業に憧れを抱いているのでしょうか? ソニー生命保険株式会社は、全国の中高生1000名(中学生200名、高校生800名)を対象に、「中高生が思い描く将来についての意識調査」を実施しました。2021年の調査結果と比較すると、選んだ職業も理由も変わってきているようです。

男子高校生の1位は「YouTuber」から「公務員」に

将来なりたい職業(高校生の回答)

男子高校生のなりたい職業第1位は「公務員」という結果に!(ソニー生命保険株式会社調べ)

男子高校生の将来なりたい職業を順に見てみると、1位は「公務員」(15.8%)、2位は「ITエンジニア・プログラマー」(11.8%)、3位は「会社員」(10.0%)、4位は「教師・教員」(8.5%)、5位は「学者・研究者」(8.3%)となっています。

「公務員」と回答した人からは、「安定した収入を得ることができるから」「人のためになりたいし、社会貢献したいと思ったから」などの理由が挙がっており、その他の回答者からも「将来、多く必要とされている職業だから(ITエンジニア・プログラマー志望)」、「入りたい企業があるから(会社員志望)」、「尊敬できる先生がいたから(教師・教員志望)」、「技術力を上げて人類を発展させたいから(学者・研究者志望)」といったコメントが寄せられていました。

なお、2021年の調査で1位だった「YouTuberなどの動画投稿者」は今回の調査で8位にランクダウン。また、前回の調査で8位だった「プロeスポーツプレイヤー」は10位に届かないという結果に。2年前と比較すると、華やかな世界で夢を追うよりも、収入の安定や社会への貢献を目指すという方向に変化しているようです。

女子高校生の1位は前回と変わらず「看護師」がランクイン!

将来なりたい職業(女子高生の回答)

女子高校生のなりたい職業第1位は変わらず「看護師」という結果に(ソニー生命保険株式会社調べ)

女子高校生のランキングでは、1位が「看護師」(14.2%)、2位が「公務員」(11.5%)、3位が「保育士・幼稚園教諭」(10.3%)、4位が「歌手・俳優・声優などの芸能人」(9.8%)、5位が「デザイナー(ファッション・インテイアなど)」(8.5%)という結果になっています。

看護師になりたい理由については、「病院でお世話になったときに憧れたから」「人の役に立てるから」といった回答が挙がり、2位以降の理由に関しては「安定していて女性が働きやすいと聞いたから(公務員志望)」「小さい子どもが大好きだから(保育士・幼稚園教諭志望)」「音楽や歌うことが好きだから(歌手・俳優・声優などの芸能人志望)」「ファッションが好きで関わりたいから(デザイナー志望)」などのコメントが見られます。

“人の役に立ちたい”という社会貢献への思いは変わらないようで、前回の調査と同様に「看護師」は一番人気の職業でした。一方、「芸能人」という華やかな世界を夢見る女子高校生も多い点や、「公務員」を除くトップ5の回答が男子高校生と異なる点から、女性と男性で考え方が若干、異なる様子がうかがえます。

「YouTuber」は中学生の上位にランクイン

将来なりたい職業(中学生の回答)

高校生では順位を下げた「YouTuber」が男子中学生で1位、女子中学生では3位と上位にランクイン(ソニー生命保険株式会社調べ)

高校生のランキングでは順位を下げた「YouTuber」でしたが、男子中学生では1位に、女子中学生では3位にランクイン。また、女子中学生の回答で前回3位だった「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」が今回1位に浮上しています。

それぞれ職業を選んだ理由を見てみると、「自分の好きなことを発信しつつお金も稼げるから(YouTuber志望)」「ゲームが好きだから(ゲーム実況者志望)」「ボカロをよく聞いていて憧れがあるから(ボカロP志望)」などのコメントが。安定志向の高校生と比較すると、「好き」や「憧れ」を仕事にしたいといった内容の回答が多く見受けられます。

ソニーフィナンシャルグループ株式会社アナリストの森本淳太郎氏は、今回の調査結果を受けて「中学生から高校生になるにつれて、一歩ずつ大人に近づく中、少しずつ“働く覚悟”ができはじめているのかもしれません」とコメントしていました。

社会の変化によって少しずつ変わっていく子どもたちの“将来への見通し”。次に調査が行われる際には、今回の結果とどのような違いが見られるのでしょうか。

出典元:【ソニー生命保険株式会社

※サムネイル画像(Image:abdullah serbest / Shutterstock.com

若林勇希
編集・ライター。編集プロダクションやライティングスクールの講師として5年以上WEBライター業に携わっており、現在は独立してフリーライターとして活動中。これまで様々なジャンルを手掛けてきたが、最近はガジェットやスマホ関連の記事を執筆することが多い。「老後2000万円問題」のために、iDeCoやつみたてNISA、貯蓄型保険なども実践している。

Twitter:@webwriter888

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