【FF14】ACTの導入方法とDPS計測に関する見解/海外ストリーマーの要望まとめ

MMORPG『FF14』の「ACT」とは、FF14が出力するログを読み取り、プレイヤーのさまざまなデータを数値化できるツールです。

ACTの主な使用目的は「DPS(Damage Per Second)」の測定です。DPSとはプレイヤーが敵に対して1秒あたりに与えたダメージのこと。たとえばDPS1000は「毎秒1000のダメージを敵に与えた」ことを意味し、この数値が高いほど戦闘に有利です

こうしたDPS計測機能は、FF14の公式機能として提供されていません。一方でFF14は「自分のDPSの低さを自覚しにくい」傾向があるため、DPSを計測できるACTは便利です。
海外のストリーマーからも、「自分専用のDPS計測機能」に対する要望は強いです。

たとえばストリーマー「Zepla」さんは自身の動画で「実装要望が多かった外部ツールやMOD」として、DPS計測に触れています。

一方で、FF14運営側は「個人用DPS測定機能を提供する予定はない」との見解を示しています。とはいえ「外部ツールの利用はNG」としているものの、Discordや電卓と同じで「外部ツールを使っているかどうかは判別できない」ともしています。運営サイドの見解は以下の通りです。

・公式としてはACT使用はNG
・ただしACT本体の機能自体はグレーゾーン
・ACTに機能を追加する外部プラグインはブラックの可能性が高い
・ACTの仕様によりアカウント停止(垢BAN)になる可能性はある

「ACT」でDPS計測・データ分析を行うことには一定の有用性があります。しかしアカウントがロックされる可能性があり、リスクを認識したうえで「個人的な研究目的」で使うことが原則です。また機能追加や戦闘が有利になる外部プラグインなどは、内部データを改変するものが多いのでNGです。

以上の点を踏まえて、本記事では2022年現在のACTの導入方法を解説します。

【FF14】ACTの導入に必要なもの

FF14で「ACT」を導入するために必要なものは以下4つです。

Advanced Combat Tracker
FFXIV Parsing Plugin
.NET Framework
7-Zip

「Advanced Combat Tracker」はACT本体、「FFXIV Parsing Plugin」はFF14とACTを連携させるためのプラグインです、この2つは必ずインストールする必要があります。

なお「.NET Framework」はACTを動作させるためのランタイム、「7-Zip」はファイルを解凍するためのソフトですが、PCにインストール済みの場合は不要。解凍ソフトは7-Zipでなくても、Zipファイルを解凍できるものであれば他のものでも可。

なお「ACT」ダウンロードページにはさまざまなプラグインがありますが、冒頭で解説したように機能拡張などを行うと垢BANのリスクが高まります。そのため、あくまで最低限の構成の導入方法のみご紹介します。

【FF14】ACTの導入方法

ACTの導入方法と、FF14と連携させるための手順は以下のとおりです。

ACT公式サイトから①「Advanced Combat Tracker」と②「FFXIV Parsing Plugin」をダウンロードし、両者をZip解凍ソフトで開きます

解凍したACTフォルダを開き、①「Advanced Combat Tracker」を右クリック→②「プロパティ」と進みます。③「互換性」タブを開き、④「管理者としてプログラムを実行する」をチェックして⑤「OK」をクリックします

次にタスクバーの検索画面で①「ファイアーウォール」と入力し、②「Windowsファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックします

①「設定の変更」→②「別アプリの許可」と進み、③「ACT本体の場所」を指定してから④「追加」をクリックします

一覧にACTが追加されるので、「プライベート」と「パブリック」の双方にチェックが入っていることを確認してください

次にACT本体を起動し、上部タブから①「Plugins」を選びます。②「Browse」をクリックし、③「FFXIV Parsing Plugin」の「dllファイル」の場所を指定してください

①「Add/Enable Plugin」をクリックすると、②上部に新しいタブが追加されます。以上でACTの導入完了です

ACT導入後の「ACT」「FF14」の初期設定

ACTを実際に使用するためには、「ACT」と「FF14」双方の初期設定が必要です。

「ACT」の初期設定

ACTを利用する前に、最低限以下2つの初期設定を行ってください。

ACTの「Plugins」タブで、「Language = 日本語」「FFXIV Process ID = Automatic」「Filter on Local IP = All(Default)」になっているかチェック。「Parse Filter」はお好みで選んで構いません。「Self」が自分のみ対象、「Party」がパーティメンバーが対象、「Alliance」がレイドなどで全員対象となります

次に「Option」タブで「General」を選び、「Number of seconds ~」の右側の数値を30~60くらいに設定します。この数値は、何秒間戦闘ログがなければACTの計測を終了するかを指定します。30の場合は最後の交戦から30秒後にDPS計測が終了します

「FF14」の初期設定

次にFF14の初期設定を行いますが、こちらは基本的に初期設定のままで構いません。

「キャラクターコンフィグ」を開き、①「Battle」をクリックして「ログフィルター」を開き、②「アナウンス」タブの「自分の戦闘に関するシステムメッセージ」をONにします。以上の設定が完了すると、FF14で敵と交戦したときにDPSが計測されるようになります

DPSの画面右側の①「Show Mini」をクリックすると、②このように「ミニ画面」が表示され、敵との交戦中にメッセージが表示されます。DPSの数値はミニ画面と、ACT本体の③「EncDPS」でチェック可能。なおミニ画面はゲーム画面上にも配置できるので、リアルタイムで自身のDPSを把握できます

まとめ | FF14でDPS計測したい場合は「リスク認識の上で個人利用」に留めましょう

FF14の個人的なDPS計測は、海外ストリーマーからの要望も大きい機能です。またDPSが判断しづらいFF14では有用性も強く認められる機能であり、個人的な研究目的には非常に重用するでしょう。

一方で過去には海外チームが動画内で「外部ツール」を使ったことで論争が起こり、最終的に動画を削除したという出来事もありました。DPS計測はアカウント停止リスクもあることを認識して、あくまで自己責任で行いましょう。

オトナライフ編集部
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