2022年9月に発表されたGoogleマップの新機能、「拡張現実(AR)ライブビュー」が2022年11月21日の週から東京、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークやパリなどの都市で公式に展開開始予定だと発表された。簡単に説明すると、目の前にないものでもマップ上で把握することができるようになるこの新機能について、Googleの発表をもとに説明していこう。
ARライブビューって?
年の瀬が近づく2022年11月17日、Googleは「ホリデーシーズンを最大限に楽しむための新しいマップのアップデート」と題してアップデート内容について説明した。
GoogleマップのARライブビューは、AIや数十億枚のストリートビュー画像、拡張現実を利用して、より直感的に周囲のものを探索できるようにする機能のようだ。
携帯電話を持ち上げ、探索バーのカメラアイコンをタップすると、近くの店舗やコーヒーショップ、銀行、ATMなどの場所が表示される。ARを利用した方向と矢印を使用すると、それらの店がどの方向をついているかや、どれほどの距離があるかを確認することができる。
また、ブロックの向こう側にある店のような、すぐには見えない場所を見つけ出すこと、周辺の様子をひと目で把握することも可能だという。カテゴリをタップすることによって、近くにあるレストランやバー、デザートショップ、公園や駅を調べ、「開店状況」「混雑状況」「価格帯」なども知ることができる。
電気自動車充電ステーションや車椅子対応スポットも検索可能
さらに、同アップデートでは、最適な電気自動車の充電ステーションを、より簡単に見つけることもできるようになったという。「EV充電ステーション」を検索し、「急速充電」フィルターを選択すれば50kW以上の充電器を備えたステーションが表示される。EVのプラグタイプを提供するステーションをフィルタリングして、自家用電気自動車と互換性のあるプラグを備えたステーションのみを表示する機能も、より多くの国で利用可能になったとのことだ。
また、車椅子対応の場所を表示する機能が世界中で利用できるようになったようだ。Googleマップアプリで「アクセシブルな場所」設定をオンにすれば、車椅子対応の場合は、ビジネスプロフィールに車椅子のアイコンが表示される。(逆に対応がされていない場所の場合は、車椅子アイコンに取り消し線が表示される。) その場所に、バリアフリーの座席・トイレ・駐車場があるかどうかも確認可能だ。
ベビーカーや荷物を持っている際、カートを使用しており階段を避けたい際などにもこの機能は有効なのではないだろうか。
※サムネイル画像は(Image:「Google」公式サイトより引用)