イーロン・マスク氏の意向を反映し、2023年7月24日に正式にTwitterからサービス名を変更したX。それに伴いさまざまな機能も変更されました。
今回は2023年10月最新版のブラウザ版X(旧Twitter)でできることや使い方、アプリ版との機能差などについて詳しく解説します。
ブラウザ版X(Twitter)を利用するメリットやアプリ版との違い
まずはブラウザ版X(旧Twitter)の変更点や、アプリ版との相違点を詳しく解説します。
ログインせずにポストが閲覧できなくなった
旧Twitterでは、ブラウザ経由であれば「ログイン不要での閲覧」が可能でした。Xへ変更された直後は、ログインなしでのポストの閲覧は完全に不可能に。しかし、2023年10月現在は一部アカウントのみ、ログインなしでも一部アカウントのみブラウザ閲覧できる状態です。

ブラウザ版X(旧Twitter)ではアプリ版と同様に、ポストやXアカウントのリンクにアクセスしようとすると、基本的にログインもしくは新規アカウント登録が求められます。アカウントを作成せずにXを見ることは、ほぼできないと言っても過言ではありません
一方、基準は不明ですが、直接アクセスすれば閲覧できるアカウントとできないアカウントがあります。ブラウザのシークレットモードで確認してみました。

【左】NHKニュース公式アカウントは閲覧可能。【真ん中】筆者が個人で所有している、フォロワー数1万7000人程度のアカウント(X Premium無課金)は閲覧不可。【右】オトナライフ公式X(旧Twitter)は「問題が発生しました」と表示されました
なお、閲覧できるアカウントであっても、2023年10月現在はタイムラインの時系列がバラバラに表示されていることも。なお、一部の投稿は、Yahoo! リアルタイム検索を通して見ることができます。
X Premium のサブスクリプションが年間4,800円安い
X Premium(旧Twitter Blue)とは、Xの有料サブスクリプションサービスのこと。投稿済みのポストを編集する機能や、アカウント名の横に青いチェックマークの認証バッジを追加できるなどの特典を受けることができます。

X Premium(旧Twitter Blue)はブラウザまたは公式アプリから申し込むことが可能ですが、月額料金が異なります。アプリから申し込む場合はiOS/Android共に月額1,380円(税込)かかりますが、ブラウザ版から申し込む場合は月額980円(税込)です。一年間月払いで利用すると、ブラウザ版から申し込んだ方が4,800円も安くなります
X Premiumの特典のひとつが、自分のポストが「おすすめ」に表示されやすくなるという点。「おすすめ」はユーザーの関心のあるアカウントやポストを自動的に選択して表示する機能で、Xのアルゴリズムによって選別されます。
このアルゴリズムは2023年3月31日にオープンソース化され、X Premiumユーザーのポストが優先的に選ばれていることが判明しました。
X Premiumのユーザーはアカウントやポストをより効果的に多くの人にアピールすることができるということを意味しており、非常に魅力的なメリットと言えます。
X(Twitter)APIの仕様変更によるクライアントアプリ終了の影響を受けない
X(旧Twitter) APIの無料提供終了に伴い、さまざまなサードパーティアプリや外部ツールが終了しています。しかし当然ながら、ブラウザ版のX(旧Twitter)はX社によって運営されているため、仕様変更による影響を受けることはありません。
余談ですが、2023年4月にはブラウザ版の旧Twitterの青い鳥のアイコンが、柴犬「かぼすちゃん」に突然変更されるという騒動もありました。

