ホワイトボートの内容や書類をPDF保存してくれる「OneDrive」の使い方

打ち合わせや会議でホワイトボードに書いたものをスマホで撮影して残した経験のある人は多いだろう。手軽なのはいいが、写真だと画像ファイルになってしまう上、部屋の形状によっては正面から撮るのが難しいこともある。そこで試してみたいのがOneDriveアプリだ。

斜めから撮っても歪みを自動補正

(Image:Allmy / Shutterstock.com)

 OneDriveは、マイクロソフトが提供するクラウドストレージ(オンライン)サービス。Microsoftアカウントを持っている人なら無料で5GBまで利用できるので、Windowsユーザーなら利用している人も多いだろう。
 OneDriveが提供しているスマホ向けのアプリは、ファイルの管理以外の機能も搭載しており、さまざまな機能が利用できる。数ある機能の中でもビジネスシーンなどで活躍してくれそうなのが、スマホのカメラを使ったスキャン機能だ。
 この機能の特徴は、真正面以外から撮っても正しくスキャンできること。スキャンする対象の輪郭を認識し、傾きや歪みを補正してからデジタルデータとして保存する。たとえば、会議でいろいろ書き込んだホワイトボードを記録しようと写真を撮ろうとしても、正面に移動して撮影するのが難しいこともある。そんなシーンでもOneDriveアプリで撮影すれば、正面から見た状態でスキャンできる。スキャンしたデータはPDF形式でOneDriveの任意の場所に保存が可能。そのまま共有できるので、撮影した画像をわざわざ別のアプリに移す必要がないのがうれしいところだ。

OneDriveアプリを開いたら、シャッターボタンをタップ。スキャンの画面に遷移する

はじめにスキャンの対象物を選択する。選択できるのは、「ドキュメント」「ホワイトボード」「名刺」「写真」の4種類。ここでは「ホワイトボード」を選択した

被写体に向けると、対象の輪郭が青線で表示される。目的の部分が囲まれたら、シャッターボタンをタップする

自動で傾きや歪みが補正され、プレビューが表示される。画面右上の操作アイコンで、スキャンした結果に対してトリミングなどの操作が可能だ

トリミングアイコンをタップすると、スキャンする範囲を変更できる。範囲を変更して「完了」をタップすると、選択した範囲で再スキャンされる

回転アイコンをタップすると、スキャン結果が90度回転する。タップするごとに90度回転するので、正しい向きに調整しよう

文字アイコンをタップすると、スキャン結果の上にテキストを挿入できる。色などの変更も可能だ

ペンアイコンをタップすると、スキャン結果の上に手書きできる。誤って操作したときは、元に戻すアイコンをタップすればよい

画面右上の操作アイコンが選択されていない場合、画面下部の「フィルター」をタップすると、フィルターを変更することができる

スキャン結果の調整を終えたら、「完了」 をタップする

保存画面が表示されるので、任意のファイル名を入力。保存する場所を選択して「保存」をタップしよう。スキャン結果がPDFファイルで保存される

一時期、メモを撮影するアプリが流行ったことがあったが、ファイル管理が面倒だった。OneDriveアプリのスキャン機能なら、撮影すればすぐに保存・共有可能なので、その問題もクリアできる。議事録作成などに活用できるので、OneDriveを使っている人は、ぜひ試してみてほしい。

●Microsoftは→こちら

文=岩渕茂/フリーライター

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