ノートPCやペンタブ代わりに使うなど、幅広い用途で使えるiPad。だからこそ、他のタブレットと比べ非常に高価。さらにiPadシリーズ全体で見ると、かなり早いスパンで新モデルがリリースされているという特徴もあります。
機種名 | 発売日 | 最安価格(税込) |
iPad (第10世代) | 2022年10月26日 | 68,800円~ |
iPad Pro(第6世代) | 2022年10月26日 | 172,800円~ |
iPad Pro(第4世代) | 2022年10月26日 | 124,800円~ |
iPad Air (第5世代) | 2022年3月18日 | 92,800円~ |
iPad(第9世代) | 2021年9月24日 | 49,800円~ |
iPad Pro (第5世代) | 2021年5月21日 | 129,800円~ |
iPad Pro (第3世代) | 2021年5月21日 | 94,800円~ |
iPad Air (第4世代) | 2020年10月23日 | 69,080円~ |
iPad (第8世代) | 2020年9月18日 | 38,280円~ |
iPad mini (第5世代) | 2019年3月18日 | 50,380円~ |
そのため、中古でスマホを購入するのに抵抗のある人でも、iPadに関しては最新モデルではなく「型落ち品を中古で狙う」という方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、一部からは「中古品はやめたほうがいい」という声も聞かれるのも事実。そこで、この記事では中古のiPadを購入するときの注意点やおすすめできる中古モデルについて紹介します。
【前提】iPadの中古をやめたほうがいい場合とは?
近年、人気があるiPadのモデルは「iPad(第10世代)」と「iPad Air(第5世代)」。新品価格は、iPad Air(第5世代)が最低価格92,800円(税込)、iPad(第10世代)が68,800円(税込)。新品のiPadは決して安くはないため、中古品を買うほうがお手頃という印象の方も多いのでは。

しかし中古のiPadも3万円~5万円、iPad Proシリーズであれば10万円を超えることも。ある程度の出費は必要です。以下で紹介する3点が気になる方は、前提として中古端末は避けるのが良いでしょう(画像はApple公式サイトより引用)
【前提】ディスプレイや端子のキズなど「使用感」が気になる
中古のiPadは、ディスプレイや端子などに微細なキズがある場合も。

ディスプレイや端子の状態、使用感を気にするユーザーは多いでしょう。たとえばディスプレイのキズはApple Pencilの使い心地に影響し、端子のキズは差し込み口が緩くなって充電ケーブルが抜けやすくなるといったトラブルの原因になることがあります。一般的な買取店でも端子のキズは査定の減額対象となります。こうしたキズなどが気になる場合は、中古はおすすめしません
なお、安価かつ新品同様の使用感のiPad端末を買いたいなら「Apple認定整備済製品」がおすすめです。
【前提】バッテリーの劣化・寿命が気になる
中古のiPadを購入する場合、前の所有者がどの程度のペースで端末を使用していたかによってバッテリーの持ちが大きく変わってきます。一般的に端末に利用されているリチウムイオンバッテリーは「充電100%」を1回として、500回の充電を行うと寿命が近いとされます。

たとえばiPad Air(第5世代)のWi-FIモデルの場合、Appleにバッテリー修理を依頼したときの見積額は18,800円(税込)。AppleCare+に加入している場合は無償での修理が可能ですが、中古の持ち込み端末がAppleCare+に加入できるかは「微妙」なところ。AppleCare+に加入していなければ、基本的に通常使用による劣化でのバッテリー交換は有償です(画像はApple公式サイトより引用)
中古品を購入したとしてもバッテリー交換で18,800円の修理費用が早期にかかる可能性があるなら、分割払いなどで新品のiPadを買い、AppleCare+に入る方が良いというのも1つの考え方です。
【前提】手厚い製品保証を重視したい
iPadの中古品を購入する場合、一般的にはAppleではなく購入先の店舗の保証サービスが適用されます。そのためAppleCareと比較すると、サービスが手薄と感じる場合も。
たとえばゲオモバイルでiPadを中古で購入すると、中古販売店としては比較的手厚い中古端末の保証を提供しています。

ゲオモバイルでは、中古端末購入時に「加入金2,178円(税込)+ 端末販売価格(税込)× 6%」を支払うことで中古スマホ保証に加入可能。ガラス割れや水没、破損、自然故障に対応しています。ただし、保証期間は加入から1年間です。なおかつ、バッテリー不良、充電不良が保証対象外な点や保証サポートを1回受けた時点でサポートが終了となる点には注意が必要です
(画像引用元:ゲオモバイル公式サイト)
AppleCare+ならばバッテリーの無償交換が可能な他、保証が1年間に2回まで受けられる点でより保証が手厚いのは事実です。総じて「中古端末が新品端末と同等の保証を得るのは簡単ではない」ため、保証を重視したい人にはあまり中古はお勧めできません。
iPadの中古の購入がおすすめできる3つの場合
ここまでに紹介してきた「前提条件」をすべてクリアしていているならば、iPadの中古品の購入はとりあえず検討の価値があります。特に以下の3つの場合のいずれかに当てはまるならば、中古の購入はおすすめです。
前の所有者がApple Careに加入している場合は「名義変更無しで利用可」
中古で購入したiPadの前の所有者がAppleCareに加入していた場合、名義変更なしで保証を利用できるのは大きなメリット。

つまり、前の所有者が加入していれば、中古品を購入したあとも、AppleCareの特典をそのまま受けることができるということ。端末の状態が悪くても、AppleCareの修理サービスを利用すれば新品同様になる可能性があります。alt= 前の所有者がApple Careに加入している場合は「名義変更無しで利用可」(画像はApple公式サイトより引用)

その端末がAppleCareの対象かどうかは、Apple「デバイスの保証状況の確認」ページよりデバイスのシリアル番号を入力することで確認可能。シリアル番号は中古端末の販売店で値札などに併記されていることがあります。もし不明な場合は店員さんに「高価な買い物なので念のためデバイスのシリアル番号も確認したいです」と伝えれば、確認してもらうことができるでしょう(画像はApple公式サイトより引用)
その端末が運よくAppleCareの対象ならば、名義変更なしで保証を利用できるので多少端末の状態が悪くとも迷わず買ってしまっても問題ないでしょう。
●Apple「デバイスの保証状況の確認」は→こちら
OSサポート期間を重視する場合 | iPadはOSサポート期間が長め
iPadはOSのサポート期間が長いのが特徴のため、中古で買った端末のOSサポート期間も長めです。iPadOSの大型アップデートは年に約1回あり、アップデートは平均7世代ほどに対応。リリースから4~5年程度はOSのサポートを受けられる可能性が高くなっています。
●「iPadのiOSサポート期間について」は→こちら

なお2023年中のリリースが予測されている「iPadOS 17」については、iPad(第6世代~第10世代)、iPad Air(第3世代~第5世代)、iPad mini(第5世代・第6世代)、iPad Pro(2017年以降)とされています。2015年に発表された初代iPad Proが対象外となったことが話題となりましたが、実質的に8年もサポートが続いたのは「非常に手厚い」と言えるのではないでしょうか(画像はApple公式サイトより引用)
あくまで普段使いの場合 | 中古・型落ちでも普段使いには十分高性能
「最新モデルならではの高性能さ」を求めておらず、あくまで通常の用途であれば中古・型落ちでも、性能的には十分と言えます。
たとえばiPad Air 3はA12 Bionicチップを搭載しており、中古や型落ちでもネットサーフィンや動画視聴、外出先でのちょっとした作業といった用途には十分な性能を有しています。