Google Earthで見られる世界の「怖い/不思議な場所」10選 – すぐ検索できる座標付き

Google Earth(グーグルアース)とは、世界中の衛星写真を繋げて作成されたバーチャル地球儀です。

Google Earthでは世界中の都市や景観を映し出すことができるため、お手軽に旅行気分を味わうことができますが、観光地だけではなく、通常は近づくことが難しい「怖い場所」や「不思議な場所」などを閲覧できる魅力があります。

今回はそのような「怖い場所」や「不思議な場所」を座標付きでご紹介します。コロナ禍が続き旅行のハードルが上がってしまった今、子どもや家族とのコミュニケーションのお供や仕事の息抜きにぜひご覧ください。

Google Earthで見られる世界の怖い/不思議な場所 10選

フニャド城(ルーマニア)|ドラキュラ伯爵のモデルが幽閉されていた城

陰鬱な風情をたたえたフニャド城の外観。現地では右手に見える橋を渡って城内に入るそうです

・検索キーワード:「フニャド城」
・座標:45.75°N,22.89°E

ルーマニア西部の都市フネドアラにあるフニャド城は、1307年にハンガリー王チャールズ一世によって建てられたゴシック様式の城で、吸血鬼ドラキュラのモデルとなったヴラド公が幽閉されていた城として有名です。何度も幽霊が目撃されている心霊スポットとしても有名で、細い橋を渡り崩れかけたレンガの壁の城内をストリートビューで探索することができます。

軍艦島(日本)|海底炭鉱として栄えた島

島全体が廃墟と化した軍艦島。腐食した住居や橋げたをずっと見ているとぞわぞわしてきます

・検索キーワード:「軍艦島」または「端島」
・座標:32.63°N,129.74°E

長崎県にある端島、通称軍艦島は明治時代から昭和中期にかけて海底炭鉱として栄えた島で、東京ドーム5個分の小さな島に最盛期にはなんと5000人以上の炭鉱関係者が暮らしており、世界一の人口密度だったそうです。1974年の閉山に伴って無人島となりましたが、「明治日本の産業革命遺産」のひとつとして世界遺産に認定されています。気象条件が合えば上陸できるようになりましたが、Google Earthでは島の全容や立ち入り禁止区域を見ることができます。

ゴレ島(セネガル共和国)|奴隷貿易の拠点となった島

奥に海が見える箇所が、奴隷の家に作られた「帰らざる扉」と呼ばれる奴隷が横付けされた船に乗る場所として使われた出口です。その名の通り、ここから「輸出」されたアフリカの人々は再び故郷の地を踏むことはありませんでした

・検索キーワード:「ゴレ島」
・座標:14.67°N,17.40°W

セネガルの首都ダカールの沖合にあるゴレ島は、フランスの奴隷貿易の拠点として利用された小さな島です。16世紀から19世紀にかけて、西アフリカの多くの人々がこの島に集められ「黒い黄金」と呼ばれ奴隷として売られていったのです。ゴレ島の「奴隷の家(Hpuse of slaves)」は実際に奴隷が売られるまで収容されていた建物を使用した博物館で、内部をストリートビューで回ることができ、人間の負の歴史を垣間見ることができます。

サーン・アバスの巨人(イギリス)|ユーモラスな謎の巨人の地上絵

「サーン・アバスの巨人」の絵葉書は「イギリスで唯一郵送できるわいせつな葉書」というブリティッシュ・ジョークもあるそうです

・検索キーワード:「ナショナル・トラスト・サーン・ジャイアント」
・座標:50.81°N,2.47°W

Google Earthで見て面白いと思うものに地上絵があります。現地に行くよりGoogle Earthで見たほうがその全容がよくわかるのも利点です。地上絵といえば「ナスカの地上絵」が日本では有名ですが、イギリスで最も有名な地上絵のひとつが「サーン・アバスの巨人」です。イギリス南西部のドーセットにある丘陵に、細かく砕いた石灰岩で描かれた地上絵で、全長は55メートルに及ぶそうです。多くの研究がなされているものの、いまだに作られた年代や理由は解明されていません。

