幼少期からインターネットに触れる機会が多く、デジタルネイティブといわれるZ世代。今や、Z世代を中心にトレンドが生まれている、といってもいいだろう。そのような世代に該当する、現役高校生の流行りはいったいなんだろうか。株式会社ペンマークは、2023年2月20日~28日、高校生向け学習管理SNS「Penmark 公式LINEアカウント」を利用している高校生を対象に、「高校生活実態調査」を実施。全国の高校生138,618人から回答を得た。今回は、その調査結果をもとに、現役高校生のSNS利用動向を紹介しよう。
42.7%の高校生がWhooを利用したことがあると回答
「利用したことのあるSNSを教えてください」という問いに対して、「Whoo」が42.7%、「NauNau」が19.6%、「Snapchat」が8.7%と回答。2023年2月に位置情報アプリ「Zenly」が廃止され、同じ位置情報共有アプリであるWhoo、NauNauが取って代わる結果になった。だが、Whooが約20%の差をつけて、1位に。利用のきっかけは、地元や高校の友人経由によるものが多いそうだ。
両者ともに位置情報を共有できるアプリであるが、Whooでは、自身の位置情報を「あいまいな位置」や「フリーズした位置」として設定することも可能なため、自分の時間とつながりを持ちたい時間の使いわけができる。その結果、Whooの利用に軍配が上がったのかもしれない。
学年が上がるごとに、実生活とは違うつながりを求める?
学年ごとに利用したことのあるSNS種別では、WhooやNauNauといったパーソナル間でのコミュニケーションツールが上位を占めている。Whooは、2年生で利用の増加が見られたが、3年生で40.9%まで減少。NauNauは学年ごとに減少が見られる。一方で、Snapchatの利用は増加の傾向だ。Snapchatは「いいね!」やコメント機能がなく、投稿内容が閲覧10秒後には消えてしまう。そのため、学業に集中したい3年生の時期には、ほどよく友だちとも距離を置ける、ちょうどいいコミュニケーションツールになるのかもしれない。
また、趣味や好きなことを投稿し合うコミュニティツールの「Yay!」や「Gravity」、アバターで交流を図る「Zepeto」など、匿名で顔の見えないコミュニケーションツールの利用が増えていることがわかった。成熟するにつれて、SNSを使いわけ、実生活以外での語る場を持ちたくなるのだろう。
出典元:【株式会社ペンマーク】