今日もフリマアプリには、日本全国からさまざまな商品が出品されている。中には、こんなもの一体、誰が買うのだろうかと、つい疑問に思ってしまうような出品物でも、しれっと買い手が付いていることがあるのだから驚きだ。しかし、そうして売れている商品の中には、見るからにきな臭く、怪しいものが紛れ込んでいるのもまた事実である。
2023年9月5日に投稿された、つーちゃん@KasaneLove288さんの「iPhone6sのジャンク53000円で売れてるのおかしいと思って出品一覧見てみたら…………」という書き込みには、件の商品ページとともに、同商品を出品したユーザーの出品物一覧をスクショした画像が添えられていた。この投稿には、1100件を超える「いいね」がついており、インターネット上で大きな話題となっている。
今回は、こちらの投稿に関する詳細を皆さんにご紹介したい。
iPhone6sのジャンク53000円で売れてるのおかしいと思って出品一覧見てみたら………… pic.twitter.com/1gArhA24xR
— つーちゃん (@KasaneLove288) September 5, 2023
iPhone6sのジャンク品がまさかの53,000円でSOLD OUT
iPhon6Sは、今から8年前の2015年9月にApple社から発売されたスマホである。中古での取引価格の平均は、2023年現在9,000円～13,000円ほどが相場だ。しかし、投稿された画像では、ジャンク品であるにかかわらず53,000円という高値で取引されている。
（画像は「つーちゃん（@KasaneLove288）」さん提供）
思わず「これは、なんだかおかしいぞ」と思った投稿者のつーちゃんさん。フリマアプリの値段設定は出品者が自ら決められるため、高額であること自体は何も問題はないのだが、強気な価格でありながらも売れているというのが、不思議で仕方ないのである。
（画像は「つーちゃん（@KasaneLove288）」さん提供）
この状況に納得のいく答えが見いだせなかったつーちゃんさんは、出品者の出品物一覧に飛んでみたところ、なんとそこにはありとあらゆるジャンク品の画像が並んでいた。どの商品も、設定価格は平均よりもかなり高めであるにもかかわらず、すべてSOLD OUTとなっている。
これは一体、どういうことなのだろうか……？
マネーロンダリングの可能性を疑う声多数
この投稿を見たネットユーザーたちは、次第にざわつきだし、「iPad無印かAir2っぽいけど20万はおかしい 今のM2iPadPro買えるわ」といった声や、「おそらくポイントの現金化かも」「換金とかしてんのかな？ 俺も昔していたし」など、さまざまな憶測が返信欄では飛び交っている。
しかし、コメントの中で圧倒的に多かったのが、マネーロンダリングではないかとの書き込みだった。マネーロンダリングとは、犯罪によって得たお金の出どころや、本来の持ち主をわからなくする行為のことである。
今回、スクショ画像を撮影されたアカウントは、仲間内でフリマアプリを経由したジャンク品の売り買いをすることによって、資金洗浄を行っている可能性が高いというのが、ネットユーザーたちの推理だ。
もし本当に、マネーロンダリングであれば、オトナライフが記事に取り上げるよりも、通報する案件であることに間違いはないのだが、フリマサイトによっては運営に連絡しても対応されない場合が多いらしく、今回のアカウントも怪しいながら放置されたままである。
情報提供はお住いがある地域の管轄の警察署へ
さまざまな家電のジャンク品を高額で取引している、怪しいアカウントの出現を報告する今回の投稿。
一般のユーザーがうっかり購入してしまうことはまずないと思うが、フリマサイトが密かに犯罪の温床になっているということは、皆さんにも知っておいていただきたい。
メルカリでは、マネーロンダリングおよびテロ資金供与への関与が疑われる行為や取引に関しては、厳しく取り締まっているため、あまりこうした事例は報告されないが、フリマサイトによっては、運営がガバガバなのが現状だ。このような見るからに疑わしい取引きを行っている場合は、運営に連絡するのではなく、直接警察署に電話で連絡を入れるのが一番、手っ取り早い。
その際は緊急時の110番ではなく、お住いがある地域の警察署の電話番号に直接、連絡をいれるようにしよう。なお、この件、筆者の方で念のため先ほど警察に情報提供させてもらったので、この記事があがる頃にはなんらかの進展があるかもしれない。
※サムネイル画像（Image:つーちゃん（@KasaneLove288））」さん提供）