グロール精神医学博物館(アメリカ)|精神病治療の歴史に戦慄

画像左は暴れる患者を拘束していた器具の例です。右は治療に使用されていた診察椅子で、実際の病院を利用した博物館なので内装も結構怖いです

・検索キーワード:「Glore Psychiatric Museum」
・座標:39.78°N,94.81°W

アメリカのミズーリ州にあるグロール精神医学博物館は、精神科医として働いていた医師が閉鎖された精神病院を利用し、かつて使用されていた器具を展示した博物館です。20世紀になっても精神医学においてこのような処置が行われていたのか……と戦慄を覚えるさまざまな器具を見ることができます。

クリンク・プリズン博物館(イギリス)|さまざまな拷問を体感できる博物館

展示されている拷問器具の一例。「クリンク」という名前は囚人が拘束されていた手錠や足枷の金具がこすれる音からきているそうです

・検索キーワード:「クリンク・プリズン博物館」
・座標:51.51°N,0.09°W

クリンク・プリズン博物館は、12世紀から18世紀にかけて実際に刑務所として使われていたロンドンのザ・クリンクの跡地に建てられた博物館です。拷問器具などが展示され、当時の刑務所の様子を体感することができます。レプリカや蝋人形が多いとはいえ、館内をストリートビューで歩き回るとおどろおどろしい雰囲気が満載でした。「怖い」が好きな方にはおすすめですが、怖いよりも「不思議」を求める人には怖すぎるかもしれないので要注意です。

淡嶋神社(日本)|人形で埋め尽くされた神社

雛人形や市松人形で埋め尽くされた淡嶋神社の本殿の周囲。招き猫や信楽焼の狸が集められている箇所もあります

・検索キーワード:「淡嶋神社」
・座標:34.27°N,135.07°E

和歌山県にある淡嶋神社は、人形の供養で有名な神社です。神社の境内や社殿には見渡す限り奉納された人形が並んでおり、圧倒されます。中には髪が伸びる人形もいるとか。ご供養のためとはいえ、これだけ人や動物のかたちをしたものでびっしりと埋め尽くされている様は不気味に感じてしまいます。

人形の島(メキシコ)|朽ちた人形が至るところに祀られた島

本当に不気味で夢に出てきそうなので、夜の閲覧はおすすめしません

・検索キーワード:「Island of the Dolls」または「ラ・イスラ・デ・ラ・ムネカス」
・座標:19.29°N,99.10°W

人形つながりでメキシコで「人形の島(Island of the Dolls)」と呼ばれているスポットもご紹介します。メキシコシティの湖に浮かぶ人工島に暮らしていた男性が、運河でおぼれて亡くなった少女を弔うために人形を祀るようになったと言われている島です。既に男性は亡くなっているものの、彼がいろいろな場所に吊るしたり括ったりした数千体の人形を見ることができます。

カプチン派のカタコンベ(イタリア)|8000体のガイコツが並ぶ地下墓地

見ていると怖ろしくも厳粛な気持ちになる大量の白骨化したガイコツ

・検索キーワード:「カプチン、カタコンベ」
・座標:38.11°N,13.34°E

シチリア島パレルモにあるカプチン派修道院に付設されたカタコンベ(地下墓地)には、8000体ものガイコツが存在し、Google Earthから外観だけでなくカタコンベ内部を見ることができます。とにかくその数の多さに圧倒され、当時の服をまとったガイコツから生前の様子が偲ばれます。

ガレシュニャク島(クロアチア)|完璧なハート型の島

見れば見るほどきれいなハート型をしているガレシュニャク島はGoogle Earthで見ているだけで恋愛運が上がりそうです!?

・検索キーワード:「Galesnjak」
・座標:43.98°N,15.38°E

怖ろしい場所が続いたので、最後は幸せな気分になれるアドリア海に浮かぶハート型の無人島をご紹介します。人工的に作ったのでは?と疑いたくなるほどきれいなハート型をしたガレシュニャク島は、別名「愛の島」とも呼ばれ、ヘリコプターに乗り上空から島のかたちを眺めるツアーが人気を集めているそうです。

まとめ

Google Earthで見ることができる世界の「怖い/不思議な場所」10選をお送りしましたがいかがでしたか。家にいながら世界中を回れるGoogle Earthって本当に面白いですよね。

さまざまな「怖い/不思議な場所」をご紹介してきましたが、筆者にとって一番怖かったのはメキシコの「人形の島」です。初めて見たときはぎょっとしてスマホを落としました。この記事を書くためにもう一度Google Earthで見ましたが、もう見たくないです。

オトナライフ編集部
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