Wi-Fiはオンで「接続済み」なのにネットにつながらないときはどうしたらいい?

スマホやノートパソコンでWi-Fiをオンにして「接続済み」と表示されているのに、なぜかネットに接続できないことがありますよね。これっていったい何が原因で、どうすれば解決できるのでしょうか? そこで今回は、Wi-Fiは「接続済み」になっているのに、ネットに接続できない原因と解決法について紹介します。

ネットにつながらない原因が「デバイス」側か「Wi-Fiルータ」側かを確認しよう!

スマホやノートパソコンでWi-Fiをオンにしていれば、インターネットに接続できますが、たまにWi-Fiがオンで「接続済み」となっているのに、なぜか「インターネット接続なし」と表示されることがあります。これって、いったい何が原因なのでしょうか?

もし、このような状況に陥ったとき最初にチェックすべきは、つながらない原因が「デバイス」と「Wi-Fiルータ」のどちらにあるかを確認することです。

まず、ほかのデバイスを使ってそのWi-Fiに接続できるかどうか確認してみましょう。たとえば、ノートパソコンでネット接続できない場合は、スマホやタブレットなどでWi-Fiに接続してみます。

ほかのデバイスでネットにつながるようなら、トラブルの原因はノートパソコン側にあることが確認できるでしょう。

しかし、ほかのデバイスでもやはりWi-Fiでネットに接続できないなら、原因はWi-Fiルーター側にあることになります。

他のデバイスでネット接続できるか試す

Wi-Fiは「接続済み」でもネットにつながらないときの解決法1

まずはスマホなどの違うデバイスでWi-Fiに接続してみましょう。もし、ほかのデバイスでネットに接続できれば、「デバイス側」(今回はノートパソコン)に原因があることが確認できます(筆者撮影)

Wi-Fiは「接続済み」でもネットにつながらないときの解決法2

スマホでテストする場合は、クイックメニュー(コントロールパネル)でデータ通信をオフにして、Wi-Fiだけをオンに。この状態でWebブラウザアプリで検索して、ネットに接続できるか試してみましょう

ほかのデバイスが用意できない場合は、カフェやコンビニ、駅などでフリーWi-Fiに接続してみましょう。

もし、フリーWi-Fiでネットに接続できたら、原因はWi-Fiルータ側にあることが確定します。

Wi-Fiは「接続済み」でもネットにつながらないときの解決法3

ほかのデバイスがない場合は、無料で利用できるフリーWi-Fiでネットに接続できるか試してみましょう。これで原因がどちらにあるか確認できます(筆者撮影)

「デバイス」側に原因があるときはどうやって解決すればいい?

もし、Wi-Fiでネットに接続できない原因がデバイス側にあった場合は、どのような解決方法があるのでしょうか?

まず、行うべきは設定やクイックメニューから、「機内モード」をオンにしてから少し間をおいてオフにすることです。あるいは、「Wi-Fi」をいったんオフにして再度接続し直してみましょう。

これだけで、Wi-Fiの不具合が解決されてネットに接続される可能性があります。

【解決法1】「機内モード」をオン&オフする

【解決法1】「機内モード」をオン&オフする1

iPhoneの場合は設定を開いて「機内モード」をタップしてオンにします(左写真)。しばらく待ってから、「機内モード」をオフに戻しましょう(右写真)。これでネットに接続できる場合があります

次に、デバイスを再起動してみましょう。デバイス側が何らかのトラブルを抱えている場合は、意外とこれだけで不具合が解消され、Wi-Fiでネット接続できるようになる可能性があります。

【解決法2】デバイスを再起動してみる

【解決法2】デバイスを再起動してみる2

デバイスを再起動することで設定が初期化され、Wi-Fiの不具合が解消される可能性があります(筆者撮影)

デバイスを再起動してもネットにつながらない場合は、すでに登録してあるWi-Fi接続設定をいったん削除して、再接続してみましょう。これでネットに接続できる場合もあります。

まず、現在接続されているWi-Fi設定を削除します。たとえば、iPhoneの場合は設定を開いて「Wi-Fi」をタップすると、現在接続中のWi-FiのSSID(電波の名前)が表示されるので、これを選択します。

すると、画面上に「このネットワーク設定を削除」と表示されるので、これをタップすると注意画面が表示されるので「削除」を押します。これでWi-Fiの接続設定が消去されました。

次に、iPhoneのWi-Fi設定で接続したいSSIDを選択し、「このネットワークに接続」を押しましょう。パスワードを入力して「接続」をタップすれば、再度Wi-Fiに接続されます。

あとは、Webブラウザアプリでネットに接続できるか試してみればOKです。なお、Wi-Fi設定を削除する前に、必ずパスワードをメモしておいたほうがいいでしょう。

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)1

まず、iPhoneの設定から「Wi-Fi」を選択します(左写真)。次に、現在接続中のWi-FiのSSID(電波の名前)が表示されるのでこれをタップしましょう(右写真)

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)2

「このネットワーク設定を削除」を押すと(左写真)、注意画面が表示されるので「削除」をタップすれば、Wi-Fiの接続設定が削除されます(右写真)

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)3

iPhoneのWi-Fi設定を開いたら接続したいSSIDを選択し(左写真)、「このネットワークに接続」をタップしましょう(右写真)

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)4

あとは、Wi-Fiのパスワードを入力して「接続」をタップすれば(左写真)、再度Wi-Fiに接続されます(右写真)

【解決法3】Wi-Fiの接続をリセットしてみる(iPhone編)5

Wi-Fiパスワードは、Wi-Fiルータの本体のどこかに記載されています。ちなみに「OO-A」と「OO-G」は、通常どちらも同じパスワードで接続できますよ(筆者撮影)

「Wi-Fiルータ」側に原因があるときはどうやって解決すればいい?

