iPhoneにはApple純正の「マップ」アプリが搭載されている。もちろん、「マップ」アプリでも事足りている人も多いと思うが、それは必ずしも正解ではない。やはり、マップの情報量や道案内も独自の便利機能が豊富に搭載されている「Googleマップ」も検討してみてほしいのだ。そこで今回は、iPhoneユーザーのためにiOS版の「Googleマップ」アプリの便利な機能を厳選して紹介しよう。
iPhoneでわざわざ「Googleマップ」を使う意味あるの?
アナタは普段、スマホの地図アプリは何を使っているだろうか? Androidスマホなら当然「Googleマップ」を使っているだろうが、iPhoneユーザーならApple純正の「マップ」アプリを使っている人が多いはずだ。
しかし、マップアプリとしての機能は、やはり「Googleマップ」のほうが一枚上手。Apple純正「マップ」アプリにはない便利な機能も満載されているのである。
たとえば、ホーム画面に表示するウィジェットひとつとっても、iOS版の「Googleマップ」には目的別で3つも用意されている。
指定した場所の交通状況や交通機関の情報をリアルタイムで表示するほか、自分が何時くらいに目的地に到着しそうか? 今どの地点まで近づいているのか? といった情報をリアルタイムで友だちや家族とシェアできる「移動状況の共有」などは非常に便利だ。
これまでApple純正「マップ」アプリしか使ったことのない人も、是非この機会にiOS版の「Googleマップ」を試してみてほしい。
●Googleマップ(App Store)→こちら
【1】ウィジェットを使って、交通状況や交通機関の情報をリアルタイム表示する
ようやくiPhoneのウィジェット表示に対応した「Googleマップ」。しかも、ウィジェットは目的別に3種類用意されており、ひとつめは電車やバスなど交通機関も含めたリアルタイムのルート情報を表示するタイプのものになっている。
2つめは、指定したスポットの最新の交通量や店舗の閉店時間、レストランの口コミをリアルタイムで表示するもの。
そして3つめは、周辺情報の検索ウィジェットだ。そのなかでも、とくにおすすめなのがルート情報である。
たとえば筆者は電車通勤しているが、21時を超えると電車が10分に1本しか来なくなってしまうため、退社するタイミングが悪いと、ホームで10分間電車を待つことになってしまう。
そんなとき「Googleマップ」のルート情報ウィジェットに乗り換え経路を登録しておけば、電車の出発時間まであと何分で、到着予定時間が何時になるのかをリアルタイムで表示してくれるのが便利。
わざわざ電車の時刻表などを検索する手間が省けて、ムダな待ち時間もなく快適に帰宅できるようになるだろう。
「Googleマップ」でルート情報ウィジェットに乗り換え経路を登録する方法
【2】ショートメール(SMS)で自分の居場所を友だちや家族と共有する
iOS用「Googleマップ」アプリのアップデートでは、新たにショートメールを使った現在地の共有機能が追加されている。
これによって、「メッセージ」のなかに「Googleマップ」のアイコンが追加され、現在地のマップをショートメールで送ることができるのだ。
デフォルトでは、居場所を相手に共有する時間は1時間となっているので、たとえば、友だちや家族などと待ち合わせをするとき、集合場所が分からず道に迷ったときなどに活用すると便利だろう。
【3】ダークモードで夜間のマップを見やすくする
「Googleマップ」では、Android・iPhoneともに「ダークモード」表示ができるようになっている。
タークモードは、暗い場所でも画面を見やすくするためのモード。iPhoneの画面が明るいと目がチカチカして眩しいが、ダークモードなら表示されるマップも見やすくなるのだ。
もし、夜中に「Googleマップ」を使って自動車や自転車を運転するなら、iPhoneの「Googleマップ」をダークモードに切り替えたほうがいいだろう。
【4】目的地まで時間通りに到着するようにリマインダー(通知)を設定する
「Googleマップ」では時間通りに目的地に到着できるよう、出発時間のリマインダー(通知)を設定することができる。
電車や徒歩とは異なり、車を使って移動する場合は曜日や時間帯によって道の混み具合が異なるので、到着時間が読みにくい。
そんなときは、事前に「Googleマップ」でルートを検索し、メニューの「出発時間の通知を設定」から予定日と到着時間を設定しよう。
これなら「Googleマップ」が渋滞情報などを考慮した出発時間を教えてくれるうえ、当日はリマインダーで出発時間を知らせしてくれるのが便利だ。
【5】車での移動中「移動状況の共有」を使うと現在地を共有できる
遠方の友だちに車で会いに行くとき、道が混んでいて約束した到着時間より遅れそうになると、ちょっとイライラしてしまう。そんなときは、「Googleマップ」の「移動状況の共有」機能を使ってみよう。
「移動状況の共有」では、自分が今どこを走っているかを相手と共有できるので、運転中にいちいち「あと少しで着くよ」とか「時間より遅れそう」といった連絡をしなくて済むのだ。
もちろん、到着を待つ相手側もざっくりとした現在地が把握できるので、準備をしやすくなるし、遅刻したときも「今どの辺?」などと、連絡する手間も省ける。
【6】周辺情報で表示される項目を「興味・嗜好の編集」で絞り込む
「Googleマップ」では、目的地周辺の飲食店なども検索することができるが、表示される内容をある程度、自分の好みで指定することができるのはご存じだろうか?
