完全ワイヤレスイヤホン市場でトップに立つApple。その原動力が「AirPods」だ。iPhone 15と同じくブランドカラーともいえるホワイトのシンプルなデザインで、その新規性ゆえに「耳からうどんが出ている」と揶揄されたのは過去の話、いまではおしゃれイヤホンの代名詞となっている。人気の背景には、個性的な商品カテゴリーも関係している。スタンダードモデルの「AirPods」、音環境を追求した本格仕様の「AirPods Pro」、オーヴァーイヤー型ヘッドフォンの「AirPods Max」と、ユーザーの嗜好や音へのこだわり度合によってセレクトできる。
これら3大商品カテゴリーから、それぞれ2024年から新型機が投入されるというニュースが報じられた。AirPodsファンにとっては朗報だろう。
「AirPods（第4世代）」は上位モデルと下位モデルの2種類？ノイズキャンセリングも
最新機種「AirPods（第3世代）」からどのように進化するのか
Apple界隈に精通するBloombergのMark Gurman氏が報じている情報によると、2024年に「AirPods（第4世代）」と「新型AirPods Max」が発売され、2025年に「AirPods Pro（第3世代）」が発売されるという。
なかでも注目は、スタンダードモデルにして完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデルとしても支持される「AirPods（第4世代）」だろう。上位モデルと下位モデルの2種類をリリース予定とされ、現在発売中の第2世代・第3世代と入れ替わるかたちで市場に展開されるとみられる。期待されるのは、上位モデルへのノイズキャンセリング機能の搭載だ。
ノイズキャンセリング機能は、本格仕様の「AirPods Pro（第2世代）」にはすでに搭載されているが、スタンダードモデルへの搭載となれば初。ただ、イヤホン形状は耳にひっかけて装着するインナーイヤー型がベースになると予測され、「AirPods Pro（第2世代）」ほど耳と密着しないため、同水準の機能にはならない可能性はある。それでも、驚きを与え続けてきたAppleである。インナーイヤー型で、どこまで雑音をカットできるのか気になるところだ。
上位モデルには、充電ケースにスピーカーが搭載される。その訳は紛失時に探しやすくするためだ。「探す」機能はすでにあるが、現行ではイヤホンから音が発せられるため、紛失状況によっては音が聞こえにくい。充電ケースのスピーカーから音が出るとなれば、より聞こえやすくなるという算段だ。着脱を頻繁に行うユーザーにとって、ふとした時になくなっているのは“AirPodsあるある”であり、そのような悩みも新機能で軽減されそうだ。
「AirPods Pro（第3世代）」は未知の存在…どのような音楽体験を提供してくれるのか？
（Image:Mohd Syis Zulkipli / Shutterstock.com） シリコーン製イヤーチップが耳にフィットする「AirPods Pro（第2世代）」
2022年秋の発売以来、Appleの完全ワイヤレスイヤホン市場における躍進をけん引している「AirPods Pro（第2世代）」。新型となる「AirPods Pro（第3世代）」は2025年発売予想ということもあり、情報はまだ少ない。ただ、イヤホンの本質的価値である臨場感のあるサウンド、ノイズコントロールに磨きをかけてくることは間違いない。
Appleの完全ワイヤレスイヤホンジャンルにかける熱量は、ぜひ「AirPods（第4世代）」の出来で計りたいところだ。スタンダードモデルのクオリティが高ければ、おのずと「AirPods Pro（第3世代）」への期待感も膨らむはずだ。
※サムネイル画像は（Image:「Apple」公式サイトより引用）
