友人や家族、恋人が今どこに居るのか、気になってしまうこともあるだろう。その思いに答えるアプリが位置情報アプリ「Zenly」である。10代~20代を中心に利用されていた人気アプリであったが、2023年2月3日にサービスを終了した。サービス終了後、ユーザーの中には別の位置情報アプリを使用している人も少なくないという。位置情報アプリユーザーの動向について詳しくみていこう。
Zenly利用者のうち、71.4%が他の位置情報アプリの利用を検討中!
スマートフォンユーザー向けのアプリ情報を発信するメディア「Appliv(アプリヴ)」は、2023年2月3日~2月20日に10代~20代の男女4,401名を対象に「zenlyのサービス終了直後から代替として利用している位置情報アプリ」についてアンケート調査を実施した。調査ではまず、zenlyを利用したことがあるかについて質問。結果、全体の29.4%の人が利用した経験があると回答する結果となった。
性別や年代別で調査を行ったところ、利用経験は男性よりも女性の方が多いということも明らかに。中でも10代女性が最も多く、39.9%もの人がアプリを利用したことがあると回答していた。
調査では「『zenly』のサービス終了後の位置情報共有アプリの利用意向」についても質問。すると、利用経験のある人のうち47.4%は他の位置情報アプリをすでに使用していることが明らかとなった。また、24%は他の位置情報アプリを探すと回答しており、利用者の7割が位置情報アプリの利用を継続する意向を示していた。
筆者はどこに居るか誰かに見られていることに不安を感じてしまうが、SNSなどでつながることが当たり前ともいえる若い世代の場合は、むしろ、位置情報を共有できる方が安心できるのかもしれない。たしかに、何かあった時にすぐ対応できるのはメリットだといえるだろう。
位置情報アプリを選んだきっかけランキング! 1位は「友達が使っているから」
Applivは2023年2月17日に追加調査を実施。すると、別の位置情報アプリを利用している人の数は79.2%と前回の調査よりも大幅に票数を増やす結果となった。
そこで「『Zenly』の代わりに利用している/利用したいアプリ」についても調査したところ、「whoo」が最も多く42.3%を獲得。ついで「NauNau」が18.8%となり、3位が「GHOST」との結果となった。
また「位置情報アプリを選んだきっかけ(利用している/利用したい)」を追加質問したところ、最も多い回答は「友達が使っているから」(45.9%)という結果となった。Applivは結果を受けて、「位置情報を共有したい相手と同じアプリを利用する必要があるため、共有する機会が最も多い相手とのあいだでアプリが広がっていくのが自然」と考察。位置情報アプリはアプリを持っている人同士でないと意味がないため、たしかに、その通りだといえる。監視目的ではなく、すぐ近くに遊びに誘える友達がいないか確認するために、アプリを用いているといえるだろう。
よりくわしい情報を得るため、アプリごとに、「位置情報アプリを選んだきっかけ(利用している/利用したい)」を質問したところ、「whoo」は「友達が使っているから」といった理由が多い一方で、「GHOST」は「恋人が使っているから」が最も多い回答となるなど、アプリごとの違いもみられた。
もしかすると、アプリによって位置情報を共有する相手もわけているのかもしれない。一昔前だと、位置情報がバレることにマイナスなイメージしかなかったが、今はむしろプラスにとらえることが当たり前なのかもしれない。ぜひ一度、近しい人同士で利用してみてはいかがだろうか。
出典元:【Appliv】