アドビ、生成AI搭載「Photoshop web版」が話題 – 非フォトショユーザーも共同作業可能

アドビは現地時間9月26日~27日にアメリカで開催された「Code Conference 2023」にて、「Photoshop web版」の正式リリースを発表した。1年以上にもおよぶβテスト期間を経ての正式リリースとなる。

商用利用も可能。生成AIを利用した「塗りつぶし」&「拡張」機能がすごい!

「生成塗りつぶし」機能なら、シンプルな言葉で指示するだけで、背景もオブジェクトも思いのまま(画像は「Photoshop web版」より引用)

Photoshop web版は、インストール不要でブラウザ上で利用可能。ファイルの作成や編集だけでなく、デスクトップ版に移動しての作業もスムーズに行うことが可能だ。「The Verge」によれば、デスクトップ版でよく使われる機能の多くをweb版にも用意。より“合理化された”ユーザー体験ができるレイアウトで提供されるという。

機能面で最も注目すべきは、すでにテスト期間中から大きな話題となっている、生成AI「Adobe Firefly」を用いた「生成塗りつぶし (Generative fill)」や、「生成拡張(Generative Expand)」だろう。

生成塗りつぶしは「プロンプト」と呼ばれる命令文を入力するだけで、背景やオブジェクト、テクスチャなどを生成することが可能だ。プロンプトは、日本語含む100以上の言語に対応している。

プロンプトは極めてシンプル。公式ウェブサイトによれば、たとえば、範囲を選択して「宇宙」とプロンプトを入力。「生成」ボタンを押すと、選択した部分が宇宙空間に早変わり。同じ要領で範囲を選択し、プロンプトを入力していくだけで、さまざまなオブジェクトを追加していくことが可能だ。

一方、同じくFireflyを用いた生成拡張機能を使えば、元の画像サイズをシームレスに拡張することも可能。画像以上にカンバスを広げた際にできる余白を、AIが作成した画像で自然な状態で埋めてくれる。「生成塗りつぶし」と「生成拡張」を活用することで、誰でも想像のおもむくままにオリジナルの一枚が簡単に作れる、という訳だ。

非Photshopユーザーの招待もOK。コメント付与などが可能に

ホームページでは、さまざまなデモ映像を用意。クリエイターならずとも、見ているだけでも胸躍る(画像は「Photoshop web版」より引用)

前掲、The Vergeによれば、相手がPhotoshopのユーザーでないい場合でも、共同作業に招待することが可能。ファイルの表示や、コメントすることができるという。

なお、2022年6月からテスト開始を行った、機能限定ながら無料の「フリーミアム」版の継続使用はできず、新しいPhotoshop web版へと移行する形になるようだ。無料版はないものの、Photoshopを含むすべてのCreative Cloudプランで利用可能。また、7日間の無料トライアル版も用意されている(→こちら)。

引用元:【Photoshop web版
引用元:【Adobe Blog
引用元:【The Verge

※サムネイル画像は(Image:​「Adobe Blog」より引用)

オトナライフ編集部
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