楽天ゴールドカードのメリット・特徴と損益分岐点、年会費をゴールド保有者がレビュー

楽天ゴールドカードの年会費は2,200円と安く、リーズナブルに持つことができるゴールドカード。年会費の安さと、審査に通過しやすいことから若い世代にも人気のゴールドカードです。

楽天ゴールドカードのメリット・特徴と損益分岐点、年会費をゴールド保有者がレビュー1

筆者も楽天ゴールドカードを愛用しているゴールド保有者の一人です。愛用している理由のひとつが、ゴールドカードならば利用限度額が最高200万円に上がること。額がそれなりに大きいので、何かと便利なことと誕生月に還元率が上がる特典も目当てのひとつです。さらに記事内で詳しく書きますが、2,200円程度の年会費ならばすぐに損益分岐点をクリアし、ポイント還元で元が取れると判断しているのも楽天ゴールドカードを愛用する理由です

しかし、年会費2,200円とは言え「有料のクレジットカード」であるのは事実。メリットや特徴を一つひとつ検討していったうえで、「年会費に見合うの?」「通常カードで十分じゃない?」と疑問を持つ人もいるでしょう。

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実際、基本のスペックは通常の楽天カードとあまり変わらないのも事実。2021年4月に改悪されたことから、楽天ゴールドカードにメリットを感じないという人もいるでしょう。買い物の仕方にもよりますが「誕生月に年会費分をペイする」のは、意識的に行動しないと非現実的という面もあります

そこでこの記事では、楽天ゴールドカードのメリットや特徴と損益分岐点、年会費などについて、実際に楽天ゴールドカードを保有している筆者がレビューします。

楽天ゴールドカードの基本情報と審査基準

楽天ゴールドカードの基本情報と審査基準をおさらいしておきましょう。

楽天ゴールドカードの基本情報と審査基準

楽天ゴールドカードは、通常の楽天カードの上位カード。比較的簡単に持てるゴールドカードです(画像は「楽天カード」公式サイトより引用)

楽天ゴールドカードの基本情報
年会費 2,200円(税込)
※家族カード 550円(税込)
利用額 最高200万円
ポイント還元率 0.2~4.0%(基本還元率1.0%)
※貯めた楽天ポイントは1ポイント=1円で買い物や支払いに利用可能
※2ポイント=1マイルでANAマイルに交換可能
旅行保険 海外:最高2,000万円補償利用付帯
国内:なし
ETCカード 発行手数料、年会費ともに無料
付帯機能 楽天Edy、 楽天ポイントカード
国際ブランド Visa、Mastercard、JCB
タッチ決済
Visa、Mastercard、JCB
発行会社 楽天カード株式会社
発行まで期間 申込みから約1週間

楽天ゴールドカードの申込み基準については、楽天カードの公式サイトで「20歳未満、学生、海外在住の方はお申し込みいただけません。」と明記されており、審査基準についても「楽天ゴールドカード独自の審査基準により発行させていただきます。」となっています。

通常の楽天カードは学生や主婦でも比較的作りやすいカードですが、楽天ゴールドカードの審査はそれよりやや厳しめ。もっとも、あくまで「流通系」クレジットカードの一種のため、銀行系のクレジットカードなどと比較すると、はるかに発行しやすいゴールドカードと言えます。

楽天ゴールドカードのメリット・特徴8選

楽天ゴールドカードのメリットと特徴を8つ紹介します。

【1】楽天ゴールドカードは年会費が安い!

何と言っても特徴のひとつは、他のゴールドカードと比較して年会費が安いことです。

【1】楽天ゴールドカードは年会費が安い!

たとえばアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの年会費は31,900円(税込)。このように代表される他社のゴールドカードと比較して、楽天ゴールドカードは圧倒的に年会費が安い点が特徴的です(画像は各公式サイトより引用)

カードの種類 楽天ゴールドカード アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード JCBゴールド エポスゴールドカード
年会費(税込) 2,200円 31,900円 11,000円 5,000円?
※年間50万円以上の利用、または招待での入会により無料
国際ブランド Visa
Mastercard?
JCB
アメリカン・エキスプレス JCB Visa
申込年齢 20歳以上 20歳以上 20歳以上 満18歳以上
(高校生不可)
年間利用限度 200万円 利用実績に応じる 300万円 300万円
ポイント還元率 0.2~4.0%
(基本還元率1.0%)
0.3%~1.5%
(基本還元率1.0%)
0.5~5.0%
(基本還元率0.5%)
0.5~10.0%
(基本還元率0.5%)
海外旅行保険 最大2,000万円 最大1億円 最大1億円 最大1,000万円
国内空港ラウンジ 年2回まで無料 回数制限なし 回数制限なし 回数制限なし

楽天ゴールドカードは年会費が安い分、他のゴールドカードと比較してサービスは劣りますが、国際ブランドは3つから選択が可能。申込み前に、欲しいメリットが含まれているか確認しておきましょう。

【2】楽天市場・楽天ブックスで誕生月にポイントアップ

楽天ゴールドカードで誕生月に買い物をするとポイントがアップする特典がついています。

【2】楽天市場・楽天ブックスで誕生月にポイントアップ

楽天ゴールドカードでは、バースデープレゼントとして誕生月に楽天市場・楽天ブックスで楽天ゴールドカードを利用すると「+1倍(条件・上限あり)」のポイントが進呈されます。通常、楽天市場や楽天ブックスで楽天ゴールドカードを利用するとポイントが3倍になるので、合計で4倍のポイントが得られるということです。いつもよりお得にお買い物できます

【3】年会費無料のETCカード

通常だと550円(税込)の年会費がかかりますが、楽天ゴールドカードなら ETCカードの発行料・年会費が無料になります。 ETCカードの利用分でも100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。

【4】利用可能額が最高200万円

楽天ゴールドカードの利用可能額(上限額)は最高200万円。通常の楽天カードは最高額100万円なので、大きめの買い物をカードでしたい場合に便利です。また、利用機会が多く利用上限を上げる可能性がある方にも楽天ゴールドカードはおすすめです。なお、 個人の利用可能額は楽天ゴールドカード独自の審査基準によって決定されます。

【5】空港ラウンジが年に2回まで無料

【5】空港ラウンジが年に2回まで無料

通常、空港ラウンジを無料で利用できる特典は、年会費1万円程度のゴールドカードに付帯しているのがほとんどです。それに対し、楽天ゴールドカードは年会費2,200円(税込)で空港ラウンジを年2回まで利用可能。空港ラウンジの利用料は1人あたり1,000円~1,500円程度なので、年2回空港ラウンジを利用するのであれば楽天ゴールドカードの年会費2,200円をほぼペイできる計算です

参考元:楽天カード

【6】海外トラベルデスクが無料で利用可能

ニューヨーク・ホノルル・パリ・ミラノ・上海など世界38の拠点で、現地トラベルデスクを無料で利用できます。パスポート・カードの紛失や盗難、病気やケガなどの緊急時のサポートのほか、ツアーやレストランなどの予約サポートも受けられるため、安心して海外旅行できます。

【7】旅行保険も利用付帯

楽天ゴールドカードには、海外旅行時の保険として傷害死亡・後遺障害に最高2,000万円の保証がつきます。通常の楽天カードにも同じ内容の旅行保険が付帯しているため、楽天ゴールドカード独自のメリットとまでは言えないものの、何かと不安な海外旅行時の保険として安心感があります。

【8】楽天証券でのクレカ積立で還元率アップ

楽天証券では積立の決済にクレジットカードを利用できます。通常の楽天カードなら0.5%の還元率ですが、楽天ゴールドカードなら還元率0.75%なのでよりお得にポイントを貯められます。なお、代行手数料が年率0.4%(税込)以上のファンドであればカードの種類に関係なく還元率は1.0%になります。

楽天ゴールドカードの「損益分岐点」はいくら?