「かぼすちゃん」はイーロン・マスク氏が推す暗号資産「ドージコイン」のキャラクター。Twitte(当時)rはイーロン・マスク氏の意向を受けてアイコンを変更したと考えられますが、変更されていた期間はたった3日間でした
この騒動から分かったことは、「ブラウザ版X(旧Twitter)は、アプリ版よりも各種機能やユーザーインターフェースの変更の反映が早い」こと。これは、ブラウザ版の大きなメリットと言えるでしょう。
スマホからブラウザ版のX(Twitter)を開く方法
ここからは改めて、スマホからブラウザ版のX(旧Twitter)を利用する基本的な方法をご紹介します。
ブラウザ版のX(旧Twitter)は、SafariやGoogle Chromeから「https://mobile.twitter.com/」にアクセスし、ログインまたは新規アカウントを登録することで閲覧できます。
ブラウザ版X(Twitter)でポストを閲覧・投稿する方法
ブラウザ版X(旧Twitter)でポストを閲覧・投稿する方法は以下の通りです。使用方法はアプリ版のXとほぼ同様です。

【1】ブラウザ版X(旧Twitter)にログインすると、「おすすめ」タイムラインが表示されます。アプリ版と同じく、タブを「おすすめ」「フォロー中」に切り替えて、画面を上下にスクロールしてタイムラインを閲覧します。ポストを投稿する方法は①ポストボタンをタップします。【2】ポストの編集画面が開きます。ポストしたい内容を入力し、②「ポストする」ボタンをタップすると、投稿が完了します
ブラウザ版のX(Twitter)のみで使用可能な機能の例
X(Twitter)には、アプリ版では使用できず、ブラウザ版だけで使用できる機能があります。ブラウザ版のみ使用可能な機能をご紹介します。
予約投稿
予約投稿とは、ポストを投稿する日時を指定して予約できる機能のことです。2023年10月現在、ブラウザ版Xでは予約投稿が可能ですが、アプリ版からは予約投稿できません。
ブラウザ版Xから予約投稿機能を使用する手順は以下の通りです。

【1】ポストの編集画面で①予約投稿ボタンをタップ。【2】予約設定画面が開くので、投稿したい日付と時刻を指定します。②「確認する」をタップすると、予約設定が完了し、ポストの編集画面に戻ることができます。【3】投稿内容を入力し、③「予約設定」をタップすれば予約投稿が完了です
ブラウザ版のX(Twitter)では対応していない機能
スペースの開催やスピーカーとしての参加は、アプリ版のXからのみ行うことができます。ブラウザ版のXでは、リスナーとして参加できるのみです。
また、複数のXアカウントを持っている場合、アプリ版だと切り替えて利用できるアカウントの個数は無制限ですが、ブラウザ版は最大5個までと制限されています。
ブラウザ版X(Twitter)が開けない時の対処法
ブラウザ版のX(旧Twitter)が開けない場合の対処法をご紹介します。
通信環境が悪い場合
当然ですが、ブラウザ版X(旧Twitter)はインターネットに接続していなければ利用できません。Wi-Fiやモバイルデータ通信の状況が悪い場合は、ブラウザ版Xが開けないことがあります。この場合は、通信環境を見直したり、回線を切り替えたりなどしましょう。
ブラウザアプリが不安定な場合
使用しているブラウザアプリ自体が不安定な場合、ブラウザ版X(旧Twitter)も正常に動作しないことがあります。この場合は、ブラウザアプリのキャッシュや履歴を削除したり、再起動や最新バージョンに更新するなどしましょう。
それでも開けない場合
上記の方法でもブラウザ版X(旧Twitter)が開けない場合は、X側のサーバーに問題が発生している可能性があります。この場合は、Xの公式アカウントやサポートページなどで障害情報を確認したり、しばらく時間をおいてから再度アクセスしたりすると解決できます。
まとめ
今回はブラウザ版X(旧Twitter)についての使い方や変更された点、アプリ版との相違点を解説しました。
X Premiumのサブスクリプションサービスがブラウザ版Twitterで申し込みをした場合、アプリ版よりも年間4,800円も安いというのは大きな違いです。「Xのサブスクリプションを安く利用したい」「予約投稿を行いたい」といった場合は、ログインする手間は発生しますがブラウザからXを利用してみることをお勧めします。
※サムネイル画像(Image:BongkarnGraphic / Shutterstock.com)