ワイヤレスイヤホンといえば黒やグレー、白といった地味なカラーが多く、あまりオシャレではありません。そのようななか、3COINSからカラフルなオープンイヤーイヤカフイヤホンが発売されました。耳に挟んで使うピアスのようなオシャレな感じですが、音質や音漏れはどうなのか、実際に筆者が購入して検証してみました!
【目次】
1.耳に挟んで使うオープンイヤー型イヤホンってどんなもの?
2.オープンイヤーイヤカフイヤホンの性能を確認しておこう!
3.オープンイヤーイヤカフイヤホンをスマホとBluetoothで接続する方法は?
4.3COINSのオープンイヤーイヤカフイヤホンの音質は? 音漏れはないの?
5.コツさえ掴めばイヤホン本体のボタン操作は悪くない!
6.まとめ
耳に挟んで使うオープンイヤー型イヤホンってどんなもの?
3COINSから、ピンク、アイボリー、ブルーのカラフルな新型ワイヤレスイヤホン「オープンイヤーイヤカフイヤホン」が発売されました。
これは、ピアスのように耳に挟んで使うオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンで、価格はいずれも2,200円となっています。
オープンイヤーイヤカフイヤホンは、耳を挟む“オープンイヤー型”と呼ばれるワイヤレスイヤホンで、耳の穴を塞がないことが最大の特徴です。
カナル型のワイヤレスイヤホンは耳の穴の奥にイヤホンを押し込む感じになるので、どうしてもそれが気持ち悪く感じてしまう人もいるでしょうが、オープンイヤー型ならそのような心配はいりません。
でも、逆にオープンイヤー型は密閉度が低いため、音漏れや音質が気になるところですが、実際はどうなのでしょうか? このあと実物でじっくりと検証してみます。
オープンイヤーイヤカフイヤホンの性能を確認しておこう!
3COINSのオープンイヤーイヤカフイヤホンを実際に使う前に、スペックを確認してみましょう。
最初に注目したいのは通信方式がBluetooth Ver5.3であること。Ver5.3は非常に省エネなので、連続再生時間が約5時間と比較的長めになっています。
次に、音質にかかわる対応コーデックが「AAC」に対応しています。「SBC」よりも情報量の多いコーデックなので、音質には期待が持てますね。
また、オープンイヤー型は露出部分が多いので、雨で濡れてしまう心配もあります。しかし、防水規格「IPX4」に対応しているので、小雨なら対応できるでしょう。
■3COINS「オープンイヤーイヤカフイヤホン」のスペック
<イヤホン本体>
【通信方式】Bluetooth Ver5.3
【最大通信距離】約10m
【対応プロファイル】A2DP/AVRCP/HFP/HSP
【対応コーデック】SBC/AAC
【バッテリー】リチウムイオンバッテリー
【バッテリー容量】30mAh
【連続再生時間】約5時間
【充電時間】約1時間〜1時間30分
【防水規格】IPX4(ワイヤレスイヤホン部のみ)
【サイズ(片耳)】約30×15×25mm
【重量】約3.9g(片耳)
【材質】ABS樹脂/シリコーン樹脂
<充電ケース>
【バッテリー】リチウムイオンバッテリー
【バッテリー容量】250mAh
【充電時間】約1時間〜1時間30分
【イヤホン充電回数】約2.5回
【サイズ】約46×61×28mm
【重量】約36g
【材質】ABS樹脂
【接続】USB Type-C
<充電用USBケーブル>
【ケーブル長】約30cm
【コネクタ形状】USB-A/USB Type-C
【材質】PVC
3COINSのオープンイヤーイヤカフイヤホンは、長時間使用できるのがうれしいポイント。
充電ケースでは2.5回も充電できるので、本体のバッテリーと合わせれば、なんと17.5時間もイヤホンを使える計算になります。
これなら長期間の旅行に持っていっても十分対応できるでしょう。
ただし、イヤホン本体の操作はタッチセンサー式ではなく、本体のボタンをグイッと押し込む仕様です。このボタン操作は多少気になるところですね。
オープンイヤーイヤカフイヤホンをスマホとBluetoothで接続する方法は?