もし、Wi-Fiルータ側に原因があると考えられる場合は、どのような解決方法があるのでしょうか?

最初にすべきは、Wi-Fiルータ本体の電源をいったんオフにして再起動することです。これで、不具合が解決してネットに接続されることがよくあります。

筆者の経験でも、Wi-Fiルータは年に数回は何らかの不具合でネットに接続できないときがあります。本体の赤い警告ランプ等が点灯している場合は要注意ですよ。

「Wi-Fiルータ」側に原因があるときはどうやって解決すればいい?

通常は緑色のWi-Fiルータ本体のランプが、急に赤色になったりすると、何かしらトラブルに見舞われている可能性があります(筆者撮影・写真はイメージです)

なお、Wi-Fiルータの多くは24時間稼働させるのが前提なので、本体に電源ボタンがありません。その場合はAC電源を引っこ抜いて、10数秒程度待ってから再度接続しましょう。

Wi-Fiルータが再起動するのに1分程度はかかりますので、3~5分後くらいにWi-Fiでネットに接続できるか確認してみてください。

【解決法1】Wi-Fiルータを再起動させる

【解決法1】Wi-Fiルータを再起動させる1

Wi-Fiルータ本体のAC電源を引き抜き、10数秒ほど待ってから再度AC電源を差し込みましょう。もし、リセットボタンがあれば、それを押してリセットするのもアリです(筆者撮影)

もし、Wi-Fiルータを再起動しても状況が改善されなければ、Wi-Fiルータに接続されているLANケーブルを確認しましょう。

とくに、複数あるLANポートのなかで、ひとつだけ色が違う「INTERNET」や「WAN」と書かれたLANポートに刺さっているLANケーブルを差し直してみます。

もし、LANケーブルのコネクタが壊れていたり、ケーブルが断線しているようなら、新しいLANケーブルに交換してください。

【解決法2】Wi-FiルータのLANケーブルを確認する

【解決法2】Wi-FiルータのLANケーブルを確認する2

Wi-Fiルータの「INTERNET」や「WAN」と表示されているLANポートに刺さっているLANケーブルが、緩んでいたり抜けていないか確認しましょう(筆者撮影)

Wi-Fiには複数の規格がありますが、最近のWi-Fi規格なら、電波は2.4GHz帯と5GHz帯の2種類が利用されています。

最新の「Wi-Fi 6E」という規格では新たに6GHz帯も追加されましたが、こちらはまだ普及していません。

なかでも2.4GHz帯の電波は、電子レンジなどの家電製品やBluetoothでも利用されているため、Wi-Fiルータのそばにこれらの機器があると、電波干渉が起きて電波が途切れたり遮断されることがあります。

まずは、それらの機器をWi-Fiルータから遠ざけてWi-Fiに再接続してみましょう。

【解決法3】Wi-Fiルータの周囲に家電製品をおかない

【解決法3】Wi-Fiルータの周囲に家電製品をおかない1

Wi-Fiの電波には2.4GHz帯が使われていますが、Wi-Fiルータのそばに、同じ2.4GHz帯を使用する電子レンジやBluetooth機器があると、電波が遮断されることがあります(筆者撮影)

Wi-Fiルータは、機種ごとに同時接続できる機器の上限が決まっています。機種によって上限台数は異なりますが、同時接続できる数は10~100台程度となっています。

最近は、スマホやタブレットだけでなく、パソコンやデジカメ、ゲーム機、レコーダー、テレビなど、さまざまな機器がWi-Fiに接続されているので、大家族ならWi-Fiルータの接続上限を超えてしまっている可能性もあります。

万一、同時接続台数の上限を超えているようなら、不要なWi-Fiをオフにしたり、有線接続できるものは有線LANで接続するなどして対策しましょう。

【解決法3】同時接続している台数を確認する

【解決法3】同時接続している台数を確認する1

最近のWi-Fiルータなら同時接続の上限が30~60台程度ですが、大家族なら念のためWi-Fiルータに接続している機器の総数を確認してみましょう

まとめ

いかがでしょうか? 今回はWi-Fiが「接続済み」なのにネットにつながらないとき、その原因を探る方法と、解決方法について解説しました。

多くの場合は、今回紹介した方法で解決できると思いますが、どうしても接続できない場合は、もしかするとデバイスかWi-Fiルータが物理的に壊れているのかもしれませんね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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