意外と知らない「Mobage(モバゲー)」はいまでも盛り上がっているのか?

先述した通り、SNSとしてのモバゲーの特徴はアバターの着せ替えでした。顔のパーツや髪型、服装などが自由に選べ、個性をアピールすることができました。

(画像は「Mobage」公式サイトより引用)

そんなアバターは2024現在でも、モバコインやモバゴールドで購入可能なアイテムが月に10本以上リリースされています。またアバターのコンテストも行われているほか、2023年にはモバゲーのアバターでメタバースが利用できるイベント「Mobage 3D Park」が開催されて話題に。

全盛期と比較したときに、2024年現在のMobageは「SNSとして大きく盛り上がっている」とは必ずしも言えないものの、極めて熱量が高い方々が利用を続けておりイベント需要も一定程度はある状態だと言えそうです。

DeNA社が手掛ける人気ゲームは盛り上がっている?

ここまで解説してきた通り、Mobage(モバゲー)はそもそもアバターを使ったコミュニケーション機能が大きな魅力。加えて、Mobage上で遊べる良作も多く生み出されてきました。そして、さらにMobage(モバゲー)を手掛けるDeNA社は、プラットフォーム運営とは別に「名作」と呼ばれるタイトルを世に送り出してもいます。

有名タイトルには「逆転オセロニア」「グランブルーファンタジー(開発:Cygames 提供:Mobage)」などが挙げられます。ここでは「逆転オセロニア」についてより詳しく見ていきましょう。

「逆転オセロニア」

(画像は「Mobage」公式サイトより引用)

2016年にリリースされた「逆転オセロニア」は累計3300万DLとも言われる人気作。伝統的なボードゲームであるオセロをベースに、独自のゲーム性を加えることで、幅広い年齢層から熱狂的な支持を得ています。ちなみにYouTuberのヒカキンさんは、逆転オセロニアの「ガチ勢」として有名な方の一人。

筆者がサードパーティー製のアプリ分析ツールで確認する限り、Google PlayのGames > Boardのカテゴリで安定して上位にランクイン(2024年6月:47位)し続けており、2024年に8周年を迎える長寿タイトルながら、極めて高い人気を維持しています。

なお「逆転オセロニア」のプレイヤーは「オセロニアン」と呼ばれ、公式大会が行われているほか、二次創作も活発で、公式がガイドラインを作るほど。公式とファンの独自コミュニティが築かれており、その事業スタイルは米ハーバードビジネススクールにも取り上げられ、運営手法として世界的に高く評価されています。

一方、2018年には強すぎる新キャラの登場により、バトルのバランスが崩れ、コアプレイヤーを中心にユーザー離れが加速するという炎上が起こっています。逆転オセロニア運営陣は即時に「対戦環境を刷新する」という方向性をプレイヤーに向けて発表。それが好意的に受け入れられ、炎上で一度落ち込んだアクティブユーザー数は刷新後にV字回復しています。

まとめ

SNS及びソーシャルゲームプラットフォームとしてのMobage(モバゲー)は、2024年現在、かつての爆発的な人気には及ばないものの、依然として一定の存在感を保っていると言えるでしょう。

Mobageの人気作であった「怪盗ロワイヤル」などのタイトルを今日でも提供を続けつつ、「逆転オセロニア」や「グランブルーファンタジー(開発:Cygames 提供:Mobage)」といったゲームタイトルもリリースしています。

古くからの人気タイトルを守りつつも、「逆転オセロニア」に代表される独自コミュニティ×ゲーム制作といった手法を編み出してもおり、今後もさらなる人気作の登場が期待されます。

オトナライフ編集部
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