オープンイヤーイヤカフイヤホンを使う前に、スマホとBluetoothで接続する方法を確認しましょう。今回はiPhone 13を使って接続方法を紹介します。
まず、オープンイヤーイヤカフイヤホンを充電ケースから取り出すと、自動的に起動して「ペアリングモード」になります。
次に、iPhoneの設定からBluetooth接続をオンにしたら、「新たな接続先」を検索しましょう。
このなかに表示される「cuff music」が3COINSのオープンイヤーイヤカフイヤホンですので、これをタップすればすぐにBluetoothで接続されます。
3COINS「オープンイヤーイヤカフイヤホン」をBluetoothでペアリングする手順
3COINSのオープンイヤーイヤカフイヤホンの音質は? 音漏れはないの?
それでは、オープンイヤーイヤカフイヤホンで実際に音楽を聴いてみましょう。
高音質なコーデック「AAC」に対応しているので、MP3より高音質なハイレゾ音源でしっかりと聴いてみます。
オープンイヤーイヤカフイヤホンを初めて装着するときは、少し戸惑うかもしれませんが、音が出る部分を、なるべく耳の穴に近づけるようにして耳たぶに挟んで装着すれば大丈夫です。
3COINS「オープンイヤーイヤカフイヤホン」の装着手順
実際にオープンイヤーイヤカフイヤホンで音楽を聴いてみると、こもったような音でシャープさがまったくありません。
常にお風呂場で聴いているような音質です。イコライザーで多少調整してみたのですが、さほど効果はありませんでした。
AAC対応ということで音質に期待していただけに、ちょっと残念ですが、音楽を聴く用途としてはあまりオススメできません。
しかし、オープンイヤー型にもかかわらず音漏れは非常に少ないことには驚かされました。
さすがに、音量を最大にすると1mほど離れた場所でもシャカシャカ音が聴こえましたが、普通の音量なら30cmも離れれば音はほとんど聴こえないのです。
なお、マイク性能に関してはこもった音質でしたが、オンライン会議などでは十分使えると思います。
コツさえ掴めばイヤホン本体のボタン操作は悪くない!
最後にイヤホン本体のボタン操作を紹介しておきます。
実は、オープンイヤーイヤカフイヤホンを装着するとボタンが耳の裏側にくるので、当初はどうやって押せばいいか戸惑ってしまいました。
しかし、イヤホン全体を人差し指と親指で摘まんでボタンを押すと、非常に使いやすくなったのです。
イヤホンが耳を挟み込む形状なので、ボタンを押す際に耳が圧迫されないか心配していましたが、イヤホンが硬めなので耳へのダメージもさほどありません。
なお、イヤホンの挟み込み具合ですが、イヤホンの装着位置がズレると少し耳が圧迫されて痛くなることもありました。
したがって、長時間オープンイヤーイヤカフイヤホンを使用するときは、痛みを感じない位置に調整することが重要になります。
もちろん、耳の形やイヤホンを挟んだときの痛みについては個人差があると思いますので、人によっては長時間使用で耳が痛くなる可能性もあるでしょう。実際、筆者は耳たぶが薄めなので耳が痛くなることは全然ありませんでしたが、モデルになってくれた女性は、挟み具合がややキツめに感じたそうです。
まとめ
いかがでしょうか? 今回は3COINSの新型ワイヤレスイヤホン「オープンイヤーイヤカフイヤホン」を紹介しました。
パステル調のカラーなので、耳に挟んで使うとピアス感覚でオシャレに使えると思います。
残念ながら音質はイマイチでしたが、オープンイヤー型にしては、音漏れは少なく実用的です。
ただし、最大音量にすると1m範囲くらいは音漏れするので、通勤電車内での使用には注意が必要でしょう。
※記事中の商品は筆者(編集部)が購入時点のものです(2024年4月)。店舗によっては在庫切れ、取り扱いがない場合もありますのでご了承ください。
※文中の価格はすべて税込みです