設定から「興味・嗜好の編集」メニューを開き、グルテンフリーやベジタリアン、ビーガンやノンアルコールなど、表示する飲食店を自分の好みで絞り込めるのだ。
たとえば、車を運転するときにお酒はNGなので、ノンアルコールを有効することも可能となっている。
【7】デスクトップ版で調べた経路をモバイル版(iPhone)に送信して共有する
Googleアカウントを持っていると、ネットにつながる環境ならいつでもどこでもメールやクラウドサービスなど、さまざまなGoogleサービスを利用できるのが便利だ。
もちろん「Googleマップ」もデスクトップ版(パソコン)とモバイル版(スマホ)の両方を同一アカウントでログインすることで、情報やデータを共有することが可能となっている。
たとえば、休日に自宅のデスクトップ版「Googleマップ」で調べた経路などは、モバイル版に送信してiPhone側で共有することができる。
【8】検索履歴を記録させたくないときは「シークレットモード」をオンにする
「Googleマップ」では、基本的に検索履歴やナビゲーション結果がGoogleアカウントに記録されるようになっている。
あとから、自分の行動履歴をチェックしたいときは便利な機能だが、自分の行動を誰かにこっそりチェックされてしまう恐れもある。
もし、自分の行動を他人に知られたくない場合は、「Googleマップ」でも検索履歴などが残らない「シークレットモード」を使うのがおすすめだ。
【9】ロケーション履歴を一時的に停止する
「ロケーション履歴」とは、スマホの位置情報サービスを使って自分が訪れた場所を自動記録する機能。あとから、旅先で訪れたお店や移動したルート(タイムライン)などを調べるのに役立つ。
だが、その一方でGoogleアカウントがこの行動記録を利用して、広告やおすすめスポットなどを表示してくるし、タイムラインから自宅や会社の場所を誰でも簡単に調べることができてしまう。
もし、自分の行動記録を一切残したくないのであれば、ロケーション履歴をオフにしておけばいいが、状況に応じて一時的に停止させることも可能となっている。
【10】カーナビの高速道路設定を確認する
自動車の純正カーナビは、マップを更新しないと新しくできた高速道路などが反映されない。そこで、長距離ドライブのときはGoogleマップをカーナビとして利用しているという人も多いだろう。
しかし、Googleマップを正しく設定していないと面倒なことになる場合もある。たとえば、高速道路を避ける設定にしたまま長距離ドライブに出かけると、高速道路を使わないルートを案内されてムダに時間がかかってしまうのだ。
そこで、Googleマップのカーナビを使うときは、事前にGoogleマップの設定を確認しておくようにしたい。
【11】カーナビに途中で立ち寄りたい場所を追加する
Googleマップをカーナビとして使用する場合、最終目的地を設定するだけでなく、途中に立ち寄りたい場所を追加することもできる。
事前に場所が分かっているなら最初からカーナビのルートに追加しておこう。「経由地を追加」機能で簡単に設定できるぞ。
これなら、Googleマップでスムーズなドライブができるうえ、最終的な到着時間の目安も事前に分かるはずだ。
【12】ネット接続なしでも使えるオフラインマップを入手する
基本的にGoogleマップは、インターネットに接続していないと活用することができない。
しかし、インターネットがつながらない場所でGoogleマップを使いたいときもあるはずだ。そんなときは、オフラインでも確認できるように、あらかじめマップをダウンロードしておくのがおすすめ。
交通情報などは正確ではないが、ネット接続なしでも地図を確認できるのは、万が一のときに助かるだろう。
【13】「徒歩が少ない」や「料金が安い」などの条件を付けて適切なルートを検索する
Googleマップは車のルートはもちろん、電車やバスなど公共交通機関の時刻やルートも検索できる。
Googleマップで公共交通機関のルート検索するときは「乗換回数が少ない」「徒歩が少ない」「車椅子対応」「料金が安い」といった細かいオプションを利用できるので、より適切なルートを調べることができるのだ。
【14】自転車用ルートを調べる
2020年9月に「Googleマップ」のルート検索で、大都市圏では「自転車」が選択できるようになったのをご存じだろうか?
実際に使ってみると分かるが、自動車専用道路や歩道橋、歩道の階段などは避けて自転車用のルートが案内されるので、もし、自転車で移動するときには是非一度試してみてほしい。
【15】ナビゲーションの矢印アイコンを車両に変更する
通常、Googleマップのルート案内に現在地として示されるアイコンは「青い矢印」だ。実は、この矢印を「乗り物」アイコンに変更することができるのをご存じだろうか?
ちょっとした遊び心だが、きっといつものドライブが楽しくなるだろう。
もし、青い矢印をタップしても乗り物アイコンが表示されない場合は、アプリのバージョンが低いはずだ。Googleマップを今すぐに最新版にアップデートしてみよう。
【16】Googleマップで郵便番号を調べる
郵便物を送るとき、住所は分かっているが郵便番号が分からないときがある。郵便番号検索は郵便局の公式サイトで調べる人が多いと思うが、実は、これが意外と面倒くさいのだ。
そこでおすすめしたいのが、Googleマップの検索欄で住所を入力する検索方法だ。郵便局の公式サイトよりも簡単に、サクっと郵便番号を確認することができるぞ!
まとめ
いかがだろうか? iPhoneユーザーの多くはApple純正の「マップ」アプリを使っていると思うが、やはり、機能的には「Googleマップ」のほうが優れている部分も多い。
iPhoneユーザーならiOS版の「Googleマップ」も一度は使ってみてはいかがだろうか? きっとデフォルトのマップアプリとして使いたくなるだろう。