損益分岐点とは、かかった費用と利益がゼロになる状態。分かりやすく言うと、楽天ゴールドカードの年会費2,200円をペイできる状態のことです。楽天ゴールドカードの損益分岐点はいくらになるのか解説していきます。

楽天ゴールドカードの年会費を回収できる「損益分岐点」

楽天ゴールドカードは通常のショッピング還元率が1%で、楽天市場・楽天ブックス利用時の還元率は3%になります。楽天市場・楽天ブックスで買い物した場合のポイント還元で計算すると、年会費2,200円を回収するには年間73,333円のカード利用が必要です。12カ月で割ると、月々の利用額が6,111円あれば、年会費を回収できます。

 

楽天ゴールドカードの年会費を回収できる「損益分岐点」

普通に楽天を利用しているなら、意識せずとも月に6,000円程度の買い物をしている方は多いでしょう。楽天市場や楽天ブックスの利用頻度が低くとも年に1回程度、家電を買い替えたり、ふるさと納税などを行えばすぐに達成できる金額です。そのため年23,333円という金額は損益分岐点として低いと言えるでしょう(画像は「楽天市場」公式サイトより引用)

ちなみに計算式は以下の通りです。
・73,333円×0.03%(ポイント還元率)=2199,99円(年会費)

楽天ゴールドカードから楽天プレミアムカードに乗り換えるべき「損益分岐点」

楽天ゴールドカードの上位カードである楽天プレミアムカードは年会費11,000円。楽天市場・楽天ブックスでの買い物で通常5%です。お誕生月の特典を含めると最大6%のポイント還元を受けられます。

6%のポイント還元を受けられる条件は、以下の通り。
・楽天プレミアムカードで「楽天市場コース」を選択

この条件のもと、楽天ゴールドカードから楽天プレミアムカードに乗り換えるべき「損益分岐点」を計算すると、楽天市場で必要な買い物額は年間37万円。37万円買い物した場合、楽天プレミアムカードで獲得できる楽天ポイントは22,000ポイント。楽天ゴールドカードの場合は11,000ポイントとなるため、差額の11,000円で年会費をペイできる計算です。

つまり年間37万円以上、楽天市場で買い物をするなら楽天プレミアムカードに乗り換えたほうがお得です。年73,333円~37万円未満の利用額の場合は、楽天プレミアムカードのメリットや特典を確認したうえで、多少の「持ち出し」があっても乗り換えるか楽天ゴールドカードのまま使い使い続けるかを判断しましょう。

楽天ゴールドカードに関するよくある質問

楽天ゴールドカードについて、よくある質問をまとめました。

楽天ゴールドカードは通常カードよりも魅力がない?

2021年3月以前は、楽天市場で楽天ゴールドカードを利用するとポイント4倍がついていましたが、2021年4月以降は通常の楽天カードと同じポイント2倍に変更されています。先述したように、お誕生日月は特典として最大4%のポイントがつきますが、付与される海外旅行傷害保険の補償額は通常カードと同じ最大2,000万円。
ETCカードの発行手数料・年会費こそ無料になりますが、利用する機会やそもそもETCカードを必要としない人などはそれほどメリットを感じないことも事実です。

楽天ゴールドカードの年会費は?また年会費の請求はいつですか?

冒頭で紹介したように楽天ゴールドカードの年会費は2,200円。入会月の翌々月27日(土日祝日の場合翌営業日)に引き落とされます。

楽天カードから楽天ゴールドカードへの切り替え方法は?

楽天カードから楽天ゴールドカードに切り替えたい場合は、楽天e‐Naviから変更可能。「お申込み(カード/サービス)」から「カードの切り替え」を選択し、表示されているクレジットカードの中から楽天ゴールドカードを選択します。「お持ちのカードを切り替える」をタップし、画面の指示に従ってカード情報などを入力すれば手続き完了です。

まとめ

楽天ゴールドカードは、年に2回空港ラウンジを使う方、年間で73,333円分の買い物を楽天市場または楽天ブックでする方であればメリットを感じるでしょう。一方で、あまり楽天市場で買い物をしない場合などは通常の楽天カードで十分なこともあります。メリットや損益分岐点を比較したうえで、楽天カードと楽天ゴールドカードのどちらが合っているか検討してみましょう。

※サムネイル画像は(Image:​「楽天カード」公式サイトより引用)

オトナライフ編集部
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