【実機検証】iPhoneの通話録音方法7選:通話録音アプリからボイスメモまでベストな録音方法は?

電話で大切な話をするときや、大事な商談など、自分の声と相手の声を録音しておきたい機会もあるでしょう。しかし、実はアメリカでは通話の録音を禁じる法律を採用している州があるため、Apple製品である「iPhone」は通話の録音ができない仕様になっています。

しかし、相手に許可を取った上で「繰り返し録音した音源を聞きたい」「大事な会話なので残しておきたい」といった場合、どのような手段で録音すればいいのでしょうか。

この記事では、iPhoneの通話録音方法7選をご紹介します。

iPhoneで通話録音する方法7選

iPhoneで通話録音する方法を7つご紹介します。

ボイスメモ機能:録音可

iPhoneをスピーカーにして通話し、その通話を別のスマホのボイスメモ機能を利用すれば録音が可能です。

ボイスメモ機能:録音可1

録音方法はスピーカー通話にしたスマホの近くにスマホなどの録音デバイスを置き、録音を開始するだけ。通話用iPhoneの他に録音デバイスが必要になりますが、確実に録音できる方法であり、iPhoneで電話録音するベストな方法といえるでしょう

通話と同時にボイスメモ機能で録音:録音不可

iPhoneで通話中に、そのiPhoneのボイスメモ機能を起動しても、録音を開始できません。

通話と同時にボイスメモ機能で録音:録音不可1

iPhoneの電話回線を使った通話でも、LINEの音声通話でも、通話中にボイスメモの録音ボタンをタップすると「録音できません。ボイスメモを録音するには、通話を終了してください」と表示され、ボイスメモの録音ボタンを押すことができず、通話を録音できませんでした

画面録画機能:録音不可

iPhoneで通話中に、 画面録画機能を利用しても通話を録音できません。

画面録画機能:録音不可1

iPhoneの電話回線を使った通話(左)とLINEの音声通話(右)をそれぞれ画面録画機能を使って録画してみましたが、通話内容は録音されていませんでした。総じてiPhone本体内蔵機能を利用しても、通話は録音できないということが分かります

ボイスレコーダー&スピーカーで録音:録音可

ボイスレコーダーを使って録音することで、自分の声と相手の声を明瞭に録音することが可能。電話をスピーカーモードにすれば、自分の声と自分の声を同じ大きさで録音できます。

ボイスレコーダーはピンキリですが、安いもので3,000円以下でも販売しているので、絶対に録音したい電話がかかってくることが分かっている場合は事前に用意しておくといいでしょう。

スマホキャリアの通話録音サービスを使う:録音可

ドコモやKDDI、ソフトバンクといったキャリアでは、法人を主な対象として電話の録音サービスを正式に提供しています。確実かつ継続的に通話の録音を行いたい場合、料金はかかりますがこれらのサービスを正式な手続きの上、利用するのも1つの手です。

スマホキャリアの通話録音サービスを使う:録音可1

またRakuten Communicationsでは050電話番号と発信アプリを利用した「モバイル通話録音サービス」を提供。こちらも主に法人利用が想定されていますが、こうしたサービスを使うのも良いでしょう

(画像引用元:Rakuten Communications公式サイト

通話録音アプリを利用する:録音可

App Storeからインストールできる通話録音アプリを利用し、録音するのもひとつの手。しかし、中には月額料金が高額だったり、実際には通話録音できないアプリも存在するので注意が必要です。

本記事の後半では実際にiPhone向け通話録音アプリを3つ試し、本当に録音できるのか、安全かどうかを検証しています。

通話録音サービスを利用する:録音可

仕事での通話を録音したい場合、電話業務向けに開発されたサービスや通話録音システムを利用するという方法もあります。しかし、こうしたサービスはあくまで法人向けであり、個人で使うにはハードルが高いといえるでしょう。

App StoreのiPhone向け通話録音アプリを3つ実際に試してみた:安全?危険?

ここまでにご紹介した「モバイル通話録音サービス」などは法人向け、別のスマホで録音するのは「2台スマホが必要」という欠点があります。

やはり本来、より便利なのは「iPhone一台でアプリを使って通話録音」することです。しかしかつては「コネクト」というiPhoneに対応した信頼性の高い通話録音アプリがありましたが、「コネクト」は2023年5月31日にサービス提供を終了。現状、通話録音が可能と謳うアプリは信頼性の低い海外発のアプリが占めています。

「どのアプリが信頼でき、どのアプリが危険なのか」を見極めるのは難しいのが現実。日本国内ではうまく利用ができないものも多く、また利用料金も割高なためインストールはおすすめしません。

ですが「多少の危険性があっても自己責任で使いたい」方もいるでしょう。そこで筆者は2023年11月現在、App Storeで配信されている「iPhone向け通話録音アプリ」を筆者が実際に試してみました。「そもそも日本国内の通話が録音可能なのか」など、レビューをするのでぜひ参考にしてください。

なお、携帯電話は筆者のiPhone 13、キャリアはワイモバイルを利用して検証を行いました。

「TapeACall: 通話録音」:録音可能だが非通知発信になる

TapeACall: 通話録音」アプリは57カ国400万人以上が利用する、グループ通話機能を利用し通話を録音・文字起こしができるアプリです。

「TapeACall: 通話録音」:録音可能だが非通知発信になる1

「TapeACall: 通話録音」アプリを利用しiPhoneから発信通話を録音する場合、まずTapeACallが提供する日本の録音ライン番号へ電話を掛け、「通話を追加」ボタンをタップし、相手へ発信することで録音できます。筆者が試してみたところ、録音はきちんとできましたが、相手方には非通知の着信になり、さらにビープ音なども入ることから「相手に通話録音をしていることを知られたくない」場合には不向きかもしれません。また、日本語のAI文字起こしは精度が高いとはいえませんでした。また、三者通話やグループ通話に対応していないキャリアでは利用できません。7日間の無料トライアルつき、サブスクリプション料金は1,080円/月、6,400円/年です

繰り返しですがキャリアを選ぶうえ、相手方には「非通知」の着信となるため怪しまれてしまうでしょう。仮にサブスクリプションをしても「通常の通話を録音する」使い方はできないといえます。

「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」:録音不可、保留中の音楽が録音されるだけ

iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」アプリもグループ通話を利用した通話録音アプリですが、筆者が試したところ、通話を録音ができませんでした。

「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」:録音不可、保留中の音楽が録音されるだけ1

「iPhone用の通話録音とボイスレコーダー」アプリも「TapeACall: 通話録音」アプリと同様にグループ通話機能を利用した通話録音アプリで、利用方法もほぼ同じですが、筆者が試したところ、発信相手をグループ通話に参加させることができず、保留中の音楽が録音されるだけで通話は録音できませんでした。グループ通話用のアシスト番号を確認したところ、アメリカとカナダの番号しか選択できなかったので、日本国内からはグループ通話を行えなかったものと考えられます。3日間の無料トライアルつき、サブスクリプション料金は契約期間や更新方法によって異なり、650円/週~7,500円/年です

【その他】「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」:無料お試し期間なし

通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」アプリもグループ通話を利用した通話録音アプリですが、課金をしても録音できない可能性があります。

【その他】「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」:無料お試し期間なし1

「通話録音 & ボイスメモ GETCALL App」は無料トライアル期間が3日間、その後は1,200円/週または10,000円/年の利用料金がかかるので要注意。なおこのアプリもグループ通話機能を利用した通話録音アプリで、通話アシスト番号に日本の番号がなくなったと見られます。よって課金をしても日本国内からは使えないでしょう。アプリ経由でどうしても録音したい場合、無料で使える「TapeACall: 通話録音」よりも優先する理由はないでしょう

以上の検証から、実際に日本国内から通話録音ができたアプリは「TapeACall: 通話録音」のみとなりました。

iPhoneで通話録音するときの注意点

iPhoneで通話録音するときの注意点についてまとめました。

iPhoneのセキュリティ上の制約

前述の通り、iPhone本体は内蔵機能による通話録音ができないよう設計されています。また、繰り返しになりますが「通話録音が可能」と謳うアプリであっても、録音できない場合が多々あることに注意してください。

録音データのSNS等での公開はプライバシー侵害や名誉棄損に当たる可能性がある

録音データの使い方にも注意しましょう。通話音声をSNSやウェブサイトで公開することは、プライバシー侵害や名誉棄損に当たる可能性があります。

まとめ

iPhoneでは基本的に通話の録音ができない仕様になっているため、別のデバイスまたは、アプリ等の外部サービスを利用し録音する方法が解決策になります。アプリについては記事でもご紹介した通り、高額な上に料金を支払っても使用できない可能性があるためおすすめできません。

前もって用意しておく必要はありますが、一時的に必要になった場合は通話をスピーカーにして別のデバイスから録音するなどし、継続的に録音が必要な場合は有料の通話録音サービスなどを検討しましょう。

オトナライフ編集部
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