外国人と会話するときに大きなハードルになるのは、やはり言葉。本当は外国語が喋れるようになるのがベストだが、勉強している時間がないのが現実だろう。言葉の壁を乗り越えるのに活用したいのが翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」だ。
使えば使うほど賢くなる「VoiceTra(ボイストラ)」
翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」は、国の研究開発法人である「情報通信研究機構(NICT)」が提供する無料アプリ。従来の翻訳アプリの多くは文法から翻訳を行う。一方「VoiceTra(ボイストラ)」は、膨大な量の文例から人工知能(AI)が処理をして翻訳する。そのため、従来の翻訳アプリよりも自然な翻訳が可能だ。
このアプリの特徴は、喋った言葉がそのまま翻訳されること。そのため、外国人相手でもスムーズに会話ができる。また、会話した内容はサーバーに蓄積され、AIの学習に役立てられる。つまり、利用者が増えれば増えるほどアプリが賢くなって、翻訳結果が向上するようになっている。
アプリを初めて起動したときは、自分が使う言語の選択画面が表示される。使う言語を選択して「OK」をタップ。次の画面で利用規約を確認して同意すれば、アプリが使えるようになる
メイン画面が表示されたら、マイクボタンをタップする
音声入力画面に切り替わるので、スマホに向かって話しかける
話し終えると、話した内容と翻訳結果、翻訳結果を再翻訳したものが表示され、翻訳結果が相手の言語で音声出力される。相手が話す場合は、相手の言語をタップする
相手の言語で音声入力できる状態に切り替わる。同じようにマイクボタンをタップして話しかければ、相手の話した内容がこちらの言語に翻訳される
相手の言語を変更する
「VoiceTra」は31言語に対応しており、英語はもちろん、中国語やフランス語、スペイン語と言った主要言語は音声による入力と出力が可能だ。言語はアプリ使用中にいつでも変更できる。
相手の言語を変更するときは、画面左下の地球アイコンをタップする
言語の選択画面が表示されるので、相手の言語を選択して「OK」をタップする。なお、マイクアイコンが付いている言語は音声入力が可能、スピーカーアイコンが付いている言語は音声出力が可能なものだ
相手の言語が変更されると、選択した言語名が表示される
2020年の東京オリンピックに向けて開発が進められているアプリだけあり、「VoiceTra」は他の翻訳アプリとは一線を画している。無料で利用できるので、外国人と会話するシーンで活用してみてはいかがだろうか。