カーナビに接続して使えるAndroid Auto(アンドロイドオート)とは? 使い方やメリットを解説

今や車のドライブに欠かせないカーナビ。でも、地図データが古くなると使いにくいし、むしろスマホのGoogleマップのほうが便利じゃない? なんてことも。そんなときは「Android Auto」がおすすめ! Android Autoは500車以上のカーナビと接続して利用できる便利なアプリ。カーナビはもちろん、音楽の再生や電話などもハンズフリーで利用可能。もちろん地図データは常に最新だ。そこで今回は、Android Autoの機能と実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを解説しよう。

Android Autoって普通のAndroidスマホと何が違うの?

アナタの車のカーナビは使いやすいだろうか? もう何年も地図データをアップデートしていなくて使いにくくなっている人も多いのでは? そんなときは「Android Auto(アンドロイドオート)」を使ってみよう。Android AutoはGoogleが開発したカーナビ専用アプリ。国産車や外国車も含め500車以上のカーナビと、USBやBluetoothで接続して利用することが可能である。今ではスマホ単体でも使用可能なので、とりあえずAndroidスマホユーザーはAndroid Autoアプリをインストールして使ってみてほしい。

とはいえ、なかには「普通にAndroidスマホのGoogleマップの経路案内を使うのと何が違うの?」と疑問に思った人も多いだろう。筆者も実際に使ってみるまではそう思っていた。だが、Android Autoはカーナビに特化したアプリなので、ホーム画面はカーナビ・音楽・電話が表示されているだけで実にシンプルだ。もちろんGoogleアシスタントも利用可能なので「OK Google」で音声操作できる。少なくともAndroidスマホをそのまま使うよりは、カーナビとして非常に使い勝手がいいのである。

■カーナビはGoogleマップそのもの

Android Autoのトップ画面。カーナビ・電話・音楽に特化した実にシンプルなインターフェイス。まずはカーナビのアイコンをタップしてみる(左写真)。表示されたカーナビはGoogleマップそのもの(右写真)

■マップは常に最新データ!

車のカーナビはアップデートしないとマップが古いままだが、Android Autoなら常に最新の地図データでカーナビを利用できる。実はこれがいちばん大きいメリットかも?!

■車の標準カーナビに接続可能

?press.bmwgroup.com

国産車・外国車を問わず500車以上の純正カーナビと接続可能。USBケーブルかBluetoothによって純正カーナビのモニターにAndroid Autoが表示される(BMWのプレス写真より)

■音声によるコントロールが可能

設定から「OK Google」をオンしておけば、運転中もハンズフリーでAndroid Autoを操作できる。運転しながらでも、カーナビの目的地変更や音楽の再生なども楽チンだ

■スマホに保存した音楽を聴ける

音楽はスマホに保存してある曲を音楽プレイヤーアプリで再生できるだけでなく、Amazonプライム契約者ならAmazon Musicの曲も再生することができる

■いつでも電話をかけられる

スマホでいつでも電話をかけられる。もちろん、「OK Google」で呼びかければ自動的に電話してくれる。ちなみに、SMSメッセージの読み上げ機能なども利用可能である

実際に使ってみたAndroid Autoのメリットとは?

筆者は6年前に購入した車に乗っており、残念ながらAndroid Autoに非対応だった。そこでスマホ単体で使用してみたが、Android Autoはまさに最新カーナビそのものであった。何しろカーナビ部分は普段使っているGoogleマップなので、初めてでも操作に悩むことはない。音声検索による曖昧なキーワードだけで、どんな目的地でも検索できるし、今使っているカーナビよりも数段使い勝手がいいと感じた。また、筆者の車のカーナビはここ数年地図データをアップデートしていないので、先日、関西に出かけたとき新しい高速道路ができていてちょっと戸惑ったが、Android Autoならそんな心配もいらないだろう。

車で音楽を聴くときもAndroid Autoは有能だ。今は車用のSDカードにMP3データを毎回コピーして聴いているが、Android Autoなら普段聴いているスマホの曲をそのまま聴ける。さらにAmazon MusicやSpotifyなども車の中で聴けるのは大きなメリットだろう。もちろん、電話もハンズフリーで対応できるのもありがたい。

【メリット】

(1)最新の地図データの「Googleマップ」がフルに活用できる
(2)「OK Google」と呼びかけると音声操作も可能になるので、ハンズフリー操作が簡単
(3)工事・渋滞情報の通知やカフェやガソリンスタンドなどの曖昧な検索も可能
(4)音楽データやCDを車用にコピーしなくてもスマホで普段聴いている音楽を再生できる
(5)電話もハンズフリーで手軽にできる
(6)最新の地図データでカーナビが利用できる

Android Autoはデータ通信量の多さがデメリット!

実際に筆者がAndroid Autoを使ってみた感想は、古い車のカーナビを使うよりは断然Android Autoのほうが快適であるということ。これは間違いない。唯一の欠点はスマホによるデータ通信量がメチャメチャ大きいことだ。実は筆者のスマホは月3GBの格安SIMを利用しているので、カーナビとして本格的にAndroid Autoを使うのはさすがに躊躇してしまう。また、GPSやBluetoothなどはスマホのバッテリー消費が激しいので、スマホの電源確保も必須となるだろう。

そして、古い車ほどAndroid Autoを使いたいのに、実は新しい車でないとAndroid Autoをカーナビのモニターに接続して使用できないことである。たとえば、最新のメルセデスベンツなら、「ハイ!メルセデス」でおなじみの音声操作「MBUX(Mercedes Benz User Experience)」が利用できたりするので、もしかすると、そこまでAndroid Autoの必要性を感じないかもしれない。いずれにせよ、古い車はスマホ単体での利用となるので、アナタも一度試してみるといいだろう。

【デメリット】

(1)スマホでのデータ通信が必要なので通信費が高くなる場合も……
(2)対応していない車では画面の小さなスマホ単体で利用するしかない

●Android Auto(公式)は→こちら
●Android Auto「対応自動車・ステレオリスト」(公式)は→こちら

文=今井真人/フリーライター

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