中古iPhoneを安く買えることで注目されている「Back Market(バックマーケット)」。筆者も実際に購入したところ傷ひとつない美品が届きました。でも、もし購入後に何かトラブルがあった場合は、しっかり対応してもらえるのでしょうか? そこで今回は、実際にBack Marketで購入したiPhoneにトラブルがあり、最終的に1年保証で同等品に交換してもらった知人Aさんの話を紹介したいと思います。
中古のiPhoneが安く買える「Back Market」ってどうなの?
リファービッシュ(整備済み)品のiPhoneを格安で買えると評判の「Back Market(バックマーケット)」。
名前が一見「Black Market(ブラックマーケット)」のように見えるので、ちょっと怪しい感じもしますが、実際に筆者がAグレードのiPhoneを購入したところ、キズひとつない極上品が届きました。そのときの記事はこちらで確認してください。
筆者が購入したiPhoneはバッテリーの最大容量も90%あり、動作には何の問題もありませんでした。でも、もし届いたiPhoneに問題があった場合は、いったいどうすればいいのでしょうか?
そこで今回は、Back Marketで購入したiPhoneに不具合があり、実際に1年保証で代替品と交換してもらった知人Aさんの体験を紹介したいと思います。
●Back Market(公式)は→こちら
そもそもBack Marketにはどんな保証がある?
Back Marketは買い取った中古品をそのまま売るのではなく、販売業者が不具合をしっかり直した整備済み品を販売するのがウリとなっています。
グレードはAからCまで3段階ありますが、これは本体や液晶画面の傷の状態で分類されており、すべての商品でバッテリーの最大容量は80%以上を保証しています(80%以下だった場合は即返品可能)。
Back Marketは保証も充実しています。まず、商品の受取り日から30日以内であれば理由を問わず返金可能となっています。
また、購入後から1年(12ケ月)以内に技術的故障が生じた場合は修理または交換(それが難しい場合は返金)してもらうことができます。
現物を確認せずにネットで購入するわけですが、このくらい充実した保証があれば、安心して購入できるでしょう。
●Back Market「購入後30日以内に気が変わった場合はどうすればよいですか?」→こちら
●Back Market「12ケ月間の売り主保証」は→こちら(PDF)
30日以内の返品保証や12ケ月間の売主保証があるBack Marketですが、中古なので、どうしても不具合のある商品も含まれています。
筆者の知人Aさんが購入したiPhoneはAグレードでバッテリーの最大容量は90%でした。
AさんはこのiPhoneをメインスマホとして使用しておらず、初期設定を済ませたあとはしばらく放置していたそうです。
その後、iPhoneを使おうとしたところ、バッテリー残量が0%で起動しません。最初はさほど気にしていなかったのですが、電源をオフにした状態でも2~3日後にはバッテリー残量が0%になることが確認されました。
しかし、そのことに気が付いたときはすでに初期保障の30日は過ぎていたのです。
Aさんは「この症状はBack Marketの1年保証の対象にならないかも……」と思いながら、Back Marketのサポートに連絡したそうです。
Back Marketのサポートへの問い合わせ手順
サポートと交渉した結果、同等品と交換してもらえることに!
Back Marketのサポートは、土日祝日を除く24時間以内に回答してくれるそうなので、Aさんが今回のiPhoneの症状を伝えたところ、すぐにサポートから返事があったそうです。
しかし、「バッテリーの自然消耗に関しては動作保証の対象とはしておりません。お力になれず申し訳ございません」とつれない返事が届きました。
Aさんはこの塩対応に納得いかず、「バッテリーの最大容量が90%でも、電源オフにして2~3日で0%になるのはバッテリーの自然消耗や通常の経年劣化には該当しないのでは?」としつこく食い下がったところ、最終的に以下のような対応をしてもらうことになったそうです。
「販売業者にて検品を行い、不具合が確認され、1年間の動作保証の範囲内の場合は修理対応、または商品の交換対応を行います。交換商品の在庫がない場合はご返金での対応になります。販売業者によって部品は純正ではないものを利用しております。また、不具合が確認できない場合は、〇〇様へご返送いたします。」
つまり、修理や交換の対象になるかどうかは現物を見ないと判断できないので、Back Marketの負担で1年間の動作保証(修理・交換)のためヤマト運輸の返送サービスを手配してくれることになったのです。
Aさんは、iPhoneを返送しても異常なしと判断されて、そのまま返品されてくるのではないかと、少々不安だったそうですが、結果的には、iPhoneを返送後すぐに同等の代替品が送られてきたそうです。
Back Marketのサポートとのやり取りで意外な事実が判明!
結果的に1年保証が適用され、状態のよい代替品に交換してもらえたAさんですが、今回のやり取りでいくつか気になったことがあったそうです。
まず、最初の問い合わせ段階で「バッテリーは消耗品なので保証の対象外」と言われたこと。恐らく多くの人がここで諦めてしまうのではないかというのです。
確かに、今回の症状は筆者もあまり聞いたことがないレアケースなので、Back Market側も多少混乱したのかもしれません……。
次に、Aさんはサポートとのやり取りのなかで、ある返答に驚いたといいます。それは「バックマーケットはマーケットプレイスを運営しており、商品の販売は販売業者が行っております」という部分。
つまり、Back Marketは販売業者ではなく、あくまでも中古iPhoneを販売するWebサイト(マーケットプレイス)を運営している仲介業者にすぎないということ。
iPhoneの販売は登録業者が行っているため、売主保証に基づく紛争について、Back Marketは責任を負わないというのです。
Aさんは、すぐに「12ケ月間の売主保証」のPDFで内容を確認したそうですが、確かにこのことは「5.責任」の項目で明記されていました。
「なるほど、だからとにかくiPhoneを販売業者に返送してほしいと言っているのか……」と、Aさんはようやく事の次第を飲み込めたと言います。
まとめ
いかがでしょうか? 今回はBack Marketの保証内容や、購入したiPhoneにトラブルがあった場合にどうすればいいか、その対処方法を紹介しました。
今回のAさんの症状は非常にレアケースで、バッテリーの最大容量は90%ありますし、そもそも消耗品は保証対象外です。
「本来ならBack Market側は突っぱねることもできたと思うんですよね……」と、Aさんも感じていたと言います。
むしろ、しつこく何度も質問して食い下がるAさんに最後まで付き合ってくれたサポートには、感謝しているとのことでした。
いずれにせよ、Aさんの場合はしっかりBack Marketの1年保証が適用され、同等品に交換してもらうことができました。
ちなみに、交換してもらったiPhoneのバッテリー最大容量は96%で、もちろん2~3日電源をオフにしてもほとんどバッテリーは減っていなかったそうです。
皆さんも、もし、Back Marketで購入したiPhoneなどに不具合がある場合は、とりあえずサポートに相談してみてはいかがでしょうか。