米・Apple社が2023年9月に発売した「iPhone 15」シリーズ。USB-Cの充電ポートを搭載し、他社デバイスとの互換性が高まったことを歓迎する声がある一方、他社製のケーブルとの相性を心配するユーザーも。中国のApple専門店がユーザーに注意喚起をしたことがきっかけで、その安全性を疑問視する声があがっているという。Appleにとって、新たな試みといえるUSB-Cだけに、懸念材料が浮かび上がっても不思議ではないがはたして……。
iPhone15シリーズに、Androidのケーブルを使えない?
2023年9月22日に世界で同時に発売されたiPhoneの新シリーズ「iPhone 15」シリーズ。これまで搭載していたLightningに代わって、USB-Cの充電ポートを採用したことで、他社デバイスとの互換性が高まり、ユーザーからは歓迎する声が挙がっていた。
一方、中国のテクノロジーを紹介するWEBサイト「GIZMOCHINA」は24日、中国・広東省のApple専門店が「iPhone 15の充電に、Android Type-Cケーブルを使用しないよう顧客に勧告した」と報じている。この専門店は、iPhone 15シリーズと、Androidのインターフェースのピン配列の違いについて言及。これが原因で加熱しやすくなるというのだ。
事実であれば、iPhoneそのものの不具合・故障にとどまらず、ユーザーの安全にも影響を及ぼすだけに、真相が明らかになるまではユーザーは楽観視できないだろう。
高価な純正ケーブルを買わせるため?
広東省のApple専門店だけではなく、他のApple専門店も過熱の危険性を理由に、iPhone 15シリーズにAndroidのケーブルを使用しないように注意喚起しているという。しかし、これらの警告について、GIZMOCHINAは「Androidメーカーの製品よりも、価格が大幅に高くなる傾向にある公式充電ケーブルの購入をAppleが奨励しようとしているのではないか、との懸念を表明している」と、批評家の声を紹介している。
現時点で、iPhone 15シリーズとAndroidのケーブルの互換性について、Appleからの正式な見解は発表されていない。ユーザーからは「過熱は重大な事故にもつながりかねないため、純正のケーブルを使うべき」「他社よりも高価な、Appleの純正ケーブルの購入をすすめているにすぎない」など、さまざまな声があがっていて、意見を二分する事態になっている。
引用元:【GIZMOCHINA